愛と死の輪廻

栗菓子

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第8話 倒錯の初夜

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アンは、初めてで濃密な接吻を受けて、頭が混乱しそうになったが、夫故、貴婦人は夫に従わなければならないと教わったため、大人しく彼が妻を貪るのを受けいれた。

アンは、人生に置いて突然異変が起きても、初めは混乱しそうになってもすぐに冷静になっていく気質を持っていた。ジェイムスの変化。僅かな情欲。それらがアンに向けられていることに、アンは驚愕したが、すぐに落ち着いた。

唯、アンは夫となった男を妻として受けれるしかないのだ。

再婚なのに初夜の儀式とは・・アンは奇妙に思ったが、夫と夫の使用人に囲われて、アンは大人しく寝台がある部屋へ連れていかれた。

そこには、並外れた美貌をもった男が裸で立っていた。
鮮血の色をもった赤い髪は艶やかに、背中まで流れていて、赤茶色の瞳は宝石のように美しく煌めいていた。
肢体は、適度な筋肉に覆われて、神々しく見えた。

そしてもう一人、醜悪な男が居た。なんだか下賤な笑みを浮かべてアンは思わず両手で自分の体を守るように抱えた。

醜悪な男の横には台が置かれ、なにか変な器具があった。不吉な予感がしてアンはぞっとした。

逃げるように、引くアンを捕えて、夫となったジェイムスはにこやかに笑った。

「安心しろ。アン。この醜い男は、お前の膣を拡張させる医者みたいなものだ。お前は処女だろう。俺はお前の処女膜を見たいんだ。女の膣や体はあまり見たことが無いからな。」

アンはかすかに震えた。そして目で美しい赤毛の男は?と夫に問いかけた。

ああ・・とジェイムスはアンの意図を悟って、悪辣に笑った。とても悪い笑顔だわ。

「妻よ・・俺の性癖は薄々分かっていただろう。俺は男色家だと。妻ならば夫の事が解るはずだ。お前は俺と1年ぐらい手紙の交換をしたな。その中で、俺はお前に性癖をほのめかした内容も書いた。お前ならばわかったはずだ。」
嗚呼・・とアンは強張った表情で無言で頷いた。
なんだか夫が怖くてアンは少し抗おうとした。

「ジ、ジェイムス様・・このお方は貴方様の恋人や愛人でごさいますか?ではわたくしの身体には興味はないはずです。無理に子作りなどしなくても‥養子とか他に方法がありますわ。」


アンは震えながら穏やかに夫との性交を拒絶しようとした。

ジェイムスのにこやかな顔が獰猛に怖くなった。怖い人。この人はとても変わられた。怖いお方になられた。
アンは悟り、黙った。

「夫に口答えするな。お前は俺の妻になったのだ。お前は俺を受け入れなければならない。」
異様なまでに冷ややかな口調にアンは震えた。

「は、ハイ・・。申し訳ありません・・。」

彼女は情けないと思いながらも、唯、従順に人形のように従うしかないと判断した。

彼女はまた正しく夫を悦ばせた。

彼女は、よく言えば華奢な、悪く言えば貧相な少女のような体を裸になって 夫に曝け出した。

アンは痩せているがそれなりに容姿は良かった。平凡そうにみえるのはアンの大人しさだ。

これが女の身体か・・ジェイムスは興奮しなかったが興味深げに妻の身体を隅から隅まで見た。

良い匂いだ。あまり嫌悪感はない。アンは女特有の豊満な胸はしていない。わずかに膨らんでいる胸だ。

慎ましい胸の方が好ましい。少女と女の中間のような体だ。 髪も丁寧に梳かれて、手触りはいい。気持ちがいい。


ジェイムスはくすくすと笑って言った。

「この美しい男は高級男娼館でも客を選ぶほど位が高かった男だ。俺が身請けしてアンとの初夜のために用意したのだ。俺はこの美しい男なら抱ける。勃起する。こいつとまぐわって最後にアンの処女穴に勃起した男根を入れる。
そうすれば俺の子種がアンの子宮に届くのだ。いい考えだろう。」

アンは夫のとんでもない考えに眩暈がしそうになった。気絶しそうになったが耐えた。

「安心しろ。アン。そう非道いことはせぬ。媚薬も用意している。閨の専門家の男娼と醜い男だ。」

アンは唯、蒼白になりながらも拒絶しなかった。唯、この悪夢のような初夜が終わるのを神に願った。

アンは人形のように生贄のように寝台につけられた手かせに手を入れられ固定された。
アンはなす術もなく男3人に全裸を見せるしかなかった。

赤毛の美しい男が淫蕩に微笑んで、アンの身体を批評した。

「痩せていますね。もう少し肉をつければいいのに。これでは性交は痛いでしょう。もう女といっていい大人なのに
少女みたいな身体ですね。触れてもいいですか?」

ジェイムスに問いかける男は妖艶に微笑んだ。
それに見惚れたジェイムスはああいいぞと了承した。

嗚呼・・わたしは見世物なんだ。夫の所有物として彼らに批評されている。恥辱はあったが、アンは不思議とこれは夢のように意識を分離した。

アンには心を守るため、意識を分離する術を学んでいた。

「絹のような肌ですね。深窓の令嬢らしい肌ですね。まだ生娘とはお驚きました。知っていますか。貴方は離宮で
聖女のようにいわれているのですよ・・。貴方は結構人気がありますね。怖がらないて下さい。初めては誰でも痛いけど痛くないように、媚薬を膣に塗りますから、生娘でも感じますよ。」

「綺麗な髪ですね。気持ちいい手触りです。光栄です。貴女様の初夜の手伝いができるとは・・。」

嗚呼・・ありがとう。でもね。貴方の鮮血の髪のほうが神々しいわよ。早く終わらせて頂戴・・。

アンは虚ろにいわれるまま股を開いた。 醜い男が、変な薬をアンの膣に入れて、アンはぼおっとなった。

体が熱い。意識がもうろうとする。こんなのは初めてだわ。

醜い男が、変な金属の器具を膣に入れて、拡張した。アンさえも見たことのない恥部の穴の奥が男たちが見ているのだ。アンはどこかで醒めきった意識をもっていた。

醜い男が興奮したように喋っていた。

「おお・・間違いなくアン様は処女ですな。処女膜がみえました。しかしアン様の膣は綺麗ですな。ピンクみたいな
色合いをしておいしそうな色ですな。」

美しい男も興味深げにアンの穴を見た。

ジェイムスは爛々とアンの全裸。股を拡げたはしたない姿。みっともなく膣の穴を拡張される哀れな姿に興奮していた。処女穴が見えた時、ジェイムスは何故か嬉しかった。
アンは悲し気に目を瞑った。これは悪夢だというようにきつく目を瞑った。

ジェイムスはそれが気にいらなかった。アンの目を開かせ、ちゃんと閨の作法とかも覚えろと言いたかった。
しかしアンを余計怯えさせるだけだ。ジェイムスは辛うじて癇癪を耐えた。

ジェイムスはジェイムスなりに妻を大切に扱った。ジェイムスにしてはだ。

ジェイムスはこの美しい男娼に、男根を口で咥えさせて喉の奥まで押し込んだ。しかし男娼は慣れたように責める男根を舐め続けた。絶妙な性戯で膨張する男根から出てくる精液を一気に口の奥まで流し込んだ。普通の人なら嗚咽して吐くだろうが、流石はプロだ。一気に飲み干し名残を丁寧に舐めあげた。陰嚢まで舐められて、尻の穴まで丁寧に舐めあげる性男娼。よくここまで仕込んだものだとジェイムスは呆れながらも娼館の主人に恩恵を頂いて感謝した。



ジェイムスはこの美しい男によってアンを妻に性の技術を学ばさせようと卑しい考えを持った。
口や手の奉仕なら男でも女でもできる。アンを男と見立て、奉仕させればいいのだ。そうすればいつでもアンを犯せる。
彼は、美しい性男娼に性の教育を妻に仕込めと命じた。
え・・と性男娼は少し当惑した様子だったが、貴族には逆らえない身分だ。彼は大人しく従った。

そして高ぶったジェイムスは、性男娼の身体を舐めあげ、貪った。浣腸して綺麗にした尻穴を一気に貫いた。
気持ちいい。気持ちいい穴だ。美しい顔が苦悶に歪むのもいい。彼は乱暴に男娼の尻を凌辱した。

激しい律動はジェイムスだけを悦ばせ、あと少しで絶頂に達する前に、一気にお気に入りの尻から引き抜いて、
即座にアンの用意できていた穴に突っ込んだ。

気持ちが良かった。きつくて柔らかくて男根を締め上げるように良かった。
このきつさがたまらない。ジェイムスは妻の膣穴を心満たすまで楽しんだ。アンは媚薬を塗り込んだのであまり痛みは感じない。それどころが無意識に快楽の種を拾っている。

ぶちりと何かが切れる音があった。嗚呼。処女膜が切れる音だな。夫である俺が妻の処女膜を破ったのだ。
男色家であるジェイムスでさえも、興奮する雄としての本能が歓喜した。

血が流れた。アンの血は汚くない。むしろ滑らかになってジェイムスの男根の侵入をやすやすとゆるしてくれる。

そうか・・男でも女でも穴は穴だ。気持ちいい穴は好きだ。

ジェイムスは僅かな情愛をアンに抱いた。ジェイムスはアンの子宮の奥まで男根を貫いた。そして激しい最後の律動をした。おお。子種がアンの胎内に迸る。出る!いいぞ。しっかり受け入れろ!

ジェイムスはアンの子宮を征服した高揚感に溺れていた。

アンは唯、虚ろにとても怖い男を夫として受け入れる自分をどこかで人形みたいと思った。

媚薬で強制的に快楽と官能を引き出されたアンは夫をきつく締め上げ、気持ちがいいとこどものように舌たらずに言った。

ジェイムスは嬉しそうに笑った。まるで子どもね。残虐に虫を踏み潰す子ども。

これが夫なのだと諦念を抱いて彼女は官能に溺れ逃げた。

これからどうなるのか彼女はどこかで予感があった。わたしは彼の性人形として道具として彼を悦ばす慰み者にならなければいけないのだ。

妻とは名ばかりの奴隷か生贄だ。

アンはもうわかっていた。これからアンの苦痛に満ちた戦いが始まるのだ。


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