市川先生の大人の補習授業

夢咲まゆ

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跳び箱編

第24話*

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 さんざん恥辱を味わわされた見返りが、「跳べませんでした」ではあまりに割に合わない。成績も「1」になってしまう。それはいくらなんでもひどすぎる。

「……わかりましたよ」

 こうなったらヤケだ。市川も「大丈夫だ」と言っていることだし、これで上手くいかなかったら彼に責任を取らせよう。既に恥はかきまくった。跳び箱ひとつ跳べなくても、たいした恥ではない……。

 夏樹は仕方なく跳び箱の真ん中に手をついて、踏み切り台で軽くジャンプした。思ったよりも身体が軽く、脚もよく開いた。

 ジャンプした勢いで身体が前のめりに浮いた。そのまま腕を支点に身体を押し出し、思い切って跳び箱の向こうに飛んだ。

 ストン、と足の裏がマットに着いた。はずみで足元がもつれ、四つん這いに手をついた。

「おお! やったじゃん、夏樹! 頑張ったな」

 市川が近づいて来て、弾んだ口調で話しかけてくる。

(……あれ? 俺、跳べた……?)

 振り向いた背後には、七段の跳び箱がちょこんと正座していた。始まる前は富士山のように見えたのに、今はなんてことない大きさに見える。

「跳べた……んだ、初めて……」
「だから言っただろ? コツさえ掴めば七段を跳べないヤツはいないんだよ。これで成績も『2』以上がつくぞ。よかったじゃないか」

 くしゃっと髪を撫でられて、何故か胸がキュンと疼いた。こんな風に手放しで褒められたのは久しぶりかもしれない……。

 照れくさい感情に浸っていると、

「よくできました。それじゃあ頑張った分のご褒美やるよ」

 市川が背後から覆い被さってきて、四つん這いの尻を高々と抱え上げた。

 硬い幹で尻の割れ目をなぞられ、熱く濡れた先端を解かされた蕾にあてがわれる。
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