転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています～ヴァルハラで死合いましょう～

第１３章～獣化の秘密～

第１０１話*

「あ、う……う……」

　出した感覚はない……が、ドライでイってしまったような気もする。頭が真っ白で、自分がどうなったか冷静に判断できない。

　霞んだ目で前を見たら、挿入している兄が恍惚の表情を浮かべた。

「何これ、すごく気持ちいい……。中が熱くとろけてて私に吸い付いてくる……。これは確かに入ってるだけでイっちゃうかも……」
「っ……う……」
「お前も、もっと盛大にイっていいよ？　何も我慢することないからね」
「ひゃあっ！」

　兄が容赦なく腰を動かしてくる。繊細な肉襞をこれでもかと擦られ、前立腺の裏側を刺激され、一番弱い腹の奥をゴリゴリ抉られた。

「ああっ、あっ、あぁん！　やあぁっ！」
「うん、とってもいい声。色っぽくて可愛くて、聞いてるだけでぞくぞくしてくるよ」
「あ、あに……うっ！　待っ、だめ……激しぃ……！」
「ごめんよ、自然と激しくなっちゃうんだ。お前の中、気持ちよすぎて腰が止まらないんだよ」
「んンッ！　あっ、はあぁ……っ！」

　いいところを突かれ、くらりとめまいがした。

　感じるところを余すところなく攻め立てられ、びくびく腰が跳ねる。自然と頭が反り返り、背中も綺麗に弓を描いてぐぐっと胸部が持ち上がった。

「うぅ、ん……っ！　ふ、く……あぁっ！」

　ギリギリまで腰を引き抜かれ、ゆるく入口を刺激された後、一気に最奥まで貫かれる。その繰り返し。全身が熱く痺れ、内側から掻痒感が広がっていき、脳まで爛れてしまいそうだった。