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第11章~強くなるために~
第150話
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「だから、危なくなったら引き返せばいいじゃない。そこまで深入りするつもりはないし。それに万が一どっちかが死んでも、死体を持ち帰って棺に入れれば元通りさ」
……それはそうなのだが、そんな気楽な考えで大丈夫だろうか。兄は強いから余程のことがない限り死なないだろうけど、自分は兄程の実力はないし……。
「……お前、不安だったら留守番しててもかまわないよ?」
何かを察したように、兄が言う。
「玉鋼探しなんて、命を懸けるようなものじゃない。私たちはあくまで戦士だからね。命を懸ける舞台は、公式の死合いだけでいいんだ」
「兄上……」
「だから、本当に無理しなくていいんだよ。ある程度集まったらすぐ帰るつもりだし、お前は家に戻って夕食の準備でも……」
「いや、俺も行く」
兄を遮るように、アクセルは言った。気合いを入れるように兄の皿から骨付きチキンを奪い取り、がぶりと噛みつく。
「万が一兄上が死んだ時、遺体を回収する人がいないと困るだろ。二人で行った方が安全だ」
「おや、お前は私が死ぬと思ってるの? お前の方が危ないんじゃない?」
「……それはそうだが、俺だって努力してるんだ。そう簡単には死なない。兄上に迷惑はかけない」
そう言い切ると、兄は少し目を丸くした。
「うん、わかった。じゃあ一緒に行こう。くれぐれも夢中になりすぎて罠にかからないようにね」
……それはそうなのだが、そんな気楽な考えで大丈夫だろうか。兄は強いから余程のことがない限り死なないだろうけど、自分は兄程の実力はないし……。
「……お前、不安だったら留守番しててもかまわないよ?」
何かを察したように、兄が言う。
「玉鋼探しなんて、命を懸けるようなものじゃない。私たちはあくまで戦士だからね。命を懸ける舞台は、公式の死合いだけでいいんだ」
「兄上……」
「だから、本当に無理しなくていいんだよ。ある程度集まったらすぐ帰るつもりだし、お前は家に戻って夕食の準備でも……」
「いや、俺も行く」
兄を遮るように、アクセルは言った。気合いを入れるように兄の皿から骨付きチキンを奪い取り、がぶりと噛みつく。
「万が一兄上が死んだ時、遺体を回収する人がいないと困るだろ。二人で行った方が安全だ」
「おや、お前は私が死ぬと思ってるの? お前の方が危ないんじゃない?」
「……それはそうだが、俺だって努力してるんだ。そう簡単には死なない。兄上に迷惑はかけない」
そう言い切ると、兄は少し目を丸くした。
「うん、わかった。じゃあ一緒に行こう。くれぐれも夢中になりすぎて罠にかからないようにね」
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