女の不可思議な人生

栗菓子

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第2章 奈落の果て

洞窟の祭壇

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女は、二択の選択しかなかった。
このまま死体の山に住んで、森を少しだけ散策して木の実や山菜や小動物をとって僅かな水を探すか
それとも崖沿いにずっと歩くか
森の奥深くは駄目だ。獰猛な獣たちがいる。襲われたら女はひとたまりもない。
女は選択をした。 崖沿いにずっと歩くしかない。現状維持はできない。
時々、降ってくる小石を避けながら、女はわずかな食べ物をもって歩き続けた。
ひたすらに唯無心の状態で、女は歩き続けた。何日も何日も歩いた。 時折雨が降った。
女は雨を飲みながら歩き続けた。 どこまでも崖と岩しかみえなかった。
泥まみれになりながらも女は歩き続けた。嗚呼限界だと思ったら、崖が大きく陥没していた。陥没。いや違う。
洞窟だ。女は無意識に洞窟へ中へ入った。独特の湿った空気。女は無感動に洞窟の奥へ奥へと歩いた。
奥の洞窟は僅かに光っていた。何故だろう。女は洞窟の中が見えるようになった。
奥には何もかがつくられた石の祭壇。 だれかが彫ったもの。奇妙な文様もあった。〇△×⊞ 他にもいろいろ刻まれていた。女には読めない。わからないことばかりだった。
女は力尽きて祭壇の傍らに横たわった。
長い長い間女は眠りについた。いつの間にか女は祭壇にいた。
何かが女を祭壇に置いた。うっすらと女は胸をまさぐられているのを感じた。嗚呼男か。
股を大きく開かされ陰部と膣を見られても女は何も感じなかった。いつものことだ。
男の一物が女の膣に入ってきた。不思議と気持ちよかった。お礼に女は陰部で膣で男の一物に柔らかくしめあげて奉仕した。女の口が塞がれた。男は奇妙な苦い液体を女に飲ませた。ビクンと乳首がたった。体が燃えるように熱い。
女は知らなかったが媚薬だった。生気を高める効果もある薬だった。
女は媚びた。ねだった。もっと男をくれと。男はくすりと笑いながら男の一物を与えた。柔らかく乳房をまさぐった。時にはあざがつくほど強くもみながら、激しく女の中を蹂躙した。女は喜んでそれを受け入れた。
必死で男に泣きながら奉仕した。気持ちいい気持ちいいそれしか考えられなかった。
男は人間ではなかった。
ここに祀られた古い神霊だと男は言った。
どうでもいい。どうせ捨てられた身だ。いまさら人外の男と交わっても何ら変わることはない。
女はゴミだった。ゴミが捨てられただけだ。
最後ぐらいは良い思いをしたい。気持ちよくしてくれた男に女は全身全霊で奉仕した。
男を楽しませたかった。悦ばせたかった。それが女の望みだった。
不幸な女は、わずかでも良い思いをさせてくれた。それだけで男に感謝した。
ありがとう。心の中で男にお礼を言った。
奇妙なものを見るように男は女に言った。恨みはないのか。
もうないと女は思った。女の心は擦り切れて無感動だった。
唯女は男を受け入れた。神霊と言った男は気に入ったと女に囁いた。
何のことかわからなかった。幾夜も女は男と交わった。神霊が女の中に白濁した液体を流し込んだ時、
嗚呼 神霊も人間の男の性器があるんだと思った。
男はわらいながら女を嬲り続けた。 女は気を失った。
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