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SS 転生者日記 ②
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東部の港を押さえつけられたことで、外務官の半数が、王弟派閥に変えざるえなくなった。
いくら危惧しても貿易の要を押さえられたら、こうなる。
この勢いのまま、各地に戦火が上がった。
父、国王が、レクシル王弟と話し合いの場を設けても何も変わった様子はなかった。
そして転生者として一年以上経過していた。
私は、どうにか自分付きのメイドを二人、様子を探らせる程度の信頼関係が出来た。しかし転生者ということをもう言わない。もちろん、この世界が乙女ゲームだってことも。
『頭がおかしくなった』
としか理解されないのだ。ボルドート王国の話だと言っても、他者からしたら、他国の話などどうでもいいし、名前を言っても理解されない。
私の知っている転生者系の話ってモブでも話に食い込んで、なんならヒロインや悪役令嬢のキャラクターを食ってしまっていたはずなのに…
実際、全く利点も利用もできない、他国だからの一言で、諦めて心の隅に片付けた。
ヒョーガルは生きている、それだけは言い続けている。そのおかげか死体が見つかってないせいか安否不明のままで通している。
「リリアン王女、ハーデリアン公爵家から婚約破棄の申し入れが来ました」
「えっ?」
16才に後一か月ほどでなる日に突然の破棄したいと告げられた。
いや、一昨日、クリスに会ってそんな話は一言だってしてない。普通の話をしてお茶やお菓子を食べた、ハーデリアン夫人だってにこやかに対応してくれて…
「王弟派になったということね?」
とメイドに聞けば、
「詳しくは、応接室にお越しくださいとのことです」
「これは、リリアン王女ご機嫌いかがですか?」
艶やかな肌をした高そうな布地に派手なタイをつけた意地悪そうな男がいた。
「レクシル叔父様、何故こちらに?今日は、国王との面会の日でしたか?」
「いや、いや。王宮内が騒がしくなったから少し、諌めるために来ただけだよ。兄上は、身体の調子が良くないみたいだからね」
どの口が言うの?あなたのせいでこんな大変になっているんじゃない。
「お気遣いありがとうございます、叔父様」
「ハハ、まぁ兄上は、実行力がかけているからね、仕方がない。もう少し他国との付き合いも大事にして欲しいものだ。あぁ、リリアン、君、ミラン国に嫁に出ないか?一番いいと思うぞ、政治的にな、国のためになる」
…
この人は知っているんだ。私の婚約破棄の件。悔しい。
「国王とよく相談してみます」
応接室に行けば、父様、ハーデリアン公爵様や母様がいて、
「中立でいたいから」
との理由で断られた。
国王は、もう一度考えて欲しいと言ったが、母様は、ハーデリアン公爵夫人とも付き合いはたいしてないせいか、思い入れはなく軍備や私兵騎士団、中立なら自衛の話をしていた。
母様は王妃なのに、この婚姻の意味がわかってない。これで更に王弟派に寝返る貴族が出ることを。
私は、国王である父を睨みつけ部屋から出た。
母様は武人として素晴らしいかもしれない、でも王妃として国を支える縁の下にはなれない。
私には味方がいない。
ボルドート王国の事を知っていたって意味がない。レオナルド王子とアリサ・ダルン令嬢の恋物語なんて誰も聞きたがらない。
そして、婚約破棄は決定して16才を迎えた。内紛は続き、情勢はまだ、こちらが優位だったけど、時間の問題かと感じた。
更に国王陛下の具合が悪くなった。それにより母、王妃が騎士団と共に鎮圧に行かず、執務をやらざるえなくなった。
もちろん、お母様じゃ力不足。私と弟も出来る限り手伝う。
ずっと私は、母様が嫌だった。それは、他方面から王妃としての悪口を聞いていたからかもしれない。幼少期から悪口を聞かされると、刷り込まれるかのように母様は脳筋、武力でしか解決できないと信じこんでいた。そのため、ヒョーガルは幼い頃から勉強に剣術に子供ながら可哀想だと思ったものだ。
母様は、父様が再び戻れるように執務において人員を増やす事を抑え自分で調べながら、聞きながら仕事をしていた。
そして私達に、
「すまなかった。頭で考えることが苦手だからすぐに逃げた。国王の愛情に甘えた。リリアン、迷惑をかける」
と言い、頑張る姿を見せてくれる。
「私が夫人達をまとめられるよう頑張りますわ」
と言ったが結局、16才の王女が御夫人方をまとめられるわけもなく空回り。夫人達の集まりにも母、王妃が出席した。
執務も滞りを避けるべく、結局は人員を増やし、王弟派を王宮に入れていった。
「何もできない。もう彼方此方で王弟派優勢と言われている」
「王女様、メイドごときが意見することをお許しください。私は王女様が、賢者様方にきちんと心の内を話すべきだと思います。何をすべきか教えを乞うべきです」
私は、こっちの味方にならないから何を言っても無駄だと思った。
結局二年も何も進展せずに私が知っている通りのトモホーク王国になっていた。変えたいと思いながら、信じてくれないから無理と空回りだけして、私は誰かを信じたんだろうか?
「ありがとう、テーラ。私では、もう打つ手がないもの。教えてもらいにいくわ」
*
最老の賢者のヨーダ様のところに行った。
我ながら馬鹿な話をした。自分は、転生者でこの国の未来を知っている。ヒョーガル王子が帰って来て、ヒロインアリサが来たなら、ヒョーガルがトモホークの王になる。しかしその前に王弟派に執権を取られ、王族は、死ぬと話した。
「リリアン王女は、今の状況が見えてますが、ヒョーガル王子が英雄のような女性を連れて来るというのは…夢見がちですな。しかし、生きておられるなら確かに優秀な王子殿下でいらしたので、今、引き継ぎさえすれば、執権の交代は防げるのではないでしょうか?」
「今は、ボルドート王国に探しにいけないのです。私には騎士団を動かす力がない」
「なら、まず騎士団団長から話をしてみたらいかがですか?クーデターが起こる前に退くという話も国王陛下を含め王族の共通の意識にすれば、退避場所の確保、スムーズな移動、安全を確保しやすいかもしれませんよ」
「確かに、騎士団団長ですか、母様のお力を借りますが話す機会は持てそうです。安全に移動できる目安はどのラインだとヨーダ様は考えられますか?」
「国王派、王弟派が王宮内で半々が最終ラインでしょうか。国王派、古参が多く、新参者にとっては目の上のたんこぶだが引き継ぎをしないことにはスムーズな執政は行えない、それは他国からみたら隙にしか思えませんから、内政より外渉を持ち出し安全に移動する時間を稼ぐべきです」
「承知しました。至急、国王並びに王妃にお伝えします。もし王弟派との交渉がある時、我々は従いますので賢者様方が場についていただきたく存じます、よろしくご検討ください」
結局、国王陛下も執務が出来ない今を憂い、ヨーダ様の案に乗ってくれた。
*
そして、その半年後、残念ながら城を出て行く。
王妃の実家辺境伯が、我々を引き受けてくれた。移動中更に国王の病は悪化してしまった。
辺境伯領に着いてしばらくすると、ボルドート王国にヒョーガル王子がいる。使者とのやり取りの希望がボルドート王国からあると密書が届いた。
「やっぱり、ヒョーガルは、ボルドート王国にいたでしょう!」
「しかし今、王宮にはレクシル王弟しかいません!」
そう、時期が違いすぎるし、やり取りが出来ない。悪すぎる。約二年も違う!おかしいわ、もしかして私達の誰も死んでいないから?いやそれでも…
密書が届いたが、私達がヒョーガルの情報を王宮からもらえるわけもなく、どんなやり取りをしているのか?
「私、王宮に忍びこんできます!」
「そんなの無理だ」
とお祖父様に反対され、モヤモヤしながら毎日過ごした。
また密書が届きヒョーガル王子がボルドート王国を出た、待ち伏せ、襲撃有りと書いてあり、お祖父様が、トモホーク王宮に向かうヒョーガルをどうにか確保する為の私兵を出してくれた。
*
そして、久々に会ったヒョーガルは、王子だった記憶が戻っていなかった。
私達は、警戒をされている。
あまりにも違いすぎること、それでも聞かないといけない。
今何が起きているか。
それが、私達の生死と国を取り戻せるかにかかっているから。
「えっ、ヒロインアリサに会わなかったの?」
「アリサ…あぁあの追っかけの…ダルン侯爵家から追い出されていた」
「は!?ヒョーガル、どこにいたの?」
「ダルン侯爵家から王宮、その前は盗賊団」
「ええ、盗賊団は知っているわ、でもなんでダルン侯爵家にいたなの?」
私を嫌な顔をして見ながらヒョーガルは答えた。
「街で俺が黒豹で、ヒョーガル王子だと言い続けたミルフィーナがいたからだけど」
…
「ミルフィーナ・ダルンって、アリサに対して意地悪する悪役令嬢じゃない!なんなの、なんでヒョーガルがここにいるのは、その悪役令嬢が関わっているからなの?」
「は!?何、さっきから悪役令嬢、悪役令嬢とか言うな、ミルフィーナは、命の恩人でこの国の問題が…」
「えっ?ヒロインざまぁが行われたってこと?ゲームはどうなったの?」
「何言っているかわからないが、アリサは学校に行かず、どこかの伯爵家で花嫁修行でミルフィーナは学校に通っている」
「悪役令嬢は転生者だったのか!」
あぁ、私がバタバタ悩んで何もできなかったころ、乙女ゲームが終わっていたんだ。知らなかった!!結局未来を知っていると思っていただけで、何も知らなかった。
いくら危惧しても貿易の要を押さえられたら、こうなる。
この勢いのまま、各地に戦火が上がった。
父、国王が、レクシル王弟と話し合いの場を設けても何も変わった様子はなかった。
そして転生者として一年以上経過していた。
私は、どうにか自分付きのメイドを二人、様子を探らせる程度の信頼関係が出来た。しかし転生者ということをもう言わない。もちろん、この世界が乙女ゲームだってことも。
『頭がおかしくなった』
としか理解されないのだ。ボルドート王国の話だと言っても、他者からしたら、他国の話などどうでもいいし、名前を言っても理解されない。
私の知っている転生者系の話ってモブでも話に食い込んで、なんならヒロインや悪役令嬢のキャラクターを食ってしまっていたはずなのに…
実際、全く利点も利用もできない、他国だからの一言で、諦めて心の隅に片付けた。
ヒョーガルは生きている、それだけは言い続けている。そのおかげか死体が見つかってないせいか安否不明のままで通している。
「リリアン王女、ハーデリアン公爵家から婚約破棄の申し入れが来ました」
「えっ?」
16才に後一か月ほどでなる日に突然の破棄したいと告げられた。
いや、一昨日、クリスに会ってそんな話は一言だってしてない。普通の話をしてお茶やお菓子を食べた、ハーデリアン夫人だってにこやかに対応してくれて…
「王弟派になったということね?」
とメイドに聞けば、
「詳しくは、応接室にお越しくださいとのことです」
「これは、リリアン王女ご機嫌いかがですか?」
艶やかな肌をした高そうな布地に派手なタイをつけた意地悪そうな男がいた。
「レクシル叔父様、何故こちらに?今日は、国王との面会の日でしたか?」
「いや、いや。王宮内が騒がしくなったから少し、諌めるために来ただけだよ。兄上は、身体の調子が良くないみたいだからね」
どの口が言うの?あなたのせいでこんな大変になっているんじゃない。
「お気遣いありがとうございます、叔父様」
「ハハ、まぁ兄上は、実行力がかけているからね、仕方がない。もう少し他国との付き合いも大事にして欲しいものだ。あぁ、リリアン、君、ミラン国に嫁に出ないか?一番いいと思うぞ、政治的にな、国のためになる」
…
この人は知っているんだ。私の婚約破棄の件。悔しい。
「国王とよく相談してみます」
応接室に行けば、父様、ハーデリアン公爵様や母様がいて、
「中立でいたいから」
との理由で断られた。
国王は、もう一度考えて欲しいと言ったが、母様は、ハーデリアン公爵夫人とも付き合いはたいしてないせいか、思い入れはなく軍備や私兵騎士団、中立なら自衛の話をしていた。
母様は王妃なのに、この婚姻の意味がわかってない。これで更に王弟派に寝返る貴族が出ることを。
私は、国王である父を睨みつけ部屋から出た。
母様は武人として素晴らしいかもしれない、でも王妃として国を支える縁の下にはなれない。
私には味方がいない。
ボルドート王国の事を知っていたって意味がない。レオナルド王子とアリサ・ダルン令嬢の恋物語なんて誰も聞きたがらない。
そして、婚約破棄は決定して16才を迎えた。内紛は続き、情勢はまだ、こちらが優位だったけど、時間の問題かと感じた。
更に国王陛下の具合が悪くなった。それにより母、王妃が騎士団と共に鎮圧に行かず、執務をやらざるえなくなった。
もちろん、お母様じゃ力不足。私と弟も出来る限り手伝う。
ずっと私は、母様が嫌だった。それは、他方面から王妃としての悪口を聞いていたからかもしれない。幼少期から悪口を聞かされると、刷り込まれるかのように母様は脳筋、武力でしか解決できないと信じこんでいた。そのため、ヒョーガルは幼い頃から勉強に剣術に子供ながら可哀想だと思ったものだ。
母様は、父様が再び戻れるように執務において人員を増やす事を抑え自分で調べながら、聞きながら仕事をしていた。
そして私達に、
「すまなかった。頭で考えることが苦手だからすぐに逃げた。国王の愛情に甘えた。リリアン、迷惑をかける」
と言い、頑張る姿を見せてくれる。
「私が夫人達をまとめられるよう頑張りますわ」
と言ったが結局、16才の王女が御夫人方をまとめられるわけもなく空回り。夫人達の集まりにも母、王妃が出席した。
執務も滞りを避けるべく、結局は人員を増やし、王弟派を王宮に入れていった。
「何もできない。もう彼方此方で王弟派優勢と言われている」
「王女様、メイドごときが意見することをお許しください。私は王女様が、賢者様方にきちんと心の内を話すべきだと思います。何をすべきか教えを乞うべきです」
私は、こっちの味方にならないから何を言っても無駄だと思った。
結局二年も何も進展せずに私が知っている通りのトモホーク王国になっていた。変えたいと思いながら、信じてくれないから無理と空回りだけして、私は誰かを信じたんだろうか?
「ありがとう、テーラ。私では、もう打つ手がないもの。教えてもらいにいくわ」
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最老の賢者のヨーダ様のところに行った。
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「リリアン王女は、今の状況が見えてますが、ヒョーガル王子が英雄のような女性を連れて来るというのは…夢見がちですな。しかし、生きておられるなら確かに優秀な王子殿下でいらしたので、今、引き継ぎさえすれば、執権の交代は防げるのではないでしょうか?」
「今は、ボルドート王国に探しにいけないのです。私には騎士団を動かす力がない」
「なら、まず騎士団団長から話をしてみたらいかがですか?クーデターが起こる前に退くという話も国王陛下を含め王族の共通の意識にすれば、退避場所の確保、スムーズな移動、安全を確保しやすいかもしれませんよ」
「確かに、騎士団団長ですか、母様のお力を借りますが話す機会は持てそうです。安全に移動できる目安はどのラインだとヨーダ様は考えられますか?」
「国王派、王弟派が王宮内で半々が最終ラインでしょうか。国王派、古参が多く、新参者にとっては目の上のたんこぶだが引き継ぎをしないことにはスムーズな執政は行えない、それは他国からみたら隙にしか思えませんから、内政より外渉を持ち出し安全に移動する時間を稼ぐべきです」
「承知しました。至急、国王並びに王妃にお伝えします。もし王弟派との交渉がある時、我々は従いますので賢者様方が場についていただきたく存じます、よろしくご検討ください」
結局、国王陛下も執務が出来ない今を憂い、ヨーダ様の案に乗ってくれた。
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そして、その半年後、残念ながら城を出て行く。
王妃の実家辺境伯が、我々を引き受けてくれた。移動中更に国王の病は悪化してしまった。
辺境伯領に着いてしばらくすると、ボルドート王国にヒョーガル王子がいる。使者とのやり取りの希望がボルドート王国からあると密書が届いた。
「やっぱり、ヒョーガルは、ボルドート王国にいたでしょう!」
「しかし今、王宮にはレクシル王弟しかいません!」
そう、時期が違いすぎるし、やり取りが出来ない。悪すぎる。約二年も違う!おかしいわ、もしかして私達の誰も死んでいないから?いやそれでも…
密書が届いたが、私達がヒョーガルの情報を王宮からもらえるわけもなく、どんなやり取りをしているのか?
「私、王宮に忍びこんできます!」
「そんなの無理だ」
とお祖父様に反対され、モヤモヤしながら毎日過ごした。
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そして、久々に会ったヒョーガルは、王子だった記憶が戻っていなかった。
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「えっ、ヒロインアリサに会わなかったの?」
「アリサ…あぁあの追っかけの…ダルン侯爵家から追い出されていた」
「は!?ヒョーガル、どこにいたの?」
「ダルン侯爵家から王宮、その前は盗賊団」
「ええ、盗賊団は知っているわ、でもなんでダルン侯爵家にいたなの?」
私を嫌な顔をして見ながらヒョーガルは答えた。
「街で俺が黒豹で、ヒョーガル王子だと言い続けたミルフィーナがいたからだけど」
…
「ミルフィーナ・ダルンって、アリサに対して意地悪する悪役令嬢じゃない!なんなの、なんでヒョーガルがここにいるのは、その悪役令嬢が関わっているからなの?」
「は!?何、さっきから悪役令嬢、悪役令嬢とか言うな、ミルフィーナは、命の恩人でこの国の問題が…」
「えっ?ヒロインざまぁが行われたってこと?ゲームはどうなったの?」
「何言っているかわからないが、アリサは学校に行かず、どこかの伯爵家で花嫁修行でミルフィーナは学校に通っている」
「悪役令嬢は転生者だったのか!」
あぁ、私がバタバタ悩んで何もできなかったころ、乙女ゲームが終わっていたんだ。知らなかった!!結局未来を知っていると思っていただけで、何も知らなかった。
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