23 / 44
第20話 上位者 サイド
しおりを挟む
面白い。面白くなってきた。ここのところ、ガリア王国は、かつての古代の暗黒期よりは残虐性や醜悪性や獰猛性などは鳴りを潜めている。
ガリア大陸は、かつての力ある巨大な巨大な古代動物が、ある敵と戦い、息絶えた。
その死体や、力の塊は、大陸の基礎を築いた。
想像もつかないが、古代は、とてつもなく巨大な動物が力を持ち、水母のように空中を浮遊していたり、海はもっと荒々しく、蟲毒のように、古代魚や巨大魚が荒々しく喰い喰らわれていく。あまりにも残虐で獰猛だった。
いつしかこのように海が穏やかになったのは分からぬが、大陸は、基礎自体が、神ともいえる動物の亡骸によって築かれた故、その影響や、その地に生きる者は、より動物的で、直感力に優れ、身体能力に優れている。
かつての古代の人間は、鼠のように小動物のように隠れながら息を潜めて洞窟や、地下で暮らしていたものだが、いつしか知恵と狡猾な知能や、人を騙し殺めて生存率を上げる事を学び、より残虐性を増していった。
全ては生存するための進化といえよう。
勿論古代にも、不可視の力や大気に満ち溢れ、その力は、人間の祖によって祀られ、祈りによって具体的な身体や実体化した。人はそれを神々と呼ぶ。その神々は祈りに応じて、代償と引き換えに、人間の願いを叶えていた。
今は、人間は、己の力を頼りにして、神を祀るのは僅かになった。それに応じて、実体化するのはほんの一握りとなった。面白くない。 勝手に祀って、勝手に止める。人間の身勝手さには呆れたが、人間が自らの力で生き抜こうとするのは見ものであった。
そして、今、外宇宙から、『宇宙樹』という支配者の欠片が隕石とともに、落ちてきて、人間と融合した。
新しく混合種族が出来たのだ。 これは珍しいケースだ。
長い長い間、この世界を見てきた神でさえも驚く展開だ。
あまりにもあまりにも偶然でできた新しい種族。さてこの行方はどうなるのか。見ものだ。
もうわかるだろう。この意識は、かつては神と呼ばれた意識よ。実体化していないとはいえ、ちゃんと力ある者として在り続けている。だれか祈ったのかはわからない。もう遠い遠い昔だ。
その信仰をした人間の集落はいつの間にか歴史の中に消え、この神の意識はどこか亜空間に漂ったままだが、世界の行方はずっと見守ってきた。
嗚呼。そうだな。人柱や、動物の意識も混ざっているかもしれない。
古代の神に捧げるのは大抵動物や、食物や、時には、人間という人柱もあった。
そのせいが、いくつもの意識が混ざって神というものを創り上げられている。
ガリア王家は、古代動物の力の影響をより受けて居る。死しても尚、生者に影響を与えるとはな。
古い古い古代の力ある獣と、新しい種族との全面戦争が間もなく来るだろう。
それぐらいの未来の予測は、この名もなき神にも予想できる。その時が楽しみだ。
久々に面白くなってきた。
ガリア大陸は、かつての力ある巨大な巨大な古代動物が、ある敵と戦い、息絶えた。
その死体や、力の塊は、大陸の基礎を築いた。
想像もつかないが、古代は、とてつもなく巨大な動物が力を持ち、水母のように空中を浮遊していたり、海はもっと荒々しく、蟲毒のように、古代魚や巨大魚が荒々しく喰い喰らわれていく。あまりにも残虐で獰猛だった。
いつしかこのように海が穏やかになったのは分からぬが、大陸は、基礎自体が、神ともいえる動物の亡骸によって築かれた故、その影響や、その地に生きる者は、より動物的で、直感力に優れ、身体能力に優れている。
かつての古代の人間は、鼠のように小動物のように隠れながら息を潜めて洞窟や、地下で暮らしていたものだが、いつしか知恵と狡猾な知能や、人を騙し殺めて生存率を上げる事を学び、より残虐性を増していった。
全ては生存するための進化といえよう。
勿論古代にも、不可視の力や大気に満ち溢れ、その力は、人間の祖によって祀られ、祈りによって具体的な身体や実体化した。人はそれを神々と呼ぶ。その神々は祈りに応じて、代償と引き換えに、人間の願いを叶えていた。
今は、人間は、己の力を頼りにして、神を祀るのは僅かになった。それに応じて、実体化するのはほんの一握りとなった。面白くない。 勝手に祀って、勝手に止める。人間の身勝手さには呆れたが、人間が自らの力で生き抜こうとするのは見ものであった。
そして、今、外宇宙から、『宇宙樹』という支配者の欠片が隕石とともに、落ちてきて、人間と融合した。
新しく混合種族が出来たのだ。 これは珍しいケースだ。
長い長い間、この世界を見てきた神でさえも驚く展開だ。
あまりにもあまりにも偶然でできた新しい種族。さてこの行方はどうなるのか。見ものだ。
もうわかるだろう。この意識は、かつては神と呼ばれた意識よ。実体化していないとはいえ、ちゃんと力ある者として在り続けている。だれか祈ったのかはわからない。もう遠い遠い昔だ。
その信仰をした人間の集落はいつの間にか歴史の中に消え、この神の意識はどこか亜空間に漂ったままだが、世界の行方はずっと見守ってきた。
嗚呼。そうだな。人柱や、動物の意識も混ざっているかもしれない。
古代の神に捧げるのは大抵動物や、食物や、時には、人間という人柱もあった。
そのせいが、いくつもの意識が混ざって神というものを創り上げられている。
ガリア王家は、古代動物の力の影響をより受けて居る。死しても尚、生者に影響を与えるとはな。
古い古い古代の力ある獣と、新しい種族との全面戦争が間もなく来るだろう。
それぐらいの未来の予測は、この名もなき神にも予想できる。その時が楽しみだ。
久々に面白くなってきた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
戦闘狂の水晶使い、最強の更に先へ
真輪月
ファンタジー
お気に入り登録をよろしくお願いします!
感想待ってます!
まずは一読だけでも!!
───────
なんてことない普通の中学校に通っていた、普通のモブAオレこと、澄川蓮。……のだが……。
しかし、そんなオレの平凡もここまで。
ある日の授業中、神を名乗る存在に異世界転生させられてしまった。しかも、クラスメート全員(先生はいない)。受験勉強が水の泡だ。
そして、そこで手にしたのは、水晶魔法。そして、『不可知の書』という、便利なメモ帳も手に入れた。
使えるものは全て使う。
こうして、澄川蓮こと、ライン・ルルクスは強くなっていった。
そして、ラインは戦闘を楽しみだしてしまった。
そしていつの日か、彼は……。
カクヨムにも連載中
小説家になろうにも連載中
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる