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第9章~再会と記憶~
第45話(フレイン視点)
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「一時的な慰めだったら大目に見てやる。利用するのだってかまわないさ。でも、今更他人面するのはやめろ。その辺の筋は通せ。礼をするとか、進捗を報告するとか、そういうことは最低でもできるはずだ」
「…………」
「ホントにお前さんは、弟くんがいないと一気に病んでだらしなくなる。もっとシャキッとしろよ。復活した弟くんに愛想尽かされるぞ」
そう言って、ジークは再び戸棚を漁り始めた。そして、奥に潜んでいた一升瓶を引っ張り出した。
「お、これはケイジからもらった酒だな? ケイジの出身国でよく飲まれてたヤツだろ。これで酒盛りしようぜ」
「今から酒盛りするのかい?」
「いいだろ、どうせもう夕方だ。お前さん、適当にツマミ用意してくれ」
「……しょうがないな。本当に適当だから、文句言わないでね」
「何でもいいって。じゃ、俺たちは先に酒盛りしてるぜ」
と言って、酒瓶片手に立ち去って行くジーク。
彼がキッチンを出て行く間際、フレインは彼の背に声をかけた。
「ジーク」
「はん?」
「……ありがとう」
ジークは何も言わず、ひらひらと軽く手を振ってそのまま出て行った。
――そうだよね、しっかりしなきゃ……。
これからアクセルをお迎えするのに、いつまでも不甲斐ない姿ではいられない。憧れのお兄ちゃんらしく、もっと泰然自若としていなければ。
フレインは戸棚を探り、余っていたチーズと枝豆を取り出した。
そして先程沸かしたお湯で枝豆を茹で、軽く塩を振って、チーズと一緒に皿に盛った。これで簡単なツマミにはなるだろう。
「…………」
「ホントにお前さんは、弟くんがいないと一気に病んでだらしなくなる。もっとシャキッとしろよ。復活した弟くんに愛想尽かされるぞ」
そう言って、ジークは再び戸棚を漁り始めた。そして、奥に潜んでいた一升瓶を引っ張り出した。
「お、これはケイジからもらった酒だな? ケイジの出身国でよく飲まれてたヤツだろ。これで酒盛りしようぜ」
「今から酒盛りするのかい?」
「いいだろ、どうせもう夕方だ。お前さん、適当にツマミ用意してくれ」
「……しょうがないな。本当に適当だから、文句言わないでね」
「何でもいいって。じゃ、俺たちは先に酒盛りしてるぜ」
と言って、酒瓶片手に立ち去って行くジーク。
彼がキッチンを出て行く間際、フレインは彼の背に声をかけた。
「ジーク」
「はん?」
「……ありがとう」
ジークは何も言わず、ひらひらと軽く手を振ってそのまま出て行った。
――そうだよね、しっかりしなきゃ……。
これからアクセルをお迎えするのに、いつまでも不甲斐ない姿ではいられない。憧れのお兄ちゃんらしく、もっと泰然自若としていなければ。
フレインは戸棚を探り、余っていたチーズと枝豆を取り出した。
そして先程沸かしたお湯で枝豆を茹で、軽く塩を振って、チーズと一緒に皿に盛った。これで簡単なツマミにはなるだろう。
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