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番外・触手編

第11話*

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 すっかり心が折れてがくりと頭を垂れていると、後ろを嬲っていた触手が力を失って体内から出て行った。

 ようやく下腹部の圧迫感がなくなり、ホッと胸を撫で下ろす。

 ああ、よかった……やっと終わった。これでもう解放されるんだ……。

 ……ところが。

「っ!?」

 安心したのも束の間、抜けていった触手とはまた別の触手が、今度は二本まとめて後孔に近づいてきた。

 太さの違う二本の蔦がねじれながら尻を掻き分け、だらしなく口を開けていた肛門に割り入ってくる。

「あっ!? いや……ああぁっ!」

 空っぽの肉筒を再び太いものでいっぱいにされ、夏樹はあられもない嬌声を上げた。

 一本ならともかく、二本同時に貫かれるとさすがに苦しい。蔦を咥え込んでいる下の口は既に限界まで伸び切り、ジンジンした疼痛を訴えていた。触手のぬめりがなかったら、大事なところが切れていたかもしれない。

「うう……ふっ……」

 経験したことのない圧迫感に歯を食いしばっていると、二本の蔦がバラバラに動き始めた。ギチギチに引き伸ばされている内部を交互に擦られ、最奥を絶え間なく突き上げられて、次第にわけがわからなくなってくる。

 前も後ろも胸の粒でさえも触手たちに嬲られ、その上謎の媚薬まで飲まされてしまっては、夏樹にはもう成す術がなかった。

 頭も身体もほとんど快楽に溶けてしまい、身動きもできなければ逃げることもできない。最早、植物たちの気が済むまでひたすら犯され続けるしかなかった。
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