ゴミの金継ぎ師

栗菓子

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第18話  神様の思い 第2部完

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アクタと真理子は、この大きな乱によって再び巡り会い、夫婦となった。

これには、おかっぱの幼女神もご満悦だった。
大好きな仲間が戻ってきたのだ。 神様は、水子の成れの果てだった。 間引きされた子どもたちの霊の集合体だったが、子を思う健気な親たちの供養や、祈りで神になったのだ。

そういう我が子を思う親心が、奇跡を為したのだろう。

人の思いは時に、神をも生み出す。


アクタや、真理子や、他の理不尽に殺されていく無辜の人々を見て、神様は己の微力を呪ったこともある。

しかし、そのごろは、神様とはいえとも加護とか夢の託宣などしか僅かな力を貸してはいけないと神の世界からいわれていた。

人間はその力に溺れ、とんでもない愚行を犯した前例はいとまないからだ。


しかし、アクタと真理子は復讐しかせず、あまり他の者を踏み躙らなかった。 これには神様も嬉しかった。

理不尽な目に合っても、人の心を失わなかったアクタと真理子が神様はとても大好きだった。


やっと幸福になれた彼らをいつまでも見守りたい。敵もまだいよう。これから試練もあるかもしれない。
しかし、アクタと真理子ならのりこえてほしいと神様は我が子を見るように思った。

そなたら頑張って幸福になれよ。
それが生きる者の務めじゃ。


神様は密かに祝福を贈った。天で藍とソラが嬉しそうに笑った気がした。


第2部完。

            
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