どうやら神様は死んでから褒美を与えるらしい

栗菓子

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どうやら鬼神は最後の勝利者になったらしい

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周囲には死屍累々と、死体の山だった。
天使と悪魔と神々と巨人などの膨大な死骸の山だ。その死骸は少ししたら、光や闇の粒子に還ったり、塵に戻ったりした。

どうやら鬼神は最後の勝利者になったらしい。

鬼神以外には、この世界に立っている者は誰もいない。

なんという広大で白い世界に、鬼神だけが立っていた。


だが、鬼神は、勝利の恍惚や、快感にも浸らず、唯無の心を持って、世界を見つめるだけだった。

何と言う呆気ない結末だ。

オレはここからどうすればいいのか? 鬼神は途方にくれた子どものようになった。

もしかしたら、鬼神が新しい世界の創造主になるかもしれない。

しかし今は鬼神は今は何もしなかった。

唯、世界を茫洋と見つめるのみだった。

                           完
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