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第11章~強くなるために~
第94話
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「だろ? 一応、市場に行けば切りっぱなしの丸太売ってるけどさ、どうも品質がイマイチなんで、必要な時は自分で山に採りに行ってるんだよ。山の麓に家があれば、伐採業も捗るだろ?」
それを聞いて、アクセルはこれ幸いとお願いしてみた。
「あっ、じゃあ……今度木材の上手な切り出し方法教えてくれないか? 俺、斬るのが下手くそなのか、どうしても垂直に切れなくて」
「おう、いいぜ! 切り出し専用の小道具貸してやるよ」
「……小道具? 斧一本で切り出してるんじゃないのか?」
「や、もちろんベテランの木こりはそれでもできるけどな。でも初心者は、小道具なしじゃムリだ。今でこそ斧一本でザクザク切り出してるけど、オレだって昔は小道具に頼って切ってたもんだぜ」
「そうなのか……」
「ちょっと待ってろよ? 今道具持ってくるから」
今度でよかったのだが、アロイスはすぐさま小屋に引っ込むと、謎の道具を複数抱えて戻ってきた。
「……? 何だこれ?」
直角になっている金属の棒……だろうか。棒というにはかなり太く、直径だけで二〇センチくらいある。長さはまちまちで、四〇センチくらいの短いものもあれば一メートル以上の長さもあった。
こんなものをどうやって使うのだろう……。
「これ、生前からよく使ってたヤツなんだ。ちなみに名前は知らねぇ」
と、アロイスがテキトーな説明をしてくれる。
それを聞いて、アクセルはこれ幸いとお願いしてみた。
「あっ、じゃあ……今度木材の上手な切り出し方法教えてくれないか? 俺、斬るのが下手くそなのか、どうしても垂直に切れなくて」
「おう、いいぜ! 切り出し専用の小道具貸してやるよ」
「……小道具? 斧一本で切り出してるんじゃないのか?」
「や、もちろんベテランの木こりはそれでもできるけどな。でも初心者は、小道具なしじゃムリだ。今でこそ斧一本でザクザク切り出してるけど、オレだって昔は小道具に頼って切ってたもんだぜ」
「そうなのか……」
「ちょっと待ってろよ? 今道具持ってくるから」
今度でよかったのだが、アロイスはすぐさま小屋に引っ込むと、謎の道具を複数抱えて戻ってきた。
「……? 何だこれ?」
直角になっている金属の棒……だろうか。棒というにはかなり太く、直径だけで二〇センチくらいある。長さはまちまちで、四〇センチくらいの短いものもあれば一メートル以上の長さもあった。
こんなものをどうやって使うのだろう……。
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