アビーの落とし穴

 二十二歳の青年ジェームズは、敬愛する魔法使い・リデルの側で日々家事や育児に奮闘していた。
 俺も師匠のような魔法使いになりたい――
 そう思い、何度も弟子入りを志願しているものの、リデルはいつも「やめた方がいい」と言って取り合わない。
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