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第7章~ラグナロクの最中に~
第36話(フレイン視点)
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「それが、聞いてた話とちょっと違ってさー。思ったより警備が厚くなかったんだよねー」
と、ミューが答える。
ミューもミューで貴重なハチミツをたっぷりパンに塗り、シチューと交互に味わっていた。
――せっかく食料を調達してきても、これじゃあっと言う間に食糧難になりそうだなぁ。
腹が減っては戦ができぬとは言うものの、平時と同じような食欲を発揮されても困る。自分がいうのも何だが、もう少し計画的に食べて欲しい。
「……ミューの感覚を全面的に信用するのは危険だが、思ったより警備が厚くなかったのは事実だな」
ジークが、大盛りにしたシチューを食べながら言う。
彼はミューやユーベルに比べればまだ常識的だが、食事に関してはあまり遠慮しないようにしているようだ。
「身体の黒い巨人が塔の入口に何体かいたけど、裏道はガラ空きだった。地下通路を通ればあっさりと内部に進入できそうだぜ」
「そうですか。ならばさっさと攻略してしまいたいですね。石碑の候補地は他にもあるのですから」
「まあ、しらみつぶしに探していけばいつかは見つかるはずだけど……そっちはどうだったの?」
そうユーベルに聞いたら、彼は小さく首をかしげた。
「どう、とは?」
「勝手に出て行こうとしたアクセルを止めてたでしょ。止めるのはいいけど、何を話していたの?」
「おや、まだ根に持っているのですか? あなた、弟くんのこととなると本当に過保護ですね」
と、ミューが答える。
ミューもミューで貴重なハチミツをたっぷりパンに塗り、シチューと交互に味わっていた。
――せっかく食料を調達してきても、これじゃあっと言う間に食糧難になりそうだなぁ。
腹が減っては戦ができぬとは言うものの、平時と同じような食欲を発揮されても困る。自分がいうのも何だが、もう少し計画的に食べて欲しい。
「……ミューの感覚を全面的に信用するのは危険だが、思ったより警備が厚くなかったのは事実だな」
ジークが、大盛りにしたシチューを食べながら言う。
彼はミューやユーベルに比べればまだ常識的だが、食事に関してはあまり遠慮しないようにしているようだ。
「身体の黒い巨人が塔の入口に何体かいたけど、裏道はガラ空きだった。地下通路を通ればあっさりと内部に進入できそうだぜ」
「そうですか。ならばさっさと攻略してしまいたいですね。石碑の候補地は他にもあるのですから」
「まあ、しらみつぶしに探していけばいつかは見つかるはずだけど……そっちはどうだったの?」
そうユーベルに聞いたら、彼は小さく首をかしげた。
「どう、とは?」
「勝手に出て行こうとしたアクセルを止めてたでしょ。止めるのはいいけど、何を話していたの?」
「おや、まだ根に持っているのですか? あなた、弟くんのこととなると本当に過保護ですね」
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