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39 ヒロイン2号の攻略者が断罪を始めました
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「ミルフィーナ、鼻血を出したというのは、本当か?」
と父様に聞かれて頷く。
「申し訳ありません、身体中からの拒否反応で無理です。パーティーに行きたくないです」
はあー
はあー
どこからか深く大きい、こいつってどうしようもないな的な溜息が二つ聞こえた。
貴族令嬢としての務め、家のために、わかっているけど現実にこう、ぎゅーとお前行けよと背中を押されれば、
「押さないで」
「嫌だ」
って身体が反応するのわかって欲しい。私の身体は正直なのです。
アリサさんもきっとこんな思いで家出をしたね、きっと、ごめんね。
学校に行けば、最近ラザリーさんが楽しそうだ。レオナルド王子、アルフィン様と廊下や外庭で話している姿を見る。
忠犬以上の関係に見える。
それはまさしく乙女ゲームのワンシーンにありそうな幸せなお喋りシーン。
どうしたレオナルド王子!?
私は、横目で見る程度で悪口だけは、絶対に言わないで過ごしている。
マリネッセ様の判断に任せている。
たとえ、クラスメイトに聞かれても、全てその答えで統一していた。
もし乙女ゲームの本編ならば、王子攻略中の悪役令嬢はマリネッセ様になるはずだから。
そう!私は全く関係ない!
お父様やマリネッセ様達が婚約者決めのパーティーの覚悟だなんだなんて、全否定ですから!
もう身体中から拒否反応です。
それでも、毎日刻々と衣装合わせをしたり、商人が来てアクセサリーを購入したりと、着実に準備が始まった。
それは私だけではなくクラスメイト達も。学校でも話す話題はそればかり。
「ミルフィーナ様、パーティーには参加されますよね?」
と確認されてから、私は一拍置いて、
「はい」
と猫被りのお嬢様キャラを押し出しながら答える。
「レオナルド王子様の婚約者決め…ですよね…ミルフィーナ様も望みますか?」
と率直にクラスメイトに聞かれて、私は、ゆっくり笑い、
「私、個人的にアルフレッド公爵のマリネッセ様と親交がありまして、マリネッセ様を支持しているの」
と言えば、明らかにホッとしたクラスメイトに声をかけた。
「みなさんは、王子殿下の婚約者になりたいのですか?」
と聞けば、黄色い声が飛び交う。キャッキャッはしゃぐ声にただ穏やかに微笑んでいる時間。
私には、そんな憧れや理想はパーティーに思い描いてないな。
みんなヒロインになりたいのだなぁと感じる。それが普通なのかな。
そしてラザリーさんがこちらに来た。
「何ですか~?パーティーって~?レオナルド王子様の婚約者決めって?私知らないのですが~?」
と言えば、クラスメイトの一人が、
「授業中寝てばかりいるから聞き逃したのではありませんか?ふふ」
と嫌味を言った。
あぁ、やめてよ。私が言ったことに変換してしまうかもしれないわ。彼女は、ヒロイン脳よ!
ラザリーさんは、こちらをギっと睨み、出て行った。本人に聞きに行ったのか?このタイミングで王子様から直接招待状が渡されるとか?
そして、その日のうちにアルフィン様がクラスを訪ねて来た。
その後ろには、ラザリーさん。
この光景見たことある。兄様とアリサさん。
まさか、
これは、
断罪の時間ですか???
「ミルフィーナ・ダルン嬢、同じクラスであるこのラザリー・スタックを虐めているらしいな。今日もラザリーだけを仲間外れにしたそうだな!その行為恥ずかしくないのか」
と淡々と言いながら、こちらを剣で攻めるかのような迫力と威圧。
ラザリーさんに嫌味を言っていた令嬢は、下を向き、顔が青褪めている。もちろん名乗り出るつもりなんてないまま、やり過ごす気だろう。
なんとなくね、あなた知らぬ間に仲良くなってましたものね。
マリネッセ様は今やよくわからない状態だしね。
まぁ、こうなるな。
最近平和すぎたのかな。ラザリーさんからの絡みはなかったものね。
だってこの乙女ゲームの悪役令嬢って結局私だものね。
もう自虐だよ、こんなに用心と遠慮と気遣いしながら毎日過ごしてきた私に、やっぱりこのイベントをさせるわけだな。
この場面も二度目。悪役令嬢への吊るし上げ。
脳内会議が、ストライキ起こしたわ。
やってやろう!?
「アルフィン様、いじめなんてそんな恐ろしいこと誰もやっていませんわ」
と言えば、ラザリーさんは潤んだ瞳で
「なんで嘘をつくのですか~?」
と言った。
語尾長いよ。
「ラザリー様、今日、私と話したのは、朝のご挨拶おはようございますだけじゃないですか?何故それが虐めなんですの?アルフィン様、朝の挨拶もしてはいけないのですか?」
と優雅に丁寧を心がけてお嬢様キャラでもの悲しげに言った。
「嘘ですよ~!あなた達レオナルド王子様の婚約者決めパーティーがどうのこうのって話していたじゃない~」
とラザリーさんは凄い剣幕で私を睨みながら話す。
だからなんで私なのだろう?ラザリーさんに何かしたはずはないのよ。だって注意してたんだから。そんなに睨まないで欲しい。
その表情みんな見ているわよ。
私は、ゆっくり諭すように
「確かに、皆さまとそのような話をしていましたが、何故それが虐めなのですか?」
と言えば、
アルフィン様は、ラザリーさんを見た。そして、
「仲間外れにしたと言っている」
と言った。
「確かにラザリー様は、パーティーって何?とおっしゃりましたが、その後すぐにいなくなってしまいました」
と言えば、ラザリーさんは、
「だからそれがいじめでしょう!」
と言った。
「ラザリーさん自身が質問していなくなったことがですか?」
と聞き返した。
困ったという顔したら、ラザリーさんの怒りの火に引火したようだ。
「だから、私が聞いたら~、そっちの取り巻きの女子が、嫌味を言ってきたから、私は、すぐにアルフィン様に助けを求めたの~!」
と言った。
私は、
「アルフィン様、あの、私わからないのですが、私はどこでいじめをしたのですか?」
と言えば、アルフィン様は、ラザリーさんに
「ミルフィーナ嬢がいじめをしたと言っていたのに何故違う令嬢を指すんだ」
と聞いた。ラザリーさんの目が泳いだ。
良かった目はちゃんと見えているみたいだわ。他の子が言ったという認識はあるようだ。
「アルフィン様~、ミルフィーナ様の取り巻きが~、嫌味を言ったんです~」
「取り巻き?どんな嫌味だ?」
とアルフィン様は聞いた。
またラザリーさんの目が泳いで、
「授業をちゃんと聞かないからとか…」
ゴニョゴニョ言っている。
「授業は聞かないと駄目だと思うぞ」
とアルフィン様が言った。
もうこんな茶番いい加減にお終いにしましょう!
「ラザリー様、取り巻きなんてクラスメイトにそんな差別的な…言葉使わないでください。平等と公平と教えて下さったではありませんか?アルフィン様、少し私の兄様と今の件、話をしていただけますか?責め立てられたのは私ですし、こんなことを言いたくありませんが、上級生が一年生を脅したと私、受け取りますわ。もちろん、こういったことをアルフィン様が日常的にやられているなら騎士道とはどうなっているのか、先生にも報告しなければいけませんね。男性が女性を責めるのですから」
と言えば、やっとアルフィンは、自分が、今何をしたか理解したようだ。
顔を真っ赤にして、少し武者震いのように足が震えていた。
そのあと、片膝をついて、頭を下げた。
「大変申し訳なかった」
と言う。
その態度に言葉にラザリーさんは驚き戸惑っている。
何故、訴えている方が謝るのか?そんな感じかな。
「何故、何故!アルフィン様どうして?」
と甲高い声で言えば、もう人集り。
私はスッと後ろに下がった。
早くに兄様に事情は伝えるべきだけど教室に行くには目立ちすぎる。そしてそんな時セオデリック・レスターと目が合った。アルフィンを冷ややかな目で見ている。少し思ったのは、以前のお茶会と印象が違う。前はオドオドしていた、今は堂々としていて、何故か俺様感を感じた。
アルフィン様とラザリーさんがどこかに消えた後、嫌味を言った令嬢が、私の前に来て謝った。
「何故、私に謝りますの?あれはあなたが、ラザリーさんに授業中は寝ない方がいいですわ、と言いたかったのを言葉足らずでしたのね。怖かったですわね。上級生で男性ですもの怖くて声が出なくて当たり前だわ」
と言って、席に着いた。
超お嬢様風な被りものが取れた私は、若干早口で言ってしまったが、「嫌味を言うならもっと上手く言いなさいよ」との言葉を我慢した。
ハアー
こういう時にどうしても悪役令嬢ぽさがむくむくと出てくる。
結局私の気性が悪役なんだろうな。
みんな怖がっているかもな。
とりあえず、明日またやり直そう、誤魔化すのはもう、明日。
今日も疲れた~
兄様に連絡するのは、学校が終わってからだなと再び出そうになる溜息を飲み込んだ。
みんなが私を見ているから。悲しいかな。結局は論破して悪役令嬢をやっている。
脳内会議は解散だ!
と父様に聞かれて頷く。
「申し訳ありません、身体中からの拒否反応で無理です。パーティーに行きたくないです」
はあー
はあー
どこからか深く大きい、こいつってどうしようもないな的な溜息が二つ聞こえた。
貴族令嬢としての務め、家のために、わかっているけど現実にこう、ぎゅーとお前行けよと背中を押されれば、
「押さないで」
「嫌だ」
って身体が反応するのわかって欲しい。私の身体は正直なのです。
アリサさんもきっとこんな思いで家出をしたね、きっと、ごめんね。
学校に行けば、最近ラザリーさんが楽しそうだ。レオナルド王子、アルフィン様と廊下や外庭で話している姿を見る。
忠犬以上の関係に見える。
それはまさしく乙女ゲームのワンシーンにありそうな幸せなお喋りシーン。
どうしたレオナルド王子!?
私は、横目で見る程度で悪口だけは、絶対に言わないで過ごしている。
マリネッセ様の判断に任せている。
たとえ、クラスメイトに聞かれても、全てその答えで統一していた。
もし乙女ゲームの本編ならば、王子攻略中の悪役令嬢はマリネッセ様になるはずだから。
そう!私は全く関係ない!
お父様やマリネッセ様達が婚約者決めのパーティーの覚悟だなんだなんて、全否定ですから!
もう身体中から拒否反応です。
それでも、毎日刻々と衣装合わせをしたり、商人が来てアクセサリーを購入したりと、着実に準備が始まった。
それは私だけではなくクラスメイト達も。学校でも話す話題はそればかり。
「ミルフィーナ様、パーティーには参加されますよね?」
と確認されてから、私は一拍置いて、
「はい」
と猫被りのお嬢様キャラを押し出しながら答える。
「レオナルド王子様の婚約者決め…ですよね…ミルフィーナ様も望みますか?」
と率直にクラスメイトに聞かれて、私は、ゆっくり笑い、
「私、個人的にアルフレッド公爵のマリネッセ様と親交がありまして、マリネッセ様を支持しているの」
と言えば、明らかにホッとしたクラスメイトに声をかけた。
「みなさんは、王子殿下の婚約者になりたいのですか?」
と聞けば、黄色い声が飛び交う。キャッキャッはしゃぐ声にただ穏やかに微笑んでいる時間。
私には、そんな憧れや理想はパーティーに思い描いてないな。
みんなヒロインになりたいのだなぁと感じる。それが普通なのかな。
そしてラザリーさんがこちらに来た。
「何ですか~?パーティーって~?レオナルド王子様の婚約者決めって?私知らないのですが~?」
と言えば、クラスメイトの一人が、
「授業中寝てばかりいるから聞き逃したのではありませんか?ふふ」
と嫌味を言った。
あぁ、やめてよ。私が言ったことに変換してしまうかもしれないわ。彼女は、ヒロイン脳よ!
ラザリーさんは、こちらをギっと睨み、出て行った。本人に聞きに行ったのか?このタイミングで王子様から直接招待状が渡されるとか?
そして、その日のうちにアルフィン様がクラスを訪ねて来た。
その後ろには、ラザリーさん。
この光景見たことある。兄様とアリサさん。
まさか、
これは、
断罪の時間ですか???
「ミルフィーナ・ダルン嬢、同じクラスであるこのラザリー・スタックを虐めているらしいな。今日もラザリーだけを仲間外れにしたそうだな!その行為恥ずかしくないのか」
と淡々と言いながら、こちらを剣で攻めるかのような迫力と威圧。
ラザリーさんに嫌味を言っていた令嬢は、下を向き、顔が青褪めている。もちろん名乗り出るつもりなんてないまま、やり過ごす気だろう。
なんとなくね、あなた知らぬ間に仲良くなってましたものね。
マリネッセ様は今やよくわからない状態だしね。
まぁ、こうなるな。
最近平和すぎたのかな。ラザリーさんからの絡みはなかったものね。
だってこの乙女ゲームの悪役令嬢って結局私だものね。
もう自虐だよ、こんなに用心と遠慮と気遣いしながら毎日過ごしてきた私に、やっぱりこのイベントをさせるわけだな。
この場面も二度目。悪役令嬢への吊るし上げ。
脳内会議が、ストライキ起こしたわ。
やってやろう!?
「アルフィン様、いじめなんてそんな恐ろしいこと誰もやっていませんわ」
と言えば、ラザリーさんは潤んだ瞳で
「なんで嘘をつくのですか~?」
と言った。
語尾長いよ。
「ラザリー様、今日、私と話したのは、朝のご挨拶おはようございますだけじゃないですか?何故それが虐めなんですの?アルフィン様、朝の挨拶もしてはいけないのですか?」
と優雅に丁寧を心がけてお嬢様キャラでもの悲しげに言った。
「嘘ですよ~!あなた達レオナルド王子様の婚約者決めパーティーがどうのこうのって話していたじゃない~」
とラザリーさんは凄い剣幕で私を睨みながら話す。
だからなんで私なのだろう?ラザリーさんに何かしたはずはないのよ。だって注意してたんだから。そんなに睨まないで欲しい。
その表情みんな見ているわよ。
私は、ゆっくり諭すように
「確かに、皆さまとそのような話をしていましたが、何故それが虐めなのですか?」
と言えば、
アルフィン様は、ラザリーさんを見た。そして、
「仲間外れにしたと言っている」
と言った。
「確かにラザリー様は、パーティーって何?とおっしゃりましたが、その後すぐにいなくなってしまいました」
と言えば、ラザリーさんは、
「だからそれがいじめでしょう!」
と言った。
「ラザリーさん自身が質問していなくなったことがですか?」
と聞き返した。
困ったという顔したら、ラザリーさんの怒りの火に引火したようだ。
「だから、私が聞いたら~、そっちの取り巻きの女子が、嫌味を言ってきたから、私は、すぐにアルフィン様に助けを求めたの~!」
と言った。
私は、
「アルフィン様、あの、私わからないのですが、私はどこでいじめをしたのですか?」
と言えば、アルフィン様は、ラザリーさんに
「ミルフィーナ嬢がいじめをしたと言っていたのに何故違う令嬢を指すんだ」
と聞いた。ラザリーさんの目が泳いだ。
良かった目はちゃんと見えているみたいだわ。他の子が言ったという認識はあるようだ。
「アルフィン様~、ミルフィーナ様の取り巻きが~、嫌味を言ったんです~」
「取り巻き?どんな嫌味だ?」
とアルフィン様は聞いた。
またラザリーさんの目が泳いで、
「授業をちゃんと聞かないからとか…」
ゴニョゴニョ言っている。
「授業は聞かないと駄目だと思うぞ」
とアルフィン様が言った。
もうこんな茶番いい加減にお終いにしましょう!
「ラザリー様、取り巻きなんてクラスメイトにそんな差別的な…言葉使わないでください。平等と公平と教えて下さったではありませんか?アルフィン様、少し私の兄様と今の件、話をしていただけますか?責め立てられたのは私ですし、こんなことを言いたくありませんが、上級生が一年生を脅したと私、受け取りますわ。もちろん、こういったことをアルフィン様が日常的にやられているなら騎士道とはどうなっているのか、先生にも報告しなければいけませんね。男性が女性を責めるのですから」
と言えば、やっとアルフィンは、自分が、今何をしたか理解したようだ。
顔を真っ赤にして、少し武者震いのように足が震えていた。
そのあと、片膝をついて、頭を下げた。
「大変申し訳なかった」
と言う。
その態度に言葉にラザリーさんは驚き戸惑っている。
何故、訴えている方が謝るのか?そんな感じかな。
「何故、何故!アルフィン様どうして?」
と甲高い声で言えば、もう人集り。
私はスッと後ろに下がった。
早くに兄様に事情は伝えるべきだけど教室に行くには目立ちすぎる。そしてそんな時セオデリック・レスターと目が合った。アルフィンを冷ややかな目で見ている。少し思ったのは、以前のお茶会と印象が違う。前はオドオドしていた、今は堂々としていて、何故か俺様感を感じた。
アルフィン様とラザリーさんがどこかに消えた後、嫌味を言った令嬢が、私の前に来て謝った。
「何故、私に謝りますの?あれはあなたが、ラザリーさんに授業中は寝ない方がいいですわ、と言いたかったのを言葉足らずでしたのね。怖かったですわね。上級生で男性ですもの怖くて声が出なくて当たり前だわ」
と言って、席に着いた。
超お嬢様風な被りものが取れた私は、若干早口で言ってしまったが、「嫌味を言うならもっと上手く言いなさいよ」との言葉を我慢した。
ハアー
こういう時にどうしても悪役令嬢ぽさがむくむくと出てくる。
結局私の気性が悪役なんだろうな。
みんな怖がっているかもな。
とりあえず、明日またやり直そう、誤魔化すのはもう、明日。
今日も疲れた~
兄様に連絡するのは、学校が終わってからだなと再び出そうになる溜息を飲み込んだ。
みんなが私を見ているから。悲しいかな。結局は論破して悪役令嬢をやっている。
脳内会議は解散だ!
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