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第6章~ラグナロクの始まり~
第108話(フレイン視点)
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「他の連中はどうなった?」
「ああ、みんな元気だぜ。ランゴバルトなんかめっちゃ生き生きしてやがる。強敵ばかりで嬉しいんだとよ」
「……それは彼らしいね。しかしこの戦い、いつになったら終わるんだろう」
何気なくボヤいたら、ミューがあっさりこう言った。
「戦争に明確な終わりはないよ。どっちかが降参するか、どっちかが滅びるまで戦いは続くんだ」
「でしょうね。で、我々は戦が続く限り永遠にこき使われるわけです。ああ……考えるだけでうんざりしてきました」
ユーベルが大袈裟に天を仰ぐ。彼は貴族出身のせいか、優雅に過ごせない日が長く続くと徐々にうんざりしてくるのだろう。気持ちはわからんでもない。フレインだって、早く平和になって弟とのんびりデートしたいし。
「ま……俺たちはオーディン様の眷属だから、駒として戦うしかないんだけどさ」
と、ジークが現実的なことをのたまう。
「とはいえ俺たち、ラグナロクが始まってから『ここをこうやってこういう風に攻めろ』みたいな作戦は一度も受けてないだろ? 乱戦状態の戦場にいきなり放り込まれて、ただ巨人相手に戦っているだけだ。頭数を減らすにはいいかもしれんが、戦略的に『それってどうなんだ?』と思うことは多々あるね」
「やっぱりそうなのか。私も戦にしては変だなって思っていたんだ。なんか目的があやふやなんだよね。私怨でここまで大きな戦を起こすのもおかしいし」
「ああ、みんな元気だぜ。ランゴバルトなんかめっちゃ生き生きしてやがる。強敵ばかりで嬉しいんだとよ」
「……それは彼らしいね。しかしこの戦い、いつになったら終わるんだろう」
何気なくボヤいたら、ミューがあっさりこう言った。
「戦争に明確な終わりはないよ。どっちかが降参するか、どっちかが滅びるまで戦いは続くんだ」
「でしょうね。で、我々は戦が続く限り永遠にこき使われるわけです。ああ……考えるだけでうんざりしてきました」
ユーベルが大袈裟に天を仰ぐ。彼は貴族出身のせいか、優雅に過ごせない日が長く続くと徐々にうんざりしてくるのだろう。気持ちはわからんでもない。フレインだって、早く平和になって弟とのんびりデートしたいし。
「ま……俺たちはオーディン様の眷属だから、駒として戦うしかないんだけどさ」
と、ジークが現実的なことをのたまう。
「とはいえ俺たち、ラグナロクが始まってから『ここをこうやってこういう風に攻めろ』みたいな作戦は一度も受けてないだろ? 乱戦状態の戦場にいきなり放り込まれて、ただ巨人相手に戦っているだけだ。頭数を減らすにはいいかもしれんが、戦略的に『それってどうなんだ?』と思うことは多々あるね」
「やっぱりそうなのか。私も戦にしては変だなって思っていたんだ。なんか目的があやふやなんだよね。私怨でここまで大きな戦を起こすのもおかしいし」
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