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誕生日編
第2話
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夏樹の恋人である体育教師・市川慶喜。爽やかな見た目とさっぱりした性格で、学校でも人気のある好青年だ。
……いや、好青年だと思われている。
実際の市川は、あの手この手で夏樹をレイプしてくる変態教師だ。
学校の休み時間に空き教室で抱かれることはもちろん、彼の車の中で可愛がられることもあれば、自宅に連れ込まれて足腰を潰されることもある。
プールでの補習授業の時はセーラー水着を着せられてしまったし、夏休みにお祭りに行った時は浴衣と帯を使った変態プレイを存分に味わわされた。今思い出しても顔から火が出るくらい恥ずかしい。
(まったく……なんで俺がそんな変態教師のためにケーキなんか)
一週間前の市川とのやり取りを振り返ってみる――
「七月二十日は俺の誕生日なんだよ。というわけで夏樹、ケーキ作ってくれ」
「はあっ? なんで俺が。ケーキなんて買ってくればいいじゃないですか」
「それじゃあ味がないじゃないか。俺は夏樹のお手製ケーキが食べたいの」
「……俺のケーキじゃなくても、ちゃんと味はあると思いますがね」
「おっ、さすが夏樹。上手いこと言うね~。やっぱ賢いヤツは発言も違うな」
「褒めたって何も出ませんよ。だいたい俺、料理なんてほとんどやったことないし」
「え、そうなのか? 今時、料理スキルがない男ってのはどうなのかねぇ?」
「……むっ。そういう先生は料理できるんですか?」
「当たり前だろ。俺、一人暮らしだし。結構マメに自炊するんだぞ?」
「……ホントですか?」
「ホントだって。なんなら、今夜うちに来る?」
疑いながら自宅に乗り込んだら、思った以上に豪華な手料理を振る舞われて、夏樹は面食らった。
料理と言ってもパスタ程度だろうと思っていたのに、手ごねハンバーグやマカロニスープ、サラダ……食後にはデザートのプリンまで出されて、いろんな意味で衝撃を受けてしまった。しかもどれもかなり美味しかった。
……いや、好青年だと思われている。
実際の市川は、あの手この手で夏樹をレイプしてくる変態教師だ。
学校の休み時間に空き教室で抱かれることはもちろん、彼の車の中で可愛がられることもあれば、自宅に連れ込まれて足腰を潰されることもある。
プールでの補習授業の時はセーラー水着を着せられてしまったし、夏休みにお祭りに行った時は浴衣と帯を使った変態プレイを存分に味わわされた。今思い出しても顔から火が出るくらい恥ずかしい。
(まったく……なんで俺がそんな変態教師のためにケーキなんか)
一週間前の市川とのやり取りを振り返ってみる――
「七月二十日は俺の誕生日なんだよ。というわけで夏樹、ケーキ作ってくれ」
「はあっ? なんで俺が。ケーキなんて買ってくればいいじゃないですか」
「それじゃあ味がないじゃないか。俺は夏樹のお手製ケーキが食べたいの」
「……俺のケーキじゃなくても、ちゃんと味はあると思いますがね」
「おっ、さすが夏樹。上手いこと言うね~。やっぱ賢いヤツは発言も違うな」
「褒めたって何も出ませんよ。だいたい俺、料理なんてほとんどやったことないし」
「え、そうなのか? 今時、料理スキルがない男ってのはどうなのかねぇ?」
「……むっ。そういう先生は料理できるんですか?」
「当たり前だろ。俺、一人暮らしだし。結構マメに自炊するんだぞ?」
「……ホントですか?」
「ホントだって。なんなら、今夜うちに来る?」
疑いながら自宅に乗り込んだら、思った以上に豪華な手料理を振る舞われて、夏樹は面食らった。
料理と言ってもパスタ程度だろうと思っていたのに、手ごねハンバーグやマカロニスープ、サラダ……食後にはデザートのプリンまで出されて、いろんな意味で衝撃を受けてしまった。しかもどれもかなり美味しかった。
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