170 / 393
文化祭編
第17話*
しおりを挟む
出しちゃダメ、出しちゃダメだ。こんなところで達したら、市川の袴だけじゃなく学校の畳まで汚してしまう。懐紙で拭き取っただけじゃシミが残ってしまうかもしれない。
そんないかがわしいシミの残った畳を、茶道部のメンバーに見られてしまうのか? そんなの絶対嫌だ!
そう思って我慢していたのに、市川に前立腺を刺激され、胸の粒を潰されてしまっては、快感に弱い夏樹はひとたまりもなかった。
「ああぁん!」
びくん、と大きく腰が跳ねる。ぶるぶる太ももが震え、高々と熱が噴き上がった。
「あ……あぁ……」
勢い余って胸元まで飛び散ってしまったけれど、市川が手で受け止めてくれたので畳は汚さずに済んだ。
ぐったりと肩で息をしていると、精液で濡れた手を口元に持って来られて、中に指を突っ込まれた。青臭い味が舌に広がり、ちょっとえずきそうになる。
「んんっ……あ、せんせ……」
「御服加減はいかがですか?」
「……ふあ? な、なんのこと……んっ」
「濃茶の点前をする時、亭主がお客様に聞くんだ。『御服加減はいかがですか?』って。平たく言えば、『私がお出しした物は口に合いましたか』ってことだな」
「なっ……!? そん、うぅ……」
それは絶対に嘘だ! 真面目な茶道のお点前に、そんなけしからん問いかけがあるわけがない!
目を見開いている夏樹を他所に、市川は涼しい顔で解説を続ける。
「……で、そうやって聞かれたお客様は『大変結構でございます』とか『大変結構なお点前です』とか言って、亭主に一礼するんだ。これが濃茶の作法な。わかった?」
「んんっ……う、ふ……っ」
「というわけで夏樹、もう一回聞くぞ? 御服加減はいかがですか?」
「っ……」
夏樹は横目で市川を睨んだ。
そんないかがわしいシミの残った畳を、茶道部のメンバーに見られてしまうのか? そんなの絶対嫌だ!
そう思って我慢していたのに、市川に前立腺を刺激され、胸の粒を潰されてしまっては、快感に弱い夏樹はひとたまりもなかった。
「ああぁん!」
びくん、と大きく腰が跳ねる。ぶるぶる太ももが震え、高々と熱が噴き上がった。
「あ……あぁ……」
勢い余って胸元まで飛び散ってしまったけれど、市川が手で受け止めてくれたので畳は汚さずに済んだ。
ぐったりと肩で息をしていると、精液で濡れた手を口元に持って来られて、中に指を突っ込まれた。青臭い味が舌に広がり、ちょっとえずきそうになる。
「んんっ……あ、せんせ……」
「御服加減はいかがですか?」
「……ふあ? な、なんのこと……んっ」
「濃茶の点前をする時、亭主がお客様に聞くんだ。『御服加減はいかがですか?』って。平たく言えば、『私がお出しした物は口に合いましたか』ってことだな」
「なっ……!? そん、うぅ……」
それは絶対に嘘だ! 真面目な茶道のお点前に、そんなけしからん問いかけがあるわけがない!
目を見開いている夏樹を他所に、市川は涼しい顔で解説を続ける。
「……で、そうやって聞かれたお客様は『大変結構でございます』とか『大変結構なお点前です』とか言って、亭主に一礼するんだ。これが濃茶の作法な。わかった?」
「んんっ……う、ふ……っ」
「というわけで夏樹、もう一回聞くぞ? 御服加減はいかがですか?」
「っ……」
夏樹は横目で市川を睨んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
603
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる