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第10章~日常の中で~

第51話*

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「んあっ! あっ、あっ! あぁぁん!」
「うん、いい声。お前が快感に喘いでいるの、ぞくぞくして大好き」
「はぅ……んッ! だ、だめだ兄上……! そんなに触ったら出ちゃ……!」
「いいよ、好きなだけ出しなさい。今日は思う存分乱れていいんだ。普段は見せない姿を、いっぱい私に見せて」
「っ……」
「ほら……遠慮せずに。今度は私と繋がってるんだから、一人じゃないよ」
「あっ……!」

 耳元で妖しく囁かれたせいで、ぞくっ……と背筋に痺れが走った。その痺れが一気に脳まで駆け上がり、絶頂の大波となって襲い掛かってくる。

「んあっ! あっ、ああぁっ!」

 一際大きく身体が跳ね、視界が真っ白に灼けた。二度目にもかかわらず夥しい量の白濁が飛び散り、全身の痙攣が止まらなくなる。爪の先まで甘い痺れに満たされ、頭までボーッとして何も考えられなくなった。

「あ……あっ……」
「ふふ、また派手にイっちゃったね。大丈夫?」
「は……あう……」
「出したばかりのお前の顔も、色っぽくて好きだな。快感に染まって肌もつやつやしてる」
「ああっ……!」

 脇の下から脇腹までを撫でられただけで、甲高い嬌声が迸った。もうどこを触られても感じるくらい身体が敏感になっており、自分がどれだけ快感の虜になっているか嫌でも思い知らされた。

 ――どうしよう……こんなんじゃ俺、際限なくなっちゃう……。

 太ももの痙攣も未だに続いている。細かい震えの中で、時折びくんと大きめに身体が跳ねる。その度にきゅうっと後ろを締めてしまい、より一層圧迫感が増していった。
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