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第6章~ラグナロクの始まり~
第65話
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以前ヴァルハラで、アクセルを罠にかけた人物がそこにいた。最終的に悪事が露呈してどこかに連行されていったところまでは知っているが、その後どうなったかは不明だった。
それがまさか、こんなところで会うことになるとは……。
「で、あなた達はここで何をしているんですか?」
「それはこっちの台詞だよ……。何故きみがここに」
「何故って、ここは僕の故郷ですよ? ラグナロクが始まりかけて世界が混乱しているので、どさくさに紛れて戻ってきたんです」
「えっ……?」
故郷? それってどういうことだ? ロシェはヴァルハラ出身じゃないのか?
ますます困惑していると、兄が納得したように顎に手を当てた。そして言った。
「なるほどね……。道理で、私たちとは違っているはずだ。毒の扱いとか罠の仕掛け方とか、そっちばかり得意で、戦闘力に関しては何故かたいしたことなかったし。そんな人たちが、オーディン様の眷属(エインヘリヤル)として選ばれるのはちょっと妙だなと思っていたんだ。狩りに特化した人がいてもおかしくないけど、最低限の戦闘力は必要だからね」
「あなたはボケッとした見た目に反して、いろいろ鋭いから苦手ですよ。馬鹿正直な弟とは正反対ですね」
「ありがとう。でも今度うちの弟をハメたら、問答無用で首を刎ねるからね」
「生憎、今はそんなことする意味がありません。そう易々と刎頸の口実は与えませんよ」
兄に対してかなりズケズケ言っているロシェ。
それがまさか、こんなところで会うことになるとは……。
「で、あなた達はここで何をしているんですか?」
「それはこっちの台詞だよ……。何故きみがここに」
「何故って、ここは僕の故郷ですよ? ラグナロクが始まりかけて世界が混乱しているので、どさくさに紛れて戻ってきたんです」
「えっ……?」
故郷? それってどういうことだ? ロシェはヴァルハラ出身じゃないのか?
ますます困惑していると、兄が納得したように顎に手を当てた。そして言った。
「なるほどね……。道理で、私たちとは違っているはずだ。毒の扱いとか罠の仕掛け方とか、そっちばかり得意で、戦闘力に関しては何故かたいしたことなかったし。そんな人たちが、オーディン様の眷属(エインヘリヤル)として選ばれるのはちょっと妙だなと思っていたんだ。狩りに特化した人がいてもおかしくないけど、最低限の戦闘力は必要だからね」
「あなたはボケッとした見た目に反して、いろいろ鋭いから苦手ですよ。馬鹿正直な弟とは正反対ですね」
「ありがとう。でも今度うちの弟をハメたら、問答無用で首を刎ねるからね」
「生憎、今はそんなことする意味がありません。そう易々と刎頸の口実は与えませんよ」
兄に対してかなりズケズケ言っているロシェ。
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