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第2章~溢れる想い~
第43話*
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「兄上、離してくれ……! このままじゃあなたを汚してしまう……!」
「ええ? そんなこと気にしてるの? これからもっと汚れるかもしれないのに……何を言ってるんだろうね、この子は」
「でも……っ! う……んんっ!」
「ほら……遠慮しないで好きなだけ出しなさい、アクセル」
「あっ……いや、兄上……だめっ、……ああっ!」
とうとう耐えられなくなり、がくんと顎を跳ね上げて熱いものを噴き上げた。溜まっていたものを解放した爽快感と、憧れの兄に触れてもらえた充足感――それと、ちょっとした背徳感が混ざり合い、得も言われぬ幸福となって全身を満たしていく。
「はぁ……はぁ……あ……」
「……いい顔するね。さすが我が弟」
「い……いい顔って……」
「いつも真面目なお前が、こうやって乱れる姿は絶品だ。なまじの美女よりぞくぞくする」
「は……? 美女より……?」
「ああ、深い意味はないよ。お前と違って私はこっちの経験もそれなりだから、比べる対象があるだけ」
「…………」
その言い方が少し引っ掛かった。もちろん経験ゼロだとは思っていないが、この兄は一体どんな経験を積んできたのだろう。あまり経験豊富すぎてもちょっと……。
「あ……っ」
ぼんやりしていたら汚れた下着を下ろされ、ついに下半身まで剥き出しにされてしまった。それが恥ずかしくて脚を閉じようとしたのだが、股の間に入って来られて閉じられなくなってしまう。
「ええ? そんなこと気にしてるの? これからもっと汚れるかもしれないのに……何を言ってるんだろうね、この子は」
「でも……っ! う……んんっ!」
「ほら……遠慮しないで好きなだけ出しなさい、アクセル」
「あっ……いや、兄上……だめっ、……ああっ!」
とうとう耐えられなくなり、がくんと顎を跳ね上げて熱いものを噴き上げた。溜まっていたものを解放した爽快感と、憧れの兄に触れてもらえた充足感――それと、ちょっとした背徳感が混ざり合い、得も言われぬ幸福となって全身を満たしていく。
「はぁ……はぁ……あ……」
「……いい顔するね。さすが我が弟」
「い……いい顔って……」
「いつも真面目なお前が、こうやって乱れる姿は絶品だ。なまじの美女よりぞくぞくする」
「は……? 美女より……?」
「ああ、深い意味はないよ。お前と違って私はこっちの経験もそれなりだから、比べる対象があるだけ」
「…………」
その言い方が少し引っ掛かった。もちろん経験ゼロだとは思っていないが、この兄は一体どんな経験を積んできたのだろう。あまり経験豊富すぎてもちょっと……。
「あ……っ」
ぼんやりしていたら汚れた下着を下ろされ、ついに下半身まで剥き出しにされてしまった。それが恥ずかしくて脚を閉じようとしたのだが、股の間に入って来られて閉じられなくなってしまう。
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