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第14章~新しいバトル~
第35話
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当のミューはペロペロキャンディーを咥えながら、しれっと言う。
「詳しいことは知らないー。でも、公式の死合いとはまた別の死合いになるみたいだよー。ランクマッチ専用ルールもあるみたいで、いつものランキングとも関係ないんだってー」
「……え? それってつまり……」
「よくわかんないけど、一位と最下位の戦士がマッチングすることもあり得るかもーってさ」
「……!」
それを聞いて、ハッと目を見開いた。
普段のランクとは関係なく、独自のルールでマッチングが行われる。ということは、自分くらいのランクであっても兄と戦うチャンスがあるということだ。わざわざランクを上げなくても、運がよければマッチングするということだ。
そう思ったら、俄然元気が出てきた。
「ありがとう、ミュー。そのランクマッチの詳しい話はどこでわかるんだ?」
「世界樹の前に、おっきい看板が出てるよー。僕は途中で読むの面倒になっちゃったけど、ジークなんかは隅から隅までちゃんと読んでたなー。真面目だね」
なるほど、そんなに大きな看板なのか。それは気合いを入れて読みにいかないといけない。どうせ兄は面倒臭がって最後まで読まないだろうから、自分がきちんとルールを把握しておかなくては。
「わかった。じゃあ今から世界樹に行ってくるよ。それからミューのお菓子を作るからな」
「詳しいことは知らないー。でも、公式の死合いとはまた別の死合いになるみたいだよー。ランクマッチ専用ルールもあるみたいで、いつものランキングとも関係ないんだってー」
「……え? それってつまり……」
「よくわかんないけど、一位と最下位の戦士がマッチングすることもあり得るかもーってさ」
「……!」
それを聞いて、ハッと目を見開いた。
普段のランクとは関係なく、独自のルールでマッチングが行われる。ということは、自分くらいのランクであっても兄と戦うチャンスがあるということだ。わざわざランクを上げなくても、運がよければマッチングするということだ。
そう思ったら、俄然元気が出てきた。
「ありがとう、ミュー。そのランクマッチの詳しい話はどこでわかるんだ?」
「世界樹の前に、おっきい看板が出てるよー。僕は途中で読むの面倒になっちゃったけど、ジークなんかは隅から隅までちゃんと読んでたなー。真面目だね」
なるほど、そんなに大きな看板なのか。それは気合いを入れて読みにいかないといけない。どうせ兄は面倒臭がって最後まで読まないだろうから、自分がきちんとルールを把握しておかなくては。
「わかった。じゃあ今から世界樹に行ってくるよ。それからミューのお菓子を作るからな」
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