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第8章~ラグナロクの終わり~

第10話*

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「あっ……あああっ!」

 一瞬で根本まで埋め込まれ、腹の底を思いっきり突き上げられる。

 何度も兄に抱かれているせいか、後ろはすっかりその形を覚えてしまい、事前に慣らさなくてもすんなり兄を飲み込めるようになってしまった。

 痛みもほとんどなく、挿入の衝撃が凄まじい快感に代わり、心地よい圧迫感に脳が痺れてしまう。

「あう……ッ! く、うぅ……あっ」
「ふふ、とってもよさそうだね。そういう反応されると、もっと可愛がってあげたくなっちゃう」
「あっ! あィッ、兄上だめ、そこ……あぁん!」

 ゴリッ、と直腸の曲がり角を抉られ、びくんと大きく身体が跳ねる。ガタガタ揺れるテーブルごと身体を押さえ付けられ、そのまま何度も弱いところを突き上げられた。

 柔らかい肉襞を擦られ、前立腺の裏側を刺激され、角度を変えながら腹の奥を突かれつつ、一番感じる曲がり角を優しくつつかれる。

「うぅ……ん、ふ……く、はあぁ……ん」
「うん……いい反応だ。私のやること全てに反応して、泣いたり笑ったり叫んだりしてくれる……」
「っ……?」
「お前がいてくれて本当によかったよ、アクセル……」
「兄上……?」

 やたらと感慨深げに言うので、アクセルは怪訝に思って兄を見上げた。

 兄は優しく微笑みながら、こちらの顔を包み込んできた。

「お前が生まれるまで、私はずっと一人だった。『おはよう』の挨拶を返してくれる人もいなかったし、一緒にご飯を食べてくれる人もいなかった。ほとんど誰とも会話せずに終わってしまう日も少なくなかった……」
「……!」
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