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第3章~新たなる試練~
第152話
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アクセルは恐る恐る口を開いた。
「あの……まさか、兄上……?」
「そうだよ。お前が突然斬りかかってきたから、仕方なくね」
「斬り……えっ? 俺が? 兄上に?」
「そうだよ。『あんたさえいなければ』って私に襲い掛かってきた。それはもうすごい殺気だったよ」
「え……え?」
予想外の言葉に、さすがにポカンとなってしまう。
――俺が兄上に襲い掛かった? そんな馬鹿な……。
兄に抜刀した経験がないわけではない。ヴァルハラに来た初日に斬りかかったら、軽くいなされて腕一本持って行かれたのは苦い思い出である。でもそれは兄の冷たい態度に我慢できなくてやったことだし、全く意味のない行動ではなかった。
そもそもアクセルは、兄・フレインのことが大好きだ。いきなり斬りかかって殺そうとするなどあり得ない。ましてや「あんたさえいなければ」なんて言うはずが……。
「それは……それは、いくらなんでもあり得ないんじゃ……」
さすがに信じられなくてそう呟いたら、兄がじろりとこちらを睨んできた。
「だったら、私が嘘をついてるって言うの?」
「い、いや……そういうわけでは……」
「どんなに信じられなくても全て事実だよ。昨日お前は殺気を剥き出しにして私に斬りかかってきた。最初は首まで絞めてきたしねぇ……」
「え……? え……?」
首を絞めた? 殺気を剥き出しにして? 本当に俺がそんなことを……?
――嘘だろ……?
「あの……まさか、兄上……?」
「そうだよ。お前が突然斬りかかってきたから、仕方なくね」
「斬り……えっ? 俺が? 兄上に?」
「そうだよ。『あんたさえいなければ』って私に襲い掛かってきた。それはもうすごい殺気だったよ」
「え……え?」
予想外の言葉に、さすがにポカンとなってしまう。
――俺が兄上に襲い掛かった? そんな馬鹿な……。
兄に抜刀した経験がないわけではない。ヴァルハラに来た初日に斬りかかったら、軽くいなされて腕一本持って行かれたのは苦い思い出である。でもそれは兄の冷たい態度に我慢できなくてやったことだし、全く意味のない行動ではなかった。
そもそもアクセルは、兄・フレインのことが大好きだ。いきなり斬りかかって殺そうとするなどあり得ない。ましてや「あんたさえいなければ」なんて言うはずが……。
「それは……それは、いくらなんでもあり得ないんじゃ……」
さすがに信じられなくてそう呟いたら、兄がじろりとこちらを睨んできた。
「だったら、私が嘘をついてるって言うの?」
「い、いや……そういうわけでは……」
「どんなに信じられなくても全て事実だよ。昨日お前は殺気を剥き出しにして私に斬りかかってきた。最初は首まで絞めてきたしねぇ……」
「え……? え……?」
首を絞めた? 殺気を剥き出しにして? 本当に俺がそんなことを……?
――嘘だろ……?
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