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49 婚約者の組み合わせ
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「お嬢様、アリサ様は何をしたかったんですかね?」
「リン、呼び名問題覚えている?」
「はい、アリサ様とラザリー様?」
「そう、あれって二人とも言いがかりだけど、本当の意味は、アリサさんは兄様を独占したくて、ラザリーさんはクラスの多数を味方につけたかっただけ。
アリサさんはパーティーの日、ラザリーさんに意地悪をしたのは、明らかだった。あちらでラザリーさんの悪口は、致命傷だと判断してダルン侯爵家の悪口で気を引いたり、引けなくなったのかもしれない。憎しみも恨みもあっただろうけどね。彼女は伯爵を独占したかっただけかもね、結局大騒ぎしてお咎めなしなんてヒロインの成せる業。今となっては、彼女の毒を吐きださせるために私達はバードナー伯爵に利用されたのかもね。でも酷い顔は見れたわよ」
「ヒロイン…相変わらず迷惑な仕組みですね。お嬢様が事を起こしたら…」
とリンが言えば、
「間違いなく、皆さまさよなら~二度と会えないわ。
この世界は不平等よ。でもヒロインアイテムを手に入れられた。それでヒョーガル王子様が助かったし、そもそも使用した時点で私はこの世界を受け入れてたの。だから仕方がないのも分かるの」
と言えば、少し困った顔をするリン。
「まぁ今日もかなり煽って意地悪な論破してましたからね。悪役令嬢でしたっけ?」
「私、ラーニャから誰でもヒロインになっていいって言われたんだけど…」
「酷い顔が見れたって言っている時点で、お嬢様ヒロイン失格です」
*
あれから二人は話し合い、夕食も私達と一緒に食べずに帰って行った。
王都にバードナー伯爵の姉夫妻が住んでいるタウンハウスがあると聞いた。
アリサさんも学校にそこから通っていると教えてくれた。
アリサさんは相変わらずのあざとさの極みみたいな表情をバードナー伯爵に向け、腕を絡ませて、
「お世話になりました~。後日学校で、あんな大騒ぎしてしまったことは謝りますね。ごめんなさい。また来ます~、一緒に」
軽い!
情緒不安定、二重人格?もうみんなにバレていてもこのキャラを立て直せるって強制力?半端ない!
なんでも許されると思うなよ。
あ~負け台詞をまた吐いてしまった。巻き込まれた奴が馬鹿をみる、これが私と彼女の関係性。
私に出来る貴族令嬢の最高の笑顔で、
「バードナー伯爵様、もう少し厳しい花嫁修行じゃなきゃ意味ないと思いますよ。楽な人なんて、伯爵夫人としてどうかと思いますよ、可愛いだけじゃ通じないでしょう?それに我が家から学校に通っても良いのではないかしら」
と言えば、伯爵は、
「いや、いや、アリサさんはいるだけで癒しであり、安心出来ますし、花も綻ぶ時期と言うのもありますし、ミルフィーナ様もお気をつけください、花の時期」
こいつ~、嫌味、それ嫌味言ってきた、最低だなぁ!
「もう~ミルフィーナ姉様、また意地悪言う~、怖いんだから。ね、伯爵様。バードナー伯爵家の人達と仲良くなるのが花嫁修行なので、ダルン侯爵家からは通えません」
と更に絡みつく腕。
けっ、あなたの耳は、随分都合良く出来ているな!あなたの隣のやつが毒を吐いたんだぞ。
…
…
「こ、怖っ」
みんなこっちを見ている。
「あぁ、久しぶりに心の声漏れてしまいました。すみません。
最後にとんでもないものを聞かせてしまって」
「いえ、流石ですよ。ミルフィーナ様に毒づかれて光栄です。だってアリサのこといじめて(言葉巧みに騙して)いたでしょう?私が釘をささないと」
「キャー素敵~!」
ご存知で…もうどうでもいい。帰れ!
本当に最悪な…(笑)
バカップル!
嵐は去った。
全員疲れた顔をしてから、呆れて笑った。
「馬鹿を見たのか見させられたのか、してやられたのか」
お父様は呟いた。
学校に行き、かなりの噂話の蔓延。人の不幸や悪口は、盛り上がる会話ネタだろう。当分ダルン侯爵家はいいようにネタにされるだろうな。
茶会でもパーティーでも。
悪役令嬢ですから、わかります。それも家族の宿命だ甘んじて受けよう。
よそよそしいクラスメイトに挨拶だけして席につく。少し居づらい空気に耐えながら本を読む。
『早く手紙が来ないかな』
あの日以来ずっと気にしている。距離があるんだから、一か月くらいかかるかも知れない。それはわかっているんだけど。王子の証が無くて大丈夫だろうか、怪我とか心配だ。
「ミルフィーナ様、大丈夫ですか?」
と目の前に心配そうに私を覗き込む令嬢。
「カリナ様、お久しぶりです。クラスが別になってしまったのは残念です」
と言えば、
「最近、アリサ様がずっとダルン侯爵家の悪口ばかり言われていて、あの方、同情を引こうと言いたい放題で、だからミルフィーナ様お休みになっていたのですか?」
「確かに、そうね。でも解決しましたの。心配してくださってありがとうございます」
と立ち上がり膝を折って御礼を言う。
教室内が騒ついたけど気にしない。
「そんなとんでもない。お友達と言って下さっただけで嬉しいのに、御礼なんてもったいないです、ミルフィーナ様。お元気そうで安心しました」
御礼って勿体無いの?
令嬢の価値観分からなくなるわ。手を振って別れる。
そんな感じで三日も学校に通えば、もういつも通りに少し陰口を言われる程度になった。
バタバタ廊下を走り、大きな声で
「ミルフィーナ姉様、聞いて下さいよ~。伯爵様、酷いんですよ。もう学校行かないで花嫁になるって言ったら、もう少し知性をつけた方がいいって言うんです。あれってラザリーさんとラブしたいからに決まってます。私を伯爵領から追い出しているんですよ~浮気です~」
と甲高い声は、廊下にも響き渡る。
知性?必要あるかな?
もうこれでいいだろう。馬鹿が好きなんだろうよ、伯爵様は!
「アリサさん、学校に来て嬉しいですが(静かにして)、きっと伯爵様は、アリサさんと一緒にいてばかりで仕事が滞ったため、外に放出、あら、失礼、学校に行ってもらったのだと思いますよ。ラザリーさんと過ごすためではないと思いますけど」
「そうかしら?仕事?私がハンカチを用意してあげなければ、誰が…」
全く!汗なんてかいてないと思うけどね、演技だよきっと。
「アリサさん、そうだ、伯爵夫人になるのでしょう?バードナー領は何が有名なのかしら?」
「ええ、酪農と綿生花が有名です。綿の織物や洋服。貴族向けではありませんけど」
と少し残念そうに言った。
「勿体無いわ、アリサさん。あなたの(独特の)センスなら(変わった)貴族向けの何か一品だって開発出来るのではないかしら?例えば去年、私、文化を授業で取ったのですけど、タペストリーという布地を部屋の壁に飾る国もあるそうなの。学んで、新たな商品開発したら、バードナー領が潤うし、あなたの伯爵夫人としての力を見せつけられるんじゃないかしら?」
というと、アリサさんは、目をキラキラさせて、
「ミルフィーナ姉様、流石天才だわ~、ラザリーさんが言うのよ、貴族令嬢の鑑って」
はあー
これでやっと静かになった。
「今の方ってダルン侯爵家から追い出されたとか騒いでいた令嬢ですよね?」
クラスメイトの令嬢に話しかけられた。
私は、走り去った方を見ながら、
「ええ、そうです。義妹です。彼女情緒不安定なもので、(常に恋愛脳で痛いし)皆様迷惑おかけしました(関わらない方が良いよ)」
と言えば、なんか一気に空気が和らいだ。
みんな怖がっていたんですね。
ヒロイン襲来に。
大丈夫。彼女、そこら辺の恋愛成就の関連話に絡めて、餌投げれば飛びつく素直なお馬鹿さんです。
まぁヒロイン力で良いも悪いも話題の中心になりますけど…
今、アリサさんの前にイケメンを投下したらどうなるのかな?
バードナー伯爵もそこら辺は考えているだろう。嫌味言ってくるし。
多分、人種的にバードナー伯爵は、私と近いタイプだと思う。兄様を論破しようとした感じ…腹中は、真っ黒だ。だから楽な人を愛でたいのかな。
勉強や能力は高そう、外見イジメがあったとか正当に評価されないとか鼻につかれたとか。
全て予想だけど。
お父様は何故伯爵に目をつけたのかな?内政官として繋がりが欲しい人材?領地にとって必要な人?
なんていうか、組み合わせってあるなと感じる。
お互いの足りないところを選ぶ婚約者。
社交に恋愛力足りなそうな伯爵にヒロインアリサさんの組み合わせ
真面目で努力家の兄様と腹黒く男前のレオナ様の組み合わせ
では私は?
悪役令嬢的な思考回路の私と一国の王子様?あり得ないか。
『手紙来ないな~』
アリサさんの問題も片付いてレオナ様からのお茶の誘いを受け、二人で久しぶりにゆっくりと飲む。
「ねぇ、ミルフィーナ様、エルフィンに何か言った?」
「えっ!?兄様に恋愛のことは、レオナ様に報告した方がいいとは言ったかもしれないな…」
「もう、どうしてあんな怒っているアリサが少ししたら、伯爵様と腕組んでいるのかわからないとか何故あれを伯爵は受け入れられるとか、馬鹿で底が浅いと言われて何故アリサは怒らないのかって質問ばかり来るのよ。面倒くさいわ」
「相変わらず真面目…。理屈では解明出来ないところに引っかかってしまったか!」
「本当よ、面倒なんだけどね。エルフィンらしいわよね、ねぇ、ミルフィーナ様侯爵家の花嫁修行なんだけど、出来れば領地に、私も行きたいの。一緒に頼んで下さらない?」
「兄様は?」
「婚姻を結んだら、ずっと領地になるから、今のうちに友人達と茶会したりした方がいいって言うの」
「はあ?」
「私は、エルフィンの助けがしたいの。バードナー伯爵は絶対に要注意だと思うの。だって嫌な… … …」
全く、腹黒センサーを察知したか?
ふふっなんかわかったことは、ダルン侯爵家は、安泰かもしれない。
補うか…
脳内会議終了、結論
みんなの恋愛わからない~
綺麗も汚いも本の世界の方がマシ~
『早く手紙来ないかな』
「リン、呼び名問題覚えている?」
「はい、アリサ様とラザリー様?」
「そう、あれって二人とも言いがかりだけど、本当の意味は、アリサさんは兄様を独占したくて、ラザリーさんはクラスの多数を味方につけたかっただけ。
アリサさんはパーティーの日、ラザリーさんに意地悪をしたのは、明らかだった。あちらでラザリーさんの悪口は、致命傷だと判断してダルン侯爵家の悪口で気を引いたり、引けなくなったのかもしれない。憎しみも恨みもあっただろうけどね。彼女は伯爵を独占したかっただけかもね、結局大騒ぎしてお咎めなしなんてヒロインの成せる業。今となっては、彼女の毒を吐きださせるために私達はバードナー伯爵に利用されたのかもね。でも酷い顔は見れたわよ」
「ヒロイン…相変わらず迷惑な仕組みですね。お嬢様が事を起こしたら…」
とリンが言えば、
「間違いなく、皆さまさよなら~二度と会えないわ。
この世界は不平等よ。でもヒロインアイテムを手に入れられた。それでヒョーガル王子様が助かったし、そもそも使用した時点で私はこの世界を受け入れてたの。だから仕方がないのも分かるの」
と言えば、少し困った顔をするリン。
「まぁ今日もかなり煽って意地悪な論破してましたからね。悪役令嬢でしたっけ?」
「私、ラーニャから誰でもヒロインになっていいって言われたんだけど…」
「酷い顔が見れたって言っている時点で、お嬢様ヒロイン失格です」
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あれから二人は話し合い、夕食も私達と一緒に食べずに帰って行った。
王都にバードナー伯爵の姉夫妻が住んでいるタウンハウスがあると聞いた。
アリサさんも学校にそこから通っていると教えてくれた。
アリサさんは相変わらずのあざとさの極みみたいな表情をバードナー伯爵に向け、腕を絡ませて、
「お世話になりました~。後日学校で、あんな大騒ぎしてしまったことは謝りますね。ごめんなさい。また来ます~、一緒に」
軽い!
情緒不安定、二重人格?もうみんなにバレていてもこのキャラを立て直せるって強制力?半端ない!
なんでも許されると思うなよ。
あ~負け台詞をまた吐いてしまった。巻き込まれた奴が馬鹿をみる、これが私と彼女の関係性。
私に出来る貴族令嬢の最高の笑顔で、
「バードナー伯爵様、もう少し厳しい花嫁修行じゃなきゃ意味ないと思いますよ。楽な人なんて、伯爵夫人としてどうかと思いますよ、可愛いだけじゃ通じないでしょう?それに我が家から学校に通っても良いのではないかしら」
と言えば、伯爵は、
「いや、いや、アリサさんはいるだけで癒しであり、安心出来ますし、花も綻ぶ時期と言うのもありますし、ミルフィーナ様もお気をつけください、花の時期」
こいつ~、嫌味、それ嫌味言ってきた、最低だなぁ!
「もう~ミルフィーナ姉様、また意地悪言う~、怖いんだから。ね、伯爵様。バードナー伯爵家の人達と仲良くなるのが花嫁修行なので、ダルン侯爵家からは通えません」
と更に絡みつく腕。
けっ、あなたの耳は、随分都合良く出来ているな!あなたの隣のやつが毒を吐いたんだぞ。
…
…
「こ、怖っ」
みんなこっちを見ている。
「あぁ、久しぶりに心の声漏れてしまいました。すみません。
最後にとんでもないものを聞かせてしまって」
「いえ、流石ですよ。ミルフィーナ様に毒づかれて光栄です。だってアリサのこといじめて(言葉巧みに騙して)いたでしょう?私が釘をささないと」
「キャー素敵~!」
ご存知で…もうどうでもいい。帰れ!
本当に最悪な…(笑)
バカップル!
嵐は去った。
全員疲れた顔をしてから、呆れて笑った。
「馬鹿を見たのか見させられたのか、してやられたのか」
お父様は呟いた。
学校に行き、かなりの噂話の蔓延。人の不幸や悪口は、盛り上がる会話ネタだろう。当分ダルン侯爵家はいいようにネタにされるだろうな。
茶会でもパーティーでも。
悪役令嬢ですから、わかります。それも家族の宿命だ甘んじて受けよう。
よそよそしいクラスメイトに挨拶だけして席につく。少し居づらい空気に耐えながら本を読む。
『早く手紙が来ないかな』
あの日以来ずっと気にしている。距離があるんだから、一か月くらいかかるかも知れない。それはわかっているんだけど。王子の証が無くて大丈夫だろうか、怪我とか心配だ。
「ミルフィーナ様、大丈夫ですか?」
と目の前に心配そうに私を覗き込む令嬢。
「カリナ様、お久しぶりです。クラスが別になってしまったのは残念です」
と言えば、
「最近、アリサ様がずっとダルン侯爵家の悪口ばかり言われていて、あの方、同情を引こうと言いたい放題で、だからミルフィーナ様お休みになっていたのですか?」
「確かに、そうね。でも解決しましたの。心配してくださってありがとうございます」
と立ち上がり膝を折って御礼を言う。
教室内が騒ついたけど気にしない。
「そんなとんでもない。お友達と言って下さっただけで嬉しいのに、御礼なんてもったいないです、ミルフィーナ様。お元気そうで安心しました」
御礼って勿体無いの?
令嬢の価値観分からなくなるわ。手を振って別れる。
そんな感じで三日も学校に通えば、もういつも通りに少し陰口を言われる程度になった。
バタバタ廊下を走り、大きな声で
「ミルフィーナ姉様、聞いて下さいよ~。伯爵様、酷いんですよ。もう学校行かないで花嫁になるって言ったら、もう少し知性をつけた方がいいって言うんです。あれってラザリーさんとラブしたいからに決まってます。私を伯爵領から追い出しているんですよ~浮気です~」
と甲高い声は、廊下にも響き渡る。
知性?必要あるかな?
もうこれでいいだろう。馬鹿が好きなんだろうよ、伯爵様は!
「アリサさん、学校に来て嬉しいですが(静かにして)、きっと伯爵様は、アリサさんと一緒にいてばかりで仕事が滞ったため、外に放出、あら、失礼、学校に行ってもらったのだと思いますよ。ラザリーさんと過ごすためではないと思いますけど」
「そうかしら?仕事?私がハンカチを用意してあげなければ、誰が…」
全く!汗なんてかいてないと思うけどね、演技だよきっと。
「アリサさん、そうだ、伯爵夫人になるのでしょう?バードナー領は何が有名なのかしら?」
「ええ、酪農と綿生花が有名です。綿の織物や洋服。貴族向けではありませんけど」
と少し残念そうに言った。
「勿体無いわ、アリサさん。あなたの(独特の)センスなら(変わった)貴族向けの何か一品だって開発出来るのではないかしら?例えば去年、私、文化を授業で取ったのですけど、タペストリーという布地を部屋の壁に飾る国もあるそうなの。学んで、新たな商品開発したら、バードナー領が潤うし、あなたの伯爵夫人としての力を見せつけられるんじゃないかしら?」
というと、アリサさんは、目をキラキラさせて、
「ミルフィーナ姉様、流石天才だわ~、ラザリーさんが言うのよ、貴族令嬢の鑑って」
はあー
これでやっと静かになった。
「今の方ってダルン侯爵家から追い出されたとか騒いでいた令嬢ですよね?」
クラスメイトの令嬢に話しかけられた。
私は、走り去った方を見ながら、
「ええ、そうです。義妹です。彼女情緒不安定なもので、(常に恋愛脳で痛いし)皆様迷惑おかけしました(関わらない方が良いよ)」
と言えば、なんか一気に空気が和らいだ。
みんな怖がっていたんですね。
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大丈夫。彼女、そこら辺の恋愛成就の関連話に絡めて、餌投げれば飛びつく素直なお馬鹿さんです。
まぁヒロイン力で良いも悪いも話題の中心になりますけど…
今、アリサさんの前にイケメンを投下したらどうなるのかな?
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勉強や能力は高そう、外見イジメがあったとか正当に評価されないとか鼻につかれたとか。
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では私は?
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『手紙来ないな~』
アリサさんの問題も片付いてレオナ様からのお茶の誘いを受け、二人で久しぶりにゆっくりと飲む。
「ねぇ、ミルフィーナ様、エルフィンに何か言った?」
「えっ!?兄様に恋愛のことは、レオナ様に報告した方がいいとは言ったかもしれないな…」
「もう、どうしてあんな怒っているアリサが少ししたら、伯爵様と腕組んでいるのかわからないとか何故あれを伯爵は受け入れられるとか、馬鹿で底が浅いと言われて何故アリサは怒らないのかって質問ばかり来るのよ。面倒くさいわ」
「相変わらず真面目…。理屈では解明出来ないところに引っかかってしまったか!」
「本当よ、面倒なんだけどね。エルフィンらしいわよね、ねぇ、ミルフィーナ様侯爵家の花嫁修行なんだけど、出来れば領地に、私も行きたいの。一緒に頼んで下さらない?」
「兄様は?」
「婚姻を結んだら、ずっと領地になるから、今のうちに友人達と茶会したりした方がいいって言うの」
「はあ?」
「私は、エルフィンの助けがしたいの。バードナー伯爵は絶対に要注意だと思うの。だって嫌な… … …」
全く、腹黒センサーを察知したか?
ふふっなんかわかったことは、ダルン侯爵家は、安泰かもしれない。
補うか…
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