どうやら神様は死んでから褒美を与えるらしい

栗菓子

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どうやら善人はより純粋に死ぬ度に魂の位階が上がっているらしい。

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天使は、遥か天上で、神様と高みの見物をしていた。世界の運命を決めるショーだ。
こんなショーは滅多にみられない。あまり感情のない天使でさえも、高揚し、きゃきゃきゃと子どものようにはじゃいた。

他の低レベルな天使たちも、キャーキャーと黄色い声を上げて、手を叩きながら見ている。

まあ、最も、当の戦っている当事者たちは知らないけど、本気で彼らは殺しあった。

死んでもすぐに蘇り、マトリックス 映画のようにどんどん何でもありの世界になった。


どうやら善人はより純粋に死ぬ度に魂の位階が上がっているらしい。

このままいくと、天使と同レベルになるかもしれない。少し面白くないが、善人がより純粋になるのは世界にとっても喜ばしいだろう。だって、元々、天使や神は純粋なエネルギー生命体だから、汚濁に満ちた下界は余り合わないのだ。

純粋な者達が生きやすいのは世界にとっても好ましくなるはずだ。

天使はアルカイックスマイルをしながら、もっともっとやれやれと今までの鬱屈していた思いを一気に吐き出せ。
辛い目にあった分、やりかえせ。古代のハンムラビ法典のように目には目を。歯には歯をだ。

それが一番正しい。

天使は善人がより強く純粋になっていくのを眩しそうに見物していた。
素晴らしい・・・。加勢したいが、これは人間同士の問題だ。


天使は、耐えて、このショーを見守った。

悪魔は、歯ぎしりして早く何とかしろ!とにかく卑怯な手を使っても、悪人が勝利する世界を創れと血走った目で
悪鬼のような顔をしてこのショーを罵倒し、汚い声で唸った。


悪魔は汚濁に満ちた腐った世界が性に合っている。他人の不幸は蜜の味。その通り、悪魔はその愉悦と快楽を悪人とと共に味わっていた。
この楽園が、善人と神や天使など生意気な奴らに壊されてしまう。
悪魔は傲慢な心を持ち、憤怒して、冗談じゃねえと唸った。

悪魔は密かに、強力な力を悪人たちに授けた。善人たちの力を弱める毒も送った。

それでも、戦いは拮抗している。クソッタレ。

この戦いが撒けたら、ルールも破って、天界に喧嘩をしようと上位悪魔たちは考えていた。

天界戦争だ。下界の戦いが終わったら覚えていろと思っていた。


神様は、悪魔の思考が透けて見えていた。悪魔の汚い思考は直ぐに読める。

前もって、神様は戦いの準備運動を始めた。何もかも上等だと思って要る。

人間も頑張っている。そろそろ悪魔のせん滅を考えなければならない。

神様は、他の神様と連絡して、戦いの準備を始めた。

ふう。やれやれ。いよいよじゃのお。

いい加減決着をつけたかったんじゃよ。いい機会じゃ。これは。 

古い神も頷いた。


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