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第8話 神
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神ってなんだろう。 それは人知を超えた力や現実をあらわすのかもしれない。
姉マリエは美しく麗しく力に満ち溢れた女に育った。 この類まれなる資質は、ジンガイとミツキの因子が奇跡的に
融合したものだ。
そして父ジンガイが母ミツキを殺さず、死ぬまで生かしていたのも不思議な事・・。
ジンガイは、マリエとミツキを利用して、覇権を築いた。 集落の有力者は、多くの国を束ねる権力者となった。
ジンガイはオウとなった。
ミツキは力を使い果たして廃人のようになった。 もう気力が無いのだろう。
ミツキはマリエに安楽死をお願いした。 しかしマリエは断った。 命は果てまで生きなければならないと情け容赦なき信念を貫いた。
ミツキは、動けない己に嘆き、自害して木と同化しようとした。
しかしこれにジンガイが激情のままに怒った。
裏切り者と。ミツキを叩きのめし、死ぬまで生かし続けた。
ジンガイはミツキが自分でジンガイ達を置いて行こうとすることに我慢ならなかったのだ。
死さえもジンガイは許さなかった。
ミツキは、動けぬ体を豪奢な牢獄に横たえて空を見つめるようになった。
「ワタシの役目ハオワッタハズなのに・・こんな心欲しくなかった。ジンガイとマリエのせいだ。」
ミツキは牢獄に閉じ込められたようになっていた。
ミツキはジンガイは横暴だ。 ワタシハ役目を果たしたのに・・。 子供のように愚痴をいってある日突然眠る様に
ナクなった。
こどものような女だった。だがミツキなりに家族に貢献した。
さようなら。奇妙な母よ。 キガイは目を閉じて冥福を祈った。
「オイテイッタノカ。 俺を残して。」
ジンガイが心細そうな子どものように途方に暮れたようにうなだれた。
ジンガイはそれから数年後呆気なく病で倒れて死んだ。
マリエはきっとお母さんにあイに行ったのね。 お父さんはなんだかんだいってお母さんは一緒に居て当然と思っていたから・・。
家族・・ジンガイの思いは分からない。しかしミツキに思い入れがあったのはわかる。
神か・・この奇妙な家族を創ったのも不可思議だった。
マリエはその結晶だった。 美しい結晶・・。ミツキノ一族はマリエと接触して引き入れようとしている。
マリエはジンガイトミツキ どちらの一族を選ぶのだろうか?
キガイハジンガイの息子・・ジンガイの後継者だ。 オウとなる者。
マリエは女神になるのかもしれない・・。
子等は己の未来を思って生きていく。
完
姉マリエは美しく麗しく力に満ち溢れた女に育った。 この類まれなる資質は、ジンガイとミツキの因子が奇跡的に
融合したものだ。
そして父ジンガイが母ミツキを殺さず、死ぬまで生かしていたのも不思議な事・・。
ジンガイは、マリエとミツキを利用して、覇権を築いた。 集落の有力者は、多くの国を束ねる権力者となった。
ジンガイはオウとなった。
ミツキは力を使い果たして廃人のようになった。 もう気力が無いのだろう。
ミツキはマリエに安楽死をお願いした。 しかしマリエは断った。 命は果てまで生きなければならないと情け容赦なき信念を貫いた。
ミツキは、動けない己に嘆き、自害して木と同化しようとした。
しかしこれにジンガイが激情のままに怒った。
裏切り者と。ミツキを叩きのめし、死ぬまで生かし続けた。
ジンガイはミツキが自分でジンガイ達を置いて行こうとすることに我慢ならなかったのだ。
死さえもジンガイは許さなかった。
ミツキは、動けぬ体を豪奢な牢獄に横たえて空を見つめるようになった。
「ワタシの役目ハオワッタハズなのに・・こんな心欲しくなかった。ジンガイとマリエのせいだ。」
ミツキは牢獄に閉じ込められたようになっていた。
ミツキはジンガイは横暴だ。 ワタシハ役目を果たしたのに・・。 子供のように愚痴をいってある日突然眠る様に
ナクなった。
こどものような女だった。だがミツキなりに家族に貢献した。
さようなら。奇妙な母よ。 キガイは目を閉じて冥福を祈った。
「オイテイッタノカ。 俺を残して。」
ジンガイが心細そうな子どものように途方に暮れたようにうなだれた。
ジンガイはそれから数年後呆気なく病で倒れて死んだ。
マリエはきっとお母さんにあイに行ったのね。 お父さんはなんだかんだいってお母さんは一緒に居て当然と思っていたから・・。
家族・・ジンガイの思いは分からない。しかしミツキに思い入れがあったのはわかる。
神か・・この奇妙な家族を創ったのも不可思議だった。
マリエはその結晶だった。 美しい結晶・・。ミツキノ一族はマリエと接触して引き入れようとしている。
マリエはジンガイトミツキ どちらの一族を選ぶのだろうか?
キガイハジンガイの息子・・ジンガイの後継者だ。 オウとなる者。
マリエは女神になるのかもしれない・・。
子等は己の未来を思って生きていく。
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