233 / 2,784
第3章~新たなる試練~
第110話*(リバ注意)
しおりを挟む
夢中になってしゃぶりついていたら、兄が優しく腕を回してきた。気負い立つ弟をあやすように、微笑みながら髪を撫でてくれる。
「ふふ……そうだよね。好きな人の身体弄るのって楽しいだろう……?」
「ああ、たまらない……。兄上もこんな気持ちだったのか……」
熱くて、愛しくて、ちょっと乱暴な、不思議な気持ち。血の流れが加速し、どんどん体温が上昇していく。自分の中心に欲望が溜まっていくのがわかり、呼吸が苦しくなるほどの興奮に襲われる。
「う……ん、いい……」
兄が熱い息を吐いてくる。顔を上げて表情を窺ったら、身体の芯がドクンと疼いた。
「兄上……」
比喩でも何でもなく、くらりと目眩がした。
頬は桜色に紅潮し、細い金髪が乱れて額に貼り付き、瞳は涙で艶っぽく光っている。少し困ったように眉尻を下げ、柔らかそうな唇を半開きにし、湿った吐息を宙に漏らしていた。
こんな兄、見たことがない。凄まじい色気を滲ませ、こちらに痴態を晒してくる。
見ているだけで熱い血が沸き起こり、頭が沸騰しそうなくらい滾ってきた。
「あ、の……」
息が詰まりそうなほどの色気に当てられ、アクセルは後ろの指を引き抜いた。そして身体を起こし、唇を震わせながら兄に聞いた。
「入って、いいか……?」
「えっ……?」
「すまない……もう、限界で……」
張り詰めた中心が激しく疼く。
挿れるには早すぎるし、後ろの解しも十分ではない。それはわかっている。
わかっていても、これ以上我慢できそうになかった。欲望が膨らみすぎて、本能丸出しの獣が抑えられない。
乱暴したくないけど。傷つけたくないけど。でも……。
「ふふ……そうだよね。好きな人の身体弄るのって楽しいだろう……?」
「ああ、たまらない……。兄上もこんな気持ちだったのか……」
熱くて、愛しくて、ちょっと乱暴な、不思議な気持ち。血の流れが加速し、どんどん体温が上昇していく。自分の中心に欲望が溜まっていくのがわかり、呼吸が苦しくなるほどの興奮に襲われる。
「う……ん、いい……」
兄が熱い息を吐いてくる。顔を上げて表情を窺ったら、身体の芯がドクンと疼いた。
「兄上……」
比喩でも何でもなく、くらりと目眩がした。
頬は桜色に紅潮し、細い金髪が乱れて額に貼り付き、瞳は涙で艶っぽく光っている。少し困ったように眉尻を下げ、柔らかそうな唇を半開きにし、湿った吐息を宙に漏らしていた。
こんな兄、見たことがない。凄まじい色気を滲ませ、こちらに痴態を晒してくる。
見ているだけで熱い血が沸き起こり、頭が沸騰しそうなくらい滾ってきた。
「あ、の……」
息が詰まりそうなほどの色気に当てられ、アクセルは後ろの指を引き抜いた。そして身体を起こし、唇を震わせながら兄に聞いた。
「入って、いいか……?」
「えっ……?」
「すまない……もう、限界で……」
張り詰めた中心が激しく疼く。
挿れるには早すぎるし、後ろの解しも十分ではない。それはわかっている。
わかっていても、これ以上我慢できそうになかった。欲望が膨らみすぎて、本能丸出しの獣が抑えられない。
乱暴したくないけど。傷つけたくないけど。でも……。
0
お気に入りに追加
844
あなたにおすすめの小説
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。


【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる