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第7章~ラグナロクの最中に~
第23話
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「……チェイニー? チェイニーなのか?」
「そうだよ、他に何に見える? 久しぶりすぎてオレの顔忘れちゃった?」
「いや、そういうわけじゃないが……よかった、きみも生きてたんだな」
「まあねー。オレ、ランクはそこまで高くないけど生前から結構図太くてさ。危ないところからはすぐに逃げるタイプだから、生き延びる確率は高いの」
「そうか……。とにかく、また会えてよかった」
「オレもだよー。アクセルったらいつもフレイン様と一緒にいて、オレが入る余地が全然なかったからね」
などと、冗談めかして言うチェイニー。彼は特に変わりないようで安心した。
早速アクセルは、チェイニーと一緒に積み上がった肉や魚を捌いていった。
「それにしても、よくこんなに狩って来られたな……。ここまで大量の食材を調理するのはかなり骨が折れるぞ」
「そうだろうね。でも、戦士二〇〇〇人分だとすれば全然足りない。食っても減らないイノシシがあれば助かるんだけどなー」
「あれはヴァルハラの名物だったからな。今は手に入らないかもしれないが……。兄上たちには頑張ってもらうしかないか」
「? 『兄上たちには』って、何?」
「食料調達したり、資材集めしたりしてるのは兄上たちなんだろう? ジーク様とミュー様と一緒に出掛けたって言ってたぞ」
するとチェイニーは捌く手を止めてこちらを見た。そしてこんなことを言い出した。
「それ、嘘だよ。フレイン様は狩りに行ったんじゃない」
「えっ……?」
「そうだよ、他に何に見える? 久しぶりすぎてオレの顔忘れちゃった?」
「いや、そういうわけじゃないが……よかった、きみも生きてたんだな」
「まあねー。オレ、ランクはそこまで高くないけど生前から結構図太くてさ。危ないところからはすぐに逃げるタイプだから、生き延びる確率は高いの」
「そうか……。とにかく、また会えてよかった」
「オレもだよー。アクセルったらいつもフレイン様と一緒にいて、オレが入る余地が全然なかったからね」
などと、冗談めかして言うチェイニー。彼は特に変わりないようで安心した。
早速アクセルは、チェイニーと一緒に積み上がった肉や魚を捌いていった。
「それにしても、よくこんなに狩って来られたな……。ここまで大量の食材を調理するのはかなり骨が折れるぞ」
「そうだろうね。でも、戦士二〇〇〇人分だとすれば全然足りない。食っても減らないイノシシがあれば助かるんだけどなー」
「あれはヴァルハラの名物だったからな。今は手に入らないかもしれないが……。兄上たちには頑張ってもらうしかないか」
「? 『兄上たちには』って、何?」
「食料調達したり、資材集めしたりしてるのは兄上たちなんだろう? ジーク様とミュー様と一緒に出掛けたって言ってたぞ」
するとチェイニーは捌く手を止めてこちらを見た。そしてこんなことを言い出した。
「それ、嘘だよ。フレイン様は狩りに行ったんじゃない」
「えっ……?」
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