920 / 2,752
第9章~再会と記憶~
第22話(フレイン視点)
しおりを挟む
「光の神ともあろう者が、規則を破るとは許せません! 何のために我々ヴァルキリーがいると思っているのですか!」
「いやだからさ、それはバルドル様に直接クレーム入れてくれる? 僕たちに八つ当たりしてもしょうがないじゃない」
「黙りなさい! おおかた、あなた達がバルドル様をそそのかしたのでしょう! 私がこの場で成敗して差し上げます!」
「やだなー、言いがかりなんて。お姉さん、ストレス溜まってるの?」
斬りかかってくるブリュンヒルデと対峙しながら、ミューは言った。
「しょうがないから僕、ここでお姉さんと遊んでるよ。フレインは先に行ってて」
「いいのかい?」
「いいよ。アクセルを取り戻すのに、余計な怪我をしてたら面倒でしょ。ストレス発散に付き合ってあげないと、このお姉さんしつこそうだしね」
そう言いつつも、ミューもまんざらではないような顔をしている。ヴァルキリー相手なら思いっきり武器をふるえるとでも考えているのか。
道中、いろいろやらかしてくれたけど、今始めてミューがいてくれてよかったと思った。
「ありがとう。じゃあ急いで行ってくるよ」
言い置き、フレインは素早く階段を駆け上がった。
「あっ、待ちなさい! 勝手に階段を上ることは許しません!」
「だから、バルドル様が先に手紙を送ってくれたんだってば。勝手じゃないよー」
「黙りなさい! 規則は規則です! 破った者には厳正なる処罰を!」
「お姉さん、美人なのに石頭で大変だねー。もう少し柔軟になった方が、ストレスも溜まらなくていいと思うよー」
軽口を叩きつつ、ミューも首切り鎌で応戦している。
「いやだからさ、それはバルドル様に直接クレーム入れてくれる? 僕たちに八つ当たりしてもしょうがないじゃない」
「黙りなさい! おおかた、あなた達がバルドル様をそそのかしたのでしょう! 私がこの場で成敗して差し上げます!」
「やだなー、言いがかりなんて。お姉さん、ストレス溜まってるの?」
斬りかかってくるブリュンヒルデと対峙しながら、ミューは言った。
「しょうがないから僕、ここでお姉さんと遊んでるよ。フレインは先に行ってて」
「いいのかい?」
「いいよ。アクセルを取り戻すのに、余計な怪我をしてたら面倒でしょ。ストレス発散に付き合ってあげないと、このお姉さんしつこそうだしね」
そう言いつつも、ミューもまんざらではないような顔をしている。ヴァルキリー相手なら思いっきり武器をふるえるとでも考えているのか。
道中、いろいろやらかしてくれたけど、今始めてミューがいてくれてよかったと思った。
「ありがとう。じゃあ急いで行ってくるよ」
言い置き、フレインは素早く階段を駆け上がった。
「あっ、待ちなさい! 勝手に階段を上ることは許しません!」
「だから、バルドル様が先に手紙を送ってくれたんだってば。勝手じゃないよー」
「黙りなさい! 規則は規則です! 破った者には厳正なる処罰を!」
「お姉さん、美人なのに石頭で大変だねー。もう少し柔軟になった方が、ストレスも溜まらなくていいと思うよー」
軽口を叩きつつ、ミューも首切り鎌で応戦している。
0
お気に入りに追加
839
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる