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第12章~不穏な空気~
第130話
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夕食の準備まで時間が余ったので、庭を早足でウォーキングした。本当はランニングをしたかったが、腰に響きそうだったので今日のところはやめておいた。
ピピも隣をとことこ歩きながらついてきてくれる。
「それにしても、最近の兄上はやたらと性欲が強くないか? 食事の量も生前よりだいぶ増えている気がするぞ」
「ぴ……」
「たくさん食べるのはいいことだけど、昨夜さんざんやらかしておきながら朝一番に『ステーキ食べたい』とか、どういう胃をしているんだろうな? 普通だったらそこまで食欲湧かないと思うぞ」
少なくともアクセルは、たっぷり抱かれた翌朝にがっつりステーキを食べることはできない。コーンフレークにミルクくらいで十分だ。
「今夜で肉もなくなりそうだから、また明日ごっそり買ってこないとな。……いっそ狩りで大物でも仕留められたら食費も浮くんだけど」
「アクセル、やまにいく?」
「いや、今のところ予定はないけど。ピピが行きたければ連れて行ってやるぞ」
「アクセル、かりをする。ピピ、てつだう」
「え? ピピも手伝ってくれるのか? でも大きなイノシシが出たらどうする?」
「ピピ、やっつける。いのしし、きっくする」
ガシガシと地面を蹴りつけるピピ。確かにうさぎの後ろ足は強靭だから、それで蹴とばせば結構な威力になるだろう。
――ピピも強くなったよなぁ……。
ピピも隣をとことこ歩きながらついてきてくれる。
「それにしても、最近の兄上はやたらと性欲が強くないか? 食事の量も生前よりだいぶ増えている気がするぞ」
「ぴ……」
「たくさん食べるのはいいことだけど、昨夜さんざんやらかしておきながら朝一番に『ステーキ食べたい』とか、どういう胃をしているんだろうな? 普通だったらそこまで食欲湧かないと思うぞ」
少なくともアクセルは、たっぷり抱かれた翌朝にがっつりステーキを食べることはできない。コーンフレークにミルクくらいで十分だ。
「今夜で肉もなくなりそうだから、また明日ごっそり買ってこないとな。……いっそ狩りで大物でも仕留められたら食費も浮くんだけど」
「アクセル、やまにいく?」
「いや、今のところ予定はないけど。ピピが行きたければ連れて行ってやるぞ」
「アクセル、かりをする。ピピ、てつだう」
「え? ピピも手伝ってくれるのか? でも大きなイノシシが出たらどうする?」
「ピピ、やっつける。いのしし、きっくする」
ガシガシと地面を蹴りつけるピピ。確かにうさぎの後ろ足は強靭だから、それで蹴とばせば結構な威力になるだろう。
――ピピも強くなったよなぁ……。
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