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第12章~不穏な空気~

第40話*

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「っ、うっ……!」

 徐々に冷静さを取り戻しつつあったのに、刺さりっぱなしだった兄がゆっくり動き始めて、アクセルは再び快感の沼に突き落とされてしまった。

「はあぁん……っ! うぅ、ふ……んんッ!」
「ふふ、すごく気持ちよさそうだね。いい顔といい声……最高に可愛いよ」
「うあ、あ……兄上……も、許して……!」
「ありゃ、もう限界なの? お前、相変わらずスタミナが足りないね」

 自分のスタミナが足りないのではなく、兄が化け物レベルなんだと思う。体力はそれなりにあるはずなのに、兄と交わっていると自分ばかり何度もイかされまくるから、それで体力を奪われるというのも大きい。

 アクセルはぐったりと身体をテーブルに沈み込ませ、兄に強く揺さぶられながら途切れ途切れに喘ぎ声を漏らした。本当にもう体力の限界で、いい加減休ませて欲しかった。

「ああ、あっ……兄上、もうムリだ……ってぇ……」
「はいはい、わかったよ。じゃあ私が出したら終わりにしてあげる。中に出すから、漏らさずに全部飲み込むんだよ?」
「は……いぃ……」

 兄が最後の抽挿を開始した。

 細腰をがっちり掴まれ、上から体重をかけてのしかかられ、最奥の弱いところをゴリゴリ抉られる。その度に身体はびくびく痙攣し、兄の欲望をきゅうっと締め、官能の汗が全身から噴き出した。

 ほとんど身動きできないまま、ひたすら犯され続け、もう苦しいのか気持ちいいのかの判断もつかなくなりつつあった。
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