上 下
474 / 2,679
第4章~更なる力を求めて~

第104話*

しおりを挟む
「うう、んっ……ふあ、あぁ……」
「ふふ……エッチなお前、最高にそそられるなぁ……。普段慎ましくて恥ずかしがり屋だから、余計にいじめたくなるのかも。もっと奥に入れちゃおうか」
「あ、あ……だめ、もう入らな……いぅッ!」

 一番弱い奥の曲がり角に先端が当たり、一瞬、意識が途切れそうになった。

 絶頂時の痺れと同じ快感が全身を巡り、細かい震えが止まらなくなって、喘ぎ声すら上手く出なくなってしまう。

「ふ、う……うう……」
「あ、また出さずにイっちゃったね。ここまで高まると、何してもイっちゃうんだなぁ」
「あ、あ……兄上、やめ……動かな……でぇ……っ」

 ゆるゆると内襞を摩るように腰を回され、身体の中から凄まじい快感が沸き起こる。

 撫でるような優しい刺激でも言葉を失くすくらい気持ちよくて、引き結んだ唇の端から唾液がこぼれ落ちた。

「あ、に……上、も、ムリぃ……」
「おや、もう限界かい? イきすぎて疲れちゃった?」
「んっ、んっ……うう、ん……」
「でも、快感にドロドロになってるお前も可愛い。本当に全部食べちゃいたい……」
「あう……」

 柔らかく耳を食まれ、またきゅうんと内襞が縮こまった。

 口では限界を訴えていても、刺激されるとどうしようもなく反応してしまう。本当に一体、いつになったら寝かせてもらえるのだろう……と、少し怖くもあった。

 明日の死合い、まともに戦えるのかちょっと不安だ……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生令息は冒険者を目指す!?

葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。  救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。  再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。  異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!  とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A

兄が媚薬を飲まされた弟に狙われる話

ْ
BL
弟×兄

ある日、人気俳優の弟になりました。

樹 ゆき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。 「俺の命は、君のものだよ」 初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……? 平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

そばかす糸目はのんびりしたい

楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。 母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。 ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。 ユージンは、のんびりするのが好きだった。 いつでも、のんびりしたいと思っている。 でも何故か忙しい。 ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。 いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。 果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。 懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。 全17話、約6万文字。

奴の執着から逃れられない件について

B介
BL
幼稚園から中学まで、ずっと同じクラスだった幼馴染。 しかし、全く仲良くなかったし、あまり話したこともない。 なのに、高校まで一緒!?まあ、今回はクラスが違うから、内心ホッとしていたら、放課後まさかの呼び出され..., 途中からTLになるので、どちらに設定にしようか迷いました。

ある日、人気俳優の弟になりました。2

樹 ゆき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。穏やかで真面目で王子様のような人……と噂の直柾は「俺の命は、君のものだよ」と蕩けるような笑顔で言い出し、大学の先輩である隆晴も優斗を好きだと言い出して……。 平凡に生きたい(のに無理だった)19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の、更に溺愛生活が始まる――。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...