転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています~ヴァルハラで死合いましょう~

夢咲まゆ

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第11章~強くなるために~

第125話

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「ちょ、ちょっと待ってくれ。それどういうことだ? 昨日ジーク様をうちに呼んだってことか? 俺がいない間に?」
「そうだよ。一人で食事するのも寂しかったんで、うちで料理して一緒に食事したの」
「はあッ!?」

 とんでもない事実が発覚し、アクセルは兄に詰め寄った。

 自分がいない間に勝手に自宅に男を連れ込んだとか、正気の沙汰とは思えなかった。しかも相手は、あのジークである。よりにもよって元彼と家で食事するとか、何を考えているのか。

「何してるんだよ! 寂しかったじゃないだろ! 一日くらい我慢してくれよ!」

 そう怒ったのだが、兄は不思議そうな顔をして言った。

「? 何怒ってるの? 友人と一緒に食事しただけだよ?」
「食事だったら外でもできるだろ! ここは俺の家でもあるんだぞ! そんな場所に元彼を連れ込んで一緒に料理して二人きりで食事するとか、何考えてるんだ! 完全に浮気じゃないか!」
「? 何でそれが浮気になるんだい? お前だってお友達と食事することくらいあるじゃないか。意味わからないんだけど」
「ジーク様は友人じゃなくて元彼だろ! ミューやユーベル様が一緒にいたならともかく、二人きりで食事することないじゃないか! しかもうちでなんて、どう考えてもおかしい!」
「……お前、頭固すぎない? 場所はたまたま家だっただけだし、人だってたまたまジークがだっただけだよ? やましい気持ちなんて欠片もないんだから、そんなに怒る方がおかしいでしょう」
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