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第3章~新たなる試練~
第80話*
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やんわりと兄を引き剥がし、下から抗議する。
「すまないがどいてくれないか? 朝ご飯にするんだろ?」
「うん、朝ご飯にするよ。リアルな朝ご飯はこれが終わってからだけど」
「……えっ? ちょっと兄上……んっ」
再び唇を塞がれ、濃厚な口付けを見舞われる。やや薄めの唇を啄まれ、舌を引きずり出されて、たっぷりと唾液を注ぎ込まれる。
その間にズボンの隙間から手を入れられ、臍の下を弄(まさぐ)られ、次いで直接シンボルを握られてしまう。
「うっ……!」
「おや? もう反応してる。朝だからかな」
「あ、あ……っ」
「それとも昨日の興奮が残ったままだから? もしかして発散してなかった?」
「っ……」
図星を突かれ、言葉を失う。みるみる頬が熱くなり、バツの悪さに顔を背けた。
「ほら、こっち向いて」
両手で顔を掴まれ、無理矢理正面を向かされてしまう。至近距離で顔を舐めるように見られ、思わず泣きそうになった。
――兄上、こういうところはいつもずるい……。
こうして見つめられると、自分は何もできなくなる。ただ兄に翻弄されるまま、ひたすら抱かれ、ひたすら喘がされ、ひたすら快感の中に沈められるのだ。時々刺激が強すぎてついていけなくなることもあり、もう少し手加減してくれないだろうかと心の片隅でぼやくこともある。
好きな人がやることなので決して嫌ではないのだが、兄が想像以上のやり手だから、初心者のアクセルは苦労することも多いのだ。
もちろん、こんなことなかなか口に出せないが……。
「あ……っ」
するりとズボンを脱がされ、剥き出しになった尻に手を這わされる。
「すまないがどいてくれないか? 朝ご飯にするんだろ?」
「うん、朝ご飯にするよ。リアルな朝ご飯はこれが終わってからだけど」
「……えっ? ちょっと兄上……んっ」
再び唇を塞がれ、濃厚な口付けを見舞われる。やや薄めの唇を啄まれ、舌を引きずり出されて、たっぷりと唾液を注ぎ込まれる。
その間にズボンの隙間から手を入れられ、臍の下を弄(まさぐ)られ、次いで直接シンボルを握られてしまう。
「うっ……!」
「おや? もう反応してる。朝だからかな」
「あ、あ……っ」
「それとも昨日の興奮が残ったままだから? もしかして発散してなかった?」
「っ……」
図星を突かれ、言葉を失う。みるみる頬が熱くなり、バツの悪さに顔を背けた。
「ほら、こっち向いて」
両手で顔を掴まれ、無理矢理正面を向かされてしまう。至近距離で顔を舐めるように見られ、思わず泣きそうになった。
――兄上、こういうところはいつもずるい……。
こうして見つめられると、自分は何もできなくなる。ただ兄に翻弄されるまま、ひたすら抱かれ、ひたすら喘がされ、ひたすら快感の中に沈められるのだ。時々刺激が強すぎてついていけなくなることもあり、もう少し手加減してくれないだろうかと心の片隅でぼやくこともある。
好きな人がやることなので決して嫌ではないのだが、兄が想像以上のやり手だから、初心者のアクセルは苦労することも多いのだ。
もちろん、こんなことなかなか口に出せないが……。
「あ……っ」
するりとズボンを脱がされ、剥き出しになった尻に手を這わされる。
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