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第13章~獣化の秘密~
第25話
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「ん……?」
ぼんやりと目を開け、ボーッと辺りを見回す。
自分がどこにいるのかわかっていない様子だったが、いつもの家ではないことがわかると急に半身を起こして暴れ始めた。
「ねェ、ここどコ!? なにしテるの!? どこつれてイくき!?」
「兄上……!?」
「アクセル、たすけテ! へんなやつニつれてイかれる!」
どうにか落ち着かせようと、慌てて駆け寄ろうとしたら、目の前で施設の門がガシャーンと閉じてしまった。頑丈な鉄格子に阻まれ、兄に近付くことができなくなってしまう。
「ちょっと……! ここまでしなくてもいいでしょう!?」
「一度こちらで引き取ったからには、もう接触は禁止です。ご容赦ください」
「でも、あんなの……いくらなんでも可哀想です……」
このままでは運べないからと、兄は強制的に猿ぐつわを噛まされ、両手足を押さえられてタンカに縛り付けられていた。
――兄上……。
見ているだけでも痛々しい。
口を塞がれていても獣のような呻き声は聞こえるし、拘束されながらもバタバタ暴れているのがわかる。いくら治療のためとはいえあまりにも気の毒で、こちらが泣きそうになってしまった。
「兄上……!」
アクセルは鉄格子を掴み、なおも暴れている兄に訴えかけた。
「兄上、俺待ってるから! あなたが健康になって帰って来るのを、ずっと待ってるから!」
「うーっ! うぅ……!」
ぼんやりと目を開け、ボーッと辺りを見回す。
自分がどこにいるのかわかっていない様子だったが、いつもの家ではないことがわかると急に半身を起こして暴れ始めた。
「ねェ、ここどコ!? なにしテるの!? どこつれてイくき!?」
「兄上……!?」
「アクセル、たすけテ! へんなやつニつれてイかれる!」
どうにか落ち着かせようと、慌てて駆け寄ろうとしたら、目の前で施設の門がガシャーンと閉じてしまった。頑丈な鉄格子に阻まれ、兄に近付くことができなくなってしまう。
「ちょっと……! ここまでしなくてもいいでしょう!?」
「一度こちらで引き取ったからには、もう接触は禁止です。ご容赦ください」
「でも、あんなの……いくらなんでも可哀想です……」
このままでは運べないからと、兄は強制的に猿ぐつわを噛まされ、両手足を押さえられてタンカに縛り付けられていた。
――兄上……。
見ているだけでも痛々しい。
口を塞がれていても獣のような呻き声は聞こえるし、拘束されながらもバタバタ暴れているのがわかる。いくら治療のためとはいえあまりにも気の毒で、こちらが泣きそうになってしまった。
「兄上……!」
アクセルは鉄格子を掴み、なおも暴れている兄に訴えかけた。
「兄上、俺待ってるから! あなたが健康になって帰って来るのを、ずっと待ってるから!」
「うーっ! うぅ……!」
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