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16 夕食の時間は裁判の時間です
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夕食になり家族が揃った。
兄様のアドバイス通り、アリサさんは、お父様に、
「使用人と貴族の垣根があるのはおかしいです。みんなと仲良くしたいです」
と言った。
やっぱり言った。
流石だよ。自分が何を言ったか深く考えない。お兄様は、時間を与え、父様に話せる内容か吟味しなさいという意味で言ったのに。
貴族の嫌味や言い回しが全く理解できてない。
「どういう意味を持って言っているんだ?」
とお父様は明らかに怒り口調で聞いた。
普通はここで気づく。口を閉じるはずだが。
「使用人部屋に何故、私が行ってはいけないかということです」
とアリサさんは答えた。お父様は、
「何の為に?」
と言われて、流石にヒョウさんに会いたいからとは言えなかったのか、やっと雰囲気がやばいと気づいたのか、
「サラが、サラが体調を崩したのでお見舞いに行きたいです」
ととてもいい理由を見つけたとばかりに言った。
お父様は一度大きなため息を吐いてから、
「サラが体調悪い時にラーニャに頼んでお茶会を続けようとしたのに?」
と言われて、アリサさんはすぐに私を見た。いや、私じゃないよ!見ないで告げ口は、私じゃない。
「ラーニャの方が力がありますから」
と声が小さくなった。
「新しく入った料理人に会わせろと調理場で騒いだそうだな」
とお父様が言えば、お義母様とアリサさんも青褪めた顔した。
「そ、それは、自己紹介をしたくて…サラからかっこいい人が入って来たと聞いたからで、見てみたいなという興味本位です」
「貴族令嬢とは思えないがな」
とお父様が言えば、お義母様は、慌てて
「申し訳ございません。もっと礼儀作法を厳しく致します」
と言った。
お義母様だって侯爵夫人になったばかりで顔繋ぎのために精力的にお茶会に参加してアリサさんの指導までは無理だろうに、それでもなんとか守ろうとしているのは、親子愛で羨ましいと思った。
お父様が再びゆっくりアリサさんを見た。そして、一度ため息を吐いてから、
「アリサ、君に婚約者を紹介したい。バードナー伯爵だ。一度あちらの庭園を案内してもらってくれ。頼んではある。それから花嫁入り修行もしてもらう」
と告げた。
アリサさんは目を大きく見開いた。
お義母様は、すぐに目を瞑って娘の様子から目を背けた。
アリサさんは、目を潤ませながら、
「私よりミルフィーナ姉様の方がまだ婚約者がおりませんし、先を行くなんて図々しい事は出来ません」
と言った。
ハアー
私、引き出されたよ。
お父様は、アリサさんに、
「バードナー伯爵は、領地経営に力を入れているからパーティーとか茶会には不参加な真面目な方で、歳も10歳ほど上だが初婚で条件はいいと思う。アリサには、勉強より花嫁修行をしてもらって婚姻を結ばせたい。二年間花嫁修行をお願いしてある。15歳になったら結婚だ」
と言った。
「嫌です」
震える声で言った。
その声を聞いてお義母様が立ち上がり、
「謹んでお受け致します。良い縁談を進めてくださりありがとうございます」
とアリサさんの代わりに言って、席を立ち、アリサさんを部屋に連れて行った。
ヒロインとしては可哀想だけど、多分これが我が家にとっての最善だと思う。
バードナー伯爵がどんな人かわからないけど、とても酪農が盛んな領地と聞いたことがある。
「ミルフィーナ、何か言いたいことはあるか?」
「いえ、ありません」
と言えば、兄様が、
「何故バードナー伯爵なのですか?」
聞いた。
「領地の収入など何も問題はない。そしてパーティー嫌い、アリサが粗相をパーティーでする事はないだろう。それに彼は真面目な良い青年だ、馬鹿じゃない。我が領地の酪農にも随分と病気の対策や肥料、情報交換も取り組んでくれている。これからも付き合いは続くからな。派閥などはないが、だからこそアリサと釣り合いがとれるはずだ」
と自信を持って言った。
お兄様も
「そうですか」
と引き下がった。
学校に行かないっていうのは可哀想だと思ったのかな。
私が一緒の学校に通いたくないと言ったから、とはお父様もアリサさんに言わなかった。こんな話どこかで聞きつけられたら、また恨まれる所だった。
バードナー伯爵よ、良い人であれとは思っている。
「それよりその彼は、大丈夫か?」
と口ごもりしながら聞いて来た。他の者のいる前で、流石にトモホーク王国のヒョーガル王子とは言えないのだろう。
「自ら、危機を感じとり逃げてました。書物室で本を読み、大変夢中になっていたようです」
と言えば、執事長からも聞いていたのだろう、深く頷いた。
お兄様は不思議な顔をしていた。
少し考える素振りをした後、
「ミルフィーナ、執務室に来てくれ」
と言われた。
もうお父様の頭の中にアリサさんはいないのかもしれない。決断が早いのは助かるが、家族としては、仕事を中心とするお父様は悲しい。
「失礼します」
と言って部屋に入れば、ソファに座り頭を抱えていたお父様が、ゆっくりこちらを見て睨んだ。
「面倒くさいのを拾ってきて」
と一言言ってから、書類を出して来た。
「調べた結果、トモホーク王国では、国王派と王弟派の争いは激化している。そしてそれは、もちろん第一王子も例外ではない。現在、療養中扱いになってはいる。国境でいなくなったとの噂もある。二年前山狩りが行われた形跡もある。安否不明とも聞いた」
「はい」
軽く返事をして今後を聞く。たぶんお父様も彼が、ヒョーガル王子様だと思っている。
お父様は、
「まず国王派に連絡を取り、詳しい特徴とわが国にいる可能性を聞く。そこからだ」
「ペンダントを見せてもらったらいかがですか?予知夢では、レオナルド王子様が持つ指輪と反応するのです」
「指輪か、確か守りの魔法陣が組まれた王家の秘宝と聞いた事がある、王子に近付くなんて無謀だ」
「しかし、皆さまが、信じられないのも事実でしょう。私もヒョーガル様を使用人部屋で扱うのは、心苦しいのです。しかし私が動けばアリサさんが、ヒョーガル王子に纏わりつくのは予想出来ます。動かなくても、見つけようとするのですから」
「二日後にバードナー伯爵家の領地に向けてローズリーと一緒に見合いに行ってもらう。13歳だ、母親と共にが安心するだろう。今後の取り決めもあるだろうし、話をあちらで詰めてもらう予定だ。レオナルド王子は、マリネッセ嬢が筆頭婚約者候補ではあるが、ミルフィーナ、お前も候補者ではある。その日お茶の予約を入れてみようか?」
「お父様。悪い顔をしています。権力に興味があるのですか?」
と聞く。
多分これが大事な事だ。
「分相応はわきまえているつもりだが?」
「いえ、私を王宮に送りこもうというなら早急にその考えは捨てるべきです。私はそんな器じゃありませんし、馬鹿だからです」
「自分で言うか普通…」
とお父様は苦笑した。
成り上がりを期待するならアリサさんにお願いした方がいい。
なんて言っても、ヒロインだから。
私は、悪役令嬢、出しゃばったら何が起こるかわからない。
「やはり、お茶はやめてください、私は、マリネッセ様を支持するグループに入っております。女の裏切りはこっ酷く仕返しがきますから!」
とお父様にその話は遠慮して、次の手を考えてもらうのだった。
しかし何故突然お父様が、レオナルド王子様とお茶をしたらどうだと言い始めたのか?疑問は心の中に残った。
兄様のアドバイス通り、アリサさんは、お父様に、
「使用人と貴族の垣根があるのはおかしいです。みんなと仲良くしたいです」
と言った。
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と言われて、流石にヒョウさんに会いたいからとは言えなかったのか、やっと雰囲気がやばいと気づいたのか、
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「サラが体調悪い時にラーニャに頼んでお茶会を続けようとしたのに?」
と言われて、アリサさんはすぐに私を見た。いや、私じゃないよ!見ないで告げ口は、私じゃない。
「ラーニャの方が力がありますから」
と声が小さくなった。
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とお父様が言えば、お義母様とアリサさんも青褪めた顔した。
「そ、それは、自己紹介をしたくて…サラからかっこいい人が入って来たと聞いたからで、見てみたいなという興味本位です」
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とお父様が言えば、お義母様は、慌てて
「申し訳ございません。もっと礼儀作法を厳しく致します」
と言った。
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お父様が再びゆっくりアリサさんを見た。そして、一度ため息を吐いてから、
「アリサ、君に婚約者を紹介したい。バードナー伯爵だ。一度あちらの庭園を案内してもらってくれ。頼んではある。それから花嫁入り修行もしてもらう」
と告げた。
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お義母様は、すぐに目を瞑って娘の様子から目を背けた。
アリサさんは、目を潤ませながら、
「私よりミルフィーナ姉様の方がまだ婚約者がおりませんし、先を行くなんて図々しい事は出来ません」
と言った。
ハアー
私、引き出されたよ。
お父様は、アリサさんに、
「バードナー伯爵は、領地経営に力を入れているからパーティーとか茶会には不参加な真面目な方で、歳も10歳ほど上だが初婚で条件はいいと思う。アリサには、勉強より花嫁修行をしてもらって婚姻を結ばせたい。二年間花嫁修行をお願いしてある。15歳になったら結婚だ」
と言った。
「嫌です」
震える声で言った。
その声を聞いてお義母様が立ち上がり、
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とアリサさんの代わりに言って、席を立ち、アリサさんを部屋に連れて行った。
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バードナー伯爵がどんな人かわからないけど、とても酪農が盛んな領地と聞いたことがある。
「ミルフィーナ、何か言いたいことはあるか?」
「いえ、ありません」
と言えば、兄様が、
「何故バードナー伯爵なのですか?」
聞いた。
「領地の収入など何も問題はない。そしてパーティー嫌い、アリサが粗相をパーティーでする事はないだろう。それに彼は真面目な良い青年だ、馬鹿じゃない。我が領地の酪農にも随分と病気の対策や肥料、情報交換も取り組んでくれている。これからも付き合いは続くからな。派閥などはないが、だからこそアリサと釣り合いがとれるはずだ」
と自信を持って言った。
お兄様も
「そうですか」
と引き下がった。
学校に行かないっていうのは可哀想だと思ったのかな。
私が一緒の学校に通いたくないと言ったから、とはお父様もアリサさんに言わなかった。こんな話どこかで聞きつけられたら、また恨まれる所だった。
バードナー伯爵よ、良い人であれとは思っている。
「それよりその彼は、大丈夫か?」
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「自ら、危機を感じとり逃げてました。書物室で本を読み、大変夢中になっていたようです」
と言えば、執事長からも聞いていたのだろう、深く頷いた。
お兄様は不思議な顔をしていた。
少し考える素振りをした後、
「ミルフィーナ、執務室に来てくれ」
と言われた。
もうお父様の頭の中にアリサさんはいないのかもしれない。決断が早いのは助かるが、家族としては、仕事を中心とするお父様は悲しい。
「失礼します」
と言って部屋に入れば、ソファに座り頭を抱えていたお父様が、ゆっくりこちらを見て睨んだ。
「面倒くさいのを拾ってきて」
と一言言ってから、書類を出して来た。
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「はい」
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お父様は、
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とお父様は苦笑した。
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