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第3章 神に愛されし者
第7話 神の子
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人は皆神の子らしい。だとしたら、粗悪なものもあるだろう。質のいいものもあれば、屑も多い。
シズナもダリアもここにいる虐待された子どもたちは実感している。
なかにはどうしてこんなに下劣になれるのかとおもうぐらいのできそこないもいる。
見るに堪えない者は密かに処分した。土に還るのだ。さもなくば邪神の糧にするしかない。
虐待された子らは、盲目の目が開き、復讐の意識にかられていた。
だれだって、虐められたくないし、良い暮らしをしたいのだ。
それは人間の生存本能に基づいた正しい欲だ。
シズナは何の因果がここで母親と言う役目も背負った。
シズナの宿った神の力で、特異体質の子どもたちが生まれている。
水を飲まなくても生きていける子ども。 僅かな食べ物で暮らせる子ども。 シズナは植物の名前がついた子どもを
見て、不意に植物の光合成や、植物の生態を思い出した。
本当に、植物形態の子になっているかもしれない。
研究者も目を瞠って、調査すると、遺伝子が変容して、植物の種が発見された。
動物の名をもった子どもは動物並みの身体能力や知能を得た。 予知能力とかあった。
シズナはどうなるのかと思ったが、今まで通り、子ども達を見守ることにした。
なるようにしかならないのだ。
ここは独自の生態系が生まれているのかもしれない。
シズナの神の力で普通の生態系がより変容しているのかもしれない。
シズナははじめて創造主の自覚をもった。
シズナはこの小世界の創造主になっていたのだ。
シズナはせめてこの子らが幸福になれる楽園を創ろうと思った。願った。
シズナもダリアもここにいる虐待された子どもたちは実感している。
なかにはどうしてこんなに下劣になれるのかとおもうぐらいのできそこないもいる。
見るに堪えない者は密かに処分した。土に還るのだ。さもなくば邪神の糧にするしかない。
虐待された子らは、盲目の目が開き、復讐の意識にかられていた。
だれだって、虐められたくないし、良い暮らしをしたいのだ。
それは人間の生存本能に基づいた正しい欲だ。
シズナは何の因果がここで母親と言う役目も背負った。
シズナの宿った神の力で、特異体質の子どもたちが生まれている。
水を飲まなくても生きていける子ども。 僅かな食べ物で暮らせる子ども。 シズナは植物の名前がついた子どもを
見て、不意に植物の光合成や、植物の生態を思い出した。
本当に、植物形態の子になっているかもしれない。
研究者も目を瞠って、調査すると、遺伝子が変容して、植物の種が発見された。
動物の名をもった子どもは動物並みの身体能力や知能を得た。 予知能力とかあった。
シズナはどうなるのかと思ったが、今まで通り、子ども達を見守ることにした。
なるようにしかならないのだ。
ここは独自の生態系が生まれているのかもしれない。
シズナの神の力で普通の生態系がより変容しているのかもしれない。
シズナははじめて創造主の自覚をもった。
シズナはこの小世界の創造主になっていたのだ。
シズナはせめてこの子らが幸福になれる楽園を創ろうと思った。願った。
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