どうやら神様は死んでから褒美を与えるらしい

栗菓子

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天使は見た 神様の裏側を。どうやら世界を血の海で洗い流すらしい。 

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創世記。アダムとイブが創られたごろから、天使は神様の使いとして永久的に動く生命体として創られた。

聖書にものっているとおり、言っちゃなんだが、うちの神様は、短気なのか呑気なのかわからない性質である。

わざと、エデンの園を追放させた傾向もあるし、色々企んているようである。

天使は、実はひそかにリリスというイブの前の妻を愛していた。とても妖艶で、強い女だった。

アダムはそれを恐れて、イブのような従順な女を選んだのだろう。

壮絶な夫婦喧嘩でリリスは、地獄で悪魔の妻になったようだ。

軟弱なアダムめ。リリスを御しきれないから神に媚びて地獄に突き落としたのだ。

天使にも、欲は或る。 長い間生きていれば欲や心も芽生える。

ノアの箱舟もそうだ。 神に従う善良な者だけ乗せるって本当だったのか?みたところ天使にとっては善良には見えなかった。本当に愚かで差別主義者だった。神にとって都合の良いものだったからでは?


全部地球を洪水で丸洗いした後で、生き残ったのは極僅かだった。しかし、天使は密かに他にも気になる人間や生き物を密かに助けていた。

リリスによく似た強く美しい女も・・。

全能の神なら天使の罪を知っているはずだが、神様は何も言わない。とうでもいいのか?あえて放置しているのか?

天使にはわからないことばかりであった。


もう何千年生きたがわからない。人間は、今は愚かにも地球の寿命を縮めている。

神様は密かに怒っていたらしい。 無惨に殺された無辜の善良な人たちに、その記憶と、神の力を分け与えた。

これは今までになかったことだった。

天使は、その生まれ変わった人たちが、復讐の心で、悪人や、悪党たちを血祭りにあげていく様を天でのぞき見をしていた。


うわあ・・・と叫びたいほど、おびたたしい人たちの血が流れた。もう神様は人間を見放したらしい。

無機質な目で見ている。 嗚呼・・どうやら神様はまた地球を血の海で洗い流そうとしているらしい。

今度は、血で血を洗うデスゲームでだ。それが穢れ切った人間に相応しい末路かもしれない。


穢れ切った人間にも僅かに善良な心を持った人たちは薄々、天の意志に気づいている。

嗚呼・・滅亡の時代が始まったんだ。ほとんどの人が嘆いたが、何を今更と呆れている人も居た。

人間も人間にうんざりしきっているのが多い。

これで悪人たちも、見逃れて行かされているに過ぎない生き物と思い知ったであろう。

次の転生は、虫けらからスタートするだろう。悪行の付けが回ってきたな。

何万年かけてようやく人になれる。


またハジマリの世界になる。 天使はそれを待っている。

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