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第12章~不穏な空気~
第63話*
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「でもせっかくアロイスくんが貸してくれたんだしさ。体幹鍛えることにも繋がるんだし、一回くらい試してみようよ。それで合わなかったらやめればいいんだし」
「そんな……待ってくれ兄上、やめて……っ!」
一個目のボールをぐいぐい後孔に押し付けられ、アクセルは身震いした。ビー玉くらいの大きさだったら難なく飲み込めてしまいそうで、そこがまた怖かった。
ひとつなら平気だが、これがいくつも入ってきたら俺は一体どうなってしまうんだ……?
「……んあっ!」
微かな違和感と共に、吸い込むように入口がボールを飲み込んだ。
痛みもないし圧迫感もほとんどなかったけれど、これはまだ一個目。いずれ全てのボールを突っ込まれるのかと思うと、今から恐ろしくてたまらなかった。
この兄のことだから、ただ入れただけで終わらないだろうし……。
「おお、さすがアクセル。すんなり入ったね。じゃ、どんどん行くよー」
「ん……っ、く……!」
続けざま、二個目、三個目のボールが差し込まれる。数が増えていくにつれてどんどん圧迫感が増していき、最初に入れられたボールが奥へ奥へと押しやられていった。
さすがに苦しくなってきて、アクセルは首を捻って兄を見た。
「あ、兄上……まだ入れるのか……?」
「うん、まだまだ。全部入れるまで終わらないよ」
「全部……!? そんな……これ、全部だなんて……」
確かこのボールチェーン、見ただけでも結構な長さがあった。適当に見積もっても、尻から臍の下くらいまで届きそうな長さだったと思う。
「そんな……待ってくれ兄上、やめて……っ!」
一個目のボールをぐいぐい後孔に押し付けられ、アクセルは身震いした。ビー玉くらいの大きさだったら難なく飲み込めてしまいそうで、そこがまた怖かった。
ひとつなら平気だが、これがいくつも入ってきたら俺は一体どうなってしまうんだ……?
「……んあっ!」
微かな違和感と共に、吸い込むように入口がボールを飲み込んだ。
痛みもないし圧迫感もほとんどなかったけれど、これはまだ一個目。いずれ全てのボールを突っ込まれるのかと思うと、今から恐ろしくてたまらなかった。
この兄のことだから、ただ入れただけで終わらないだろうし……。
「おお、さすがアクセル。すんなり入ったね。じゃ、どんどん行くよー」
「ん……っ、く……!」
続けざま、二個目、三個目のボールが差し込まれる。数が増えていくにつれてどんどん圧迫感が増していき、最初に入れられたボールが奥へ奥へと押しやられていった。
さすがに苦しくなってきて、アクセルは首を捻って兄を見た。
「あ、兄上……まだ入れるのか……?」
「うん、まだまだ。全部入れるまで終わらないよ」
「全部……!? そんな……これ、全部だなんて……」
確かこのボールチェーン、見ただけでも結構な長さがあった。適当に見積もっても、尻から臍の下くらいまで届きそうな長さだったと思う。
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