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春休み編
第44話*
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「……って、それはまさか……」
「そう、俺の男性器を模ったオーダーメイドの玩具だよ。よくできてるだろ? これ、夏樹に貸してやるよ」
「はあっ!? いりませんよ、そんなの……っ!」
「なんで? これがあれば、寂しくなっても慰めになるじゃん。遠慮せずにとっとけよ」
「遠慮じゃありません……っ!」
冗談じゃない。何が悲しくて、そんな玩具で自分を慰めなきゃいけないのか。そもそも、これを鞄に入れて持ち帰ること自体かなり恥ずかしい。
身体を揺さぶられながらも、夏樹はきっぱりと断った。
「とにかく……! そんな玩具、俺には必要ありませんから……! 絶対受け取りませんからねっ……!」
「……そうか? 夏樹、そういうところは遠慮深いんだよなぁ……」
だから遠慮じゃないです……と、心の中で突っ込む。
すると市川は少し動きを止め、再び収納ボックスに手を伸ばした。今度は粘土のような、スライムのような、何か柔らかそうな物体を手にしている。
そして片手で夏樹の陰茎を掴み、謎の物体を男性器全体に押しつけてきた。ゼリーのように柔らかく、少しひんやりしている。
「ひゃあっ! ちょ、先生……何してるんですか!」
「何って、夏樹の型をとってるのよ。これで夏樹の玩具を作るんだ」
「はああっ!? 冗談でしょ!? そんな羞恥プレイ、やめてくださいよ!」
「いいじゃないか。どうせ俺が手作りするんだから。最近ハンドメイドにハマっててさ、お稽古の合間にこういうの作ってるんだ」
「さ、最低っ!」
ハンドメイドと言えば聞こえはいいが、作っているものに関しては大問題だ。そのうち家の人に見つかって、おまわりさんに通報されてしまうのではないか。
「そう、俺の男性器を模ったオーダーメイドの玩具だよ。よくできてるだろ? これ、夏樹に貸してやるよ」
「はあっ!? いりませんよ、そんなの……っ!」
「なんで? これがあれば、寂しくなっても慰めになるじゃん。遠慮せずにとっとけよ」
「遠慮じゃありません……っ!」
冗談じゃない。何が悲しくて、そんな玩具で自分を慰めなきゃいけないのか。そもそも、これを鞄に入れて持ち帰ること自体かなり恥ずかしい。
身体を揺さぶられながらも、夏樹はきっぱりと断った。
「とにかく……! そんな玩具、俺には必要ありませんから……! 絶対受け取りませんからねっ……!」
「……そうか? 夏樹、そういうところは遠慮深いんだよなぁ……」
だから遠慮じゃないです……と、心の中で突っ込む。
すると市川は少し動きを止め、再び収納ボックスに手を伸ばした。今度は粘土のような、スライムのような、何か柔らかそうな物体を手にしている。
そして片手で夏樹の陰茎を掴み、謎の物体を男性器全体に押しつけてきた。ゼリーのように柔らかく、少しひんやりしている。
「ひゃあっ! ちょ、先生……何してるんですか!」
「何って、夏樹の型をとってるのよ。これで夏樹の玩具を作るんだ」
「はああっ!? 冗談でしょ!? そんな羞恥プレイ、やめてくださいよ!」
「いいじゃないか。どうせ俺が手作りするんだから。最近ハンドメイドにハマっててさ、お稽古の合間にこういうの作ってるんだ」
「さ、最低っ!」
ハンドメイドと言えば聞こえはいいが、作っているものに関しては大問題だ。そのうち家の人に見つかって、おまわりさんに通報されてしまうのではないか。
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