妖狐と魅惑の遊戯

夢咲まゆ

文字の大きさ
129 / 134

第百二十九話*

しおりを挟む
 晴斗は中途半端に解けている九尾の秘所に己をあてがい、そのまま一気に貫いた。

「あああっ!」

 衝撃で九尾が仰け反り、大粒の涙が飛び散った。反射的に両脚が跳ね上がり、身体を細かく震わせている。根本を縛られていなかったら、間違いなく達していただろう。

「え、な……なんで……?」

 イくべきところでイけなくて、九尾はかなり動揺しているようだった。自分の陰茎が普段より更に赤黒く変色しているのを見て驚き、恐れている。

「晴斗、これは何故……?」
「ああ、大丈夫だ。何も変なことじゃない。我慢すると誰だってこんな風になるからな。心配する必要ないさ」
「だけど、その……なんか紐が食い込んで……ジンジンして、痛いんだが……」
「痛い? 『イタ気持ちいい』の間違いじゃね?」
「……わ、わからない……」

 わけがわからなくなっている九尾に微笑みかけ、唇にキスしてあげた。

「ま、すぐにわかるようになるだろ。九尾、学習能力高いからな」
「……本当だろうか……」
「本当だって。さ、続きをやろうぜ」
「あっ……ひぃ!」

 ゴリッと奥を抉ってやったら、九尾は喉を反らして喘いだ。繊細な襞を強く擦り、しこりになっている部分を念入りに突いてやる。

「ああっ、ああ……あ、いい……っ!」

 いいところを突かれる度に腰をくねらせ、長い脚を晴斗に絡ませてくる。身体の中を直接刺激されるのが好きらしく、自分から抱きついて濃厚なキスを見舞ってきた。

 ただ、十分すぎる快感は得られても、絶頂だけは手に入らず辛そうだった。綺麗な顔を苦しそうに歪め、ボロボロ涙をこぼしている。我慢の容量はまだ大きくないようで、無意識に股間に手を伸ばしていた。

「ダメだ、九尾」

 せめて紙縒りだけでも引き抜こうとする手を、まとめて頭上で押さえつける。

 すると九尾は啜り泣きながら懇願してきた。
しおりを挟む
感想 142

あなたにおすすめの小説

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

【完結】恋人になりたかった

ivy
BL
初めてのキスは、 すべてが始まった合図だと思っていた。 優しい大地と過ごす時間は、 律にとって特別で、 手放したくないものになっていく。 けれど……

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...