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第6章~ラグナロクの始まり~
第139話
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「ピピ、地下には一緒に行けないんだってさ。残念だな……」
「ぴー……」
しょぼん、と耳を垂らすピピ。
明らかに悲しそうな顔をするので、アクセルは慰めるように言った。
「でも、ご飯はちゃんと持ってくるから。何が食べたい? できるだけリクエストには応えるぞ」
「ぴ……」
ピピはちょっと首を傾げた後、甘えるように身体をすり寄せてきた。「持ってきてくれるなら何でもいいよ」と言っているように見えた。
まあ、自分も地下にどんな食料が保存されているのか知らないから、リクエストを言われたところで叶えられない可能性も高いのだが。
「うさぎと言ってもピピちゃんは神獣だから、案外何でも食べるんじゃないかな。……さ、そろそろ地下に行こう。身体の汚れもとれたしね」
兄に促され、アクセルは兄の後ろをついていった。ピピも入り口まではついてきてくれた。
地下への入り口は、意外にも泉のすぐ近くにあった。岩場の間に隠れるように、出入り口と思しき穴が開いている。ちょうど人間が通れるくらいの大きさで、その先に緩い階段が延々と続いていた。
アクセルは階段を下る直前、ピピを振り返って念を押した。
「じゃあピピ、ちょっとここで待っててくれ。ご飯用意したらすぐ戻ってくるからな」
「ぴー」
素直に頷いたピピを見届け、早速階段を下りた。
階段が緩い分、予想以上に長くなっていて、一体いつになったら地下施設に辿り着くのかやや不安になった。
「ぴー……」
しょぼん、と耳を垂らすピピ。
明らかに悲しそうな顔をするので、アクセルは慰めるように言った。
「でも、ご飯はちゃんと持ってくるから。何が食べたい? できるだけリクエストには応えるぞ」
「ぴ……」
ピピはちょっと首を傾げた後、甘えるように身体をすり寄せてきた。「持ってきてくれるなら何でもいいよ」と言っているように見えた。
まあ、自分も地下にどんな食料が保存されているのか知らないから、リクエストを言われたところで叶えられない可能性も高いのだが。
「うさぎと言ってもピピちゃんは神獣だから、案外何でも食べるんじゃないかな。……さ、そろそろ地下に行こう。身体の汚れもとれたしね」
兄に促され、アクセルは兄の後ろをついていった。ピピも入り口まではついてきてくれた。
地下への入り口は、意外にも泉のすぐ近くにあった。岩場の間に隠れるように、出入り口と思しき穴が開いている。ちょうど人間が通れるくらいの大きさで、その先に緩い階段が延々と続いていた。
アクセルは階段を下る直前、ピピを振り返って念を押した。
「じゃあピピ、ちょっとここで待っててくれ。ご飯用意したらすぐ戻ってくるからな」
「ぴー」
素直に頷いたピピを見届け、早速階段を下りた。
階段が緩い分、予想以上に長くなっていて、一体いつになったら地下施設に辿り着くのかやや不安になった。
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