どうやら神様は死んでから褒美を与えるらしい

栗菓子

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どうやら世界は神々に翻弄されることになったらしい。

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世界。それはなんだろう。ある者にとっては小さい世界は家族だというやつもいる。

だが、おおまかにいって世界とはそれも含め、多種多様な生き物が棲み分けしているいわば一つの容器みたいなものだ。
その世界は、神様と女神の干渉と力によって、大きく大きく翻弄された。

死んでも蘇る悪人と善人の果てしない戦いが始まったのだ。

初めはみんなあんぐりと特に良くも悪くもない普通の人は、なんだこりゃあと口をあんぐりと見ていたが、次第に驚愕と脳に理解という文字が入った瞬間、衝撃の瞬間に叫んだ者達は数知れない。


残念なことに、普通の人は、可も不可もない人達は死んでも蘇らなかった。

神様も女神さまも気に入らない奴らだったのだ。

中途半端なやつらが神々はお気に召さないらしい。

あの世で、普通の人々の魂は神々に抗議をしたが、ふんとある神は鼻で嘲笑い、『うぬら・・全く良い事も悪い事もしていないではないか・・。そんな凡庸な魂が束になってかかったところで何になる。善人と悪人のほうがまだなんぼかましよ。己の心と欲に正直に従ったのだからな。うぬらはいつも愚痴と文句ばかり、口だけの生き物よ。』

凡庸な人々の本質を異様について、彼らはぐうの音もでなかった。

隠して、凡庸なやつらはゴミとして、魂のごみ箱に放り込まれた。
黒い箱だ。中を覗くと漆黒で、どこにも魂の光が見えなかった。どこへいったのだろう。

天使は好奇心で覗いた。おおっと危うく天使も吸い込まれそうになった。
危ない危ない。天使は後方に下がった。

『それがどこにつながっているのか底はあるのか分からぬ。』
『何者かの神がつくった異空間だ。魂はどこにいいたのかは分からぬ。ここには戻ってこまい。』
『さて、わしらは、天上でこの戦いの行方を見守ろうぞ。』

神様は、人間の飲むお茶のようなものを飲んだ。神のエネルギーになる飲み物だ。

それもそうだと天使は頷き、下界を覗き見た。 世界はプロレスの真剣勝負みたいに血塗れの戦いとなった。

本気でボコボコになって血塗れになって死ぬ人は無数にいる。でもすぐに蘇る。まるで子どもの格闘ゲームみたいだ。
善人と悪人は本気だが・・。

いつ終わるんだろうと天使は半眼で眺めていた。

どうやら世界は神々に翻弄されることになったらしい。アーメン。ご愁傷様。合掌。オーマイゴッド

さよならさよなら古い世界・・。

そしてこんにちは。新世界よ。待っていますよ。もっと美しくなってくれるのを。

天使はアルカイックスマイルをした。

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