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第12章~不穏な空気~

第97話*

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 ようやく欲しかった刺激が得られて、アクセルはこれまでの羞恥も忘れて甘い声を漏らした。盛大にイったばかりなのに全然足りなくて、縋るように兄にしがみつく。

「あっ、あっ……あぁ……ん」
「ふふ、やっぱり私でないとイケないんだね。そういうところ、本当に可愛いよ」
「う……あ、それも……全部、兄上のせぃ……いっ!」
「うんうん、そうだね。大丈夫、責任はとるからさ。これからもずっと、何があっても、お前の側にいるからね」

 そう囁かれ、不覚にもキュンとしてしまった。無意識に後ろが締まり、兄の剛直をぎゅうっと絞り上げてしまう。

 兄が色っぽい息を吐きながら、ふっと口角を上げた。

「ああ、気持ちいい……。熱さも柔らかさも、この締まり具合も全部私好みだ……。入ってるだけでイっちゃいそうだよ」
「そ、な……こと……」
「本当だよ? お前の中、襞がうねってて、無数のイボイボが纏わりついてくるんだ。ちょっと動くだけでも最高に気持ちよくて……こういうの、名器っていうのかな」
「ひッ……あ!」

 兄がバツン、と腰を打ち付けてくる。

 もともと敏感な身体が達したばかりで更に敏感になり、ちょっと奥を突かれただけでもびくびく全身が痙攣した。そのまま何度も体内を刺激され、背中を反らして身悶える。

「ああっ、あ、あぁ……ん」
「ほら、お前も気持ちよかったらちゃんと『気持ちいい』って言ってごらん。何だか私だけ楽しんでいるみたいで、フェアじゃないように見える」
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