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初めてのお稽古編
第39話
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リビングの棚に並んでいるグッズ。それは男性のシンボルを象った玩具だった。ほとんどが生々しいピンク色で、大小いろんなサイズが揃っていた。中にはストラップにしてもよさそうなくらいのコンパクトサイズもある。
「ちょっ……なんですかアレは!」
「え? ……ああ、これのことか」
と、市川が恥ずかしげもなく玩具のひとつを手に取った。
「これ、俺がハンドメイドで作ったんだよ。よくできてるだろ?」
「そういう問題じゃない! なんでそんなもん作ってるんですか! 使い道ないでしょ!」
「いや、そんなことないぞ? 一番小さいやつなんか『子孫繁栄』のお守りになりそうじゃん。せっかくだからひとつやろうか?」
「いりませんよっ! ていうか先生、まさかこういうグッズを作るつもりでこの部屋借りたんですか!? 美和さんから逃げるためじゃなくて!?」
「いや、目的はいろいろだ。でも、人目を気にせずハンドメイド作業に集中できる場所、前々から欲しかったんだよな~。さすがに実家でこういうのは作れないじゃん?」
……開いた口が塞がらないとはこのことだ。
「もう信じらんない! ほんっとに先生、バカじゃないの!? いつも思ってるけど、変態すぎでしょ!」
「そうか? でも、そんな俺が好きなんだろ?」
「好きじゃないですっ! もっと真っ当な性癖の方がよかった!」
「おいおい、嘘はよくないぞ~? 夏樹だっていろんな玩具に攻められて、結構楽しんでるじゃん」
市川がピンクの玩具片手にこちらに近づいてくる。
「せっかくだから俺のハンドメイド作品、試してみる? どこまで使えるか、実験するのも面白いと思うぜ?」
「ちょっ……なんですかアレは!」
「え? ……ああ、これのことか」
と、市川が恥ずかしげもなく玩具のひとつを手に取った。
「これ、俺がハンドメイドで作ったんだよ。よくできてるだろ?」
「そういう問題じゃない! なんでそんなもん作ってるんですか! 使い道ないでしょ!」
「いや、そんなことないぞ? 一番小さいやつなんか『子孫繁栄』のお守りになりそうじゃん。せっかくだからひとつやろうか?」
「いりませんよっ! ていうか先生、まさかこういうグッズを作るつもりでこの部屋借りたんですか!? 美和さんから逃げるためじゃなくて!?」
「いや、目的はいろいろだ。でも、人目を気にせずハンドメイド作業に集中できる場所、前々から欲しかったんだよな~。さすがに実家でこういうのは作れないじゃん?」
……開いた口が塞がらないとはこのことだ。
「もう信じらんない! ほんっとに先生、バカじゃないの!? いつも思ってるけど、変態すぎでしょ!」
「そうか? でも、そんな俺が好きなんだろ?」
「好きじゃないですっ! もっと真っ当な性癖の方がよかった!」
「おいおい、嘘はよくないぞ~? 夏樹だっていろんな玩具に攻められて、結構楽しんでるじゃん」
市川がピンクの玩具片手にこちらに近づいてくる。
「せっかくだから俺のハンドメイド作品、試してみる? どこまで使えるか、実験するのも面白いと思うぜ?」
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