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64モブオンナと聖女モドキ
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シルベルト様に抱えられている…観客からの声が聞こえているのに。
「駄目、駄目です。降ろして!恥ずかしすぎます」
と懸命に彼の腕を叩いた。
目が合う。
「…すまない、思わず、その、手が出た」
なんて真剣な顔で言われても困るんだけど、周りも騒がしいし、冷静になればなるほど恥ずかしい…
「この~、モブオンナ~」
と地を這うような声が床に倒れた聖女モドキから出てきた。起き上がろうとしている。
もうすでに待機していた騎士達が、囲んでいた。
もちろん、神父もシスターも騎士様なので取り押さえるための人員は足りている。
「いつもいつも邪魔ばかり、ティアラ!あんた何なのよ!」
えっ、正体が何故バレた!
アワアワと顔辺りを触れば、いつのまにかベールが取れてしまっていたようで、ちゃんとシルベルト様と再び目が合う。
「えっ、あっ、やってしまったわ。顔隠さなくちゃ!」
と慌てると、
「動くな、ティアラ嬢。危ないから、それにもうバレている。今更隠したところで、どうにもならないだろう」
と私を言い聞かせるように言う。
その声に落ちつきを取り戻せば、今の状況に再び気づいた。私、重いから!
「待って、恥ずかしいですから!降ろしてください」
と訴える。
多分真っ赤な顔だろう。
何故か、シルベルト様までみるみる内に赤くなってきた。
台座の上から大きな溜息と周りのキャッキャッする声が響いて聞こえて、申し訳ないぐらい恥じらいを現在感じている。私は、顔を見せない数多いる乙女の一人の役が基本なのに、勝手に顔出し舞台に上がってしまった…
クラード様が、咳払いを一回してから、
「もう、ここは関係ないとして、先に進める。先に見つかった黒魔術の紋様の血とサクラ嬢の血が一致した。よって、サクラ・セノーは、黒魔術を使用し、クラスメイトを操っていた、そして、そのクラスで使用したお茶からは、幻覚を誘引する薬が検出、部屋から小瓶が見つかった」
と話し、台座から、下で捕獲されたサクラさんを見下ろしていた。
「違います。小瓶は、ミンネから預かった物…
黒魔術は冗談で書いた偽物の模様です。あんなの適当な物で、意味なんてなくて…あれに効力なんてありません!」
と鼻から血を出しながらサクラさんは訴えている。あぁ押し倒した時に、私の頭が、鼻に当たったのね。
私、結構石頭だから…悪いことしたわね。
「私、そんな小瓶渡してません!」
とミンネ。
ミンネも自分でベールを取った。
「嘘よ、あなたからもらったわ」
とサクラさんが言う。
でも、彼女の鼻にばかり、目がいってしまう。鼻から血が出ているって教えてあげたい…
せっかくのメインの断罪シーンなのに…
「私に渡した紙は、敢えてそんな冗談で書いた紛い物を渡したということか?あんな大騒ぎしたお茶会で!自分の血を使って。どんな嫌がらせ行為だ!しかもあの茶会にいた半数の生徒は操られたと証言しているが?」
とクラード殿下が怒り口調で言った。
「それは、その…ミンネが黒魔術を使って、私はその利用されたんです…
私も操られていたんです」
サクラさんは、言葉が続かないみたいになってから、全てをミンネに擦りつけようとしていた。
「茶会の騒ぎの時、私と会話していたじゃないか?あの時説明を色々していたが、操られている状態で説明していたと言うのか?なら、あの時の君の発言は全てまともじゃなかった、証言にもならないということか」
「それは、その…」
しどろもどろになるサクラさん。ミンネは、怒りオーラがこちらまで届くほど。文句を言いたいのをきっと我慢している。台本では、ミンネの出番は終了しているから。
「報告!先程の髪飾りのピンが魔法具と判明しました!」
と騎士が扉から大きな声で言った。
はあーーーー
良かったーー
ドンと音がした。
サクラさんが立っていられず床に座ったようだ。騎士に囲まれているので低くなると見えない。
でもサクラさんの反応を見る限り、やっぱり、髪飾りが魔法具で間違いないようだ。
一週間探して見つからなかった魔法具。
探してない場所はないと聞いたあと、じっくりサクラさんを観察していれば髪留めのピンが髪の毛に隠れていたけど確かに細長い針でも可能なんじゃないかと思えた。
そして、こっそりとみんなに聞けば、ドレスの着付けの時も髪型は、触らないでと言われたと聞き、みんな納得して、髪留めに絞った。
「なんでよ…
どうしてこんなことになるのよ!
私が聖女の話よ。どうして壊れるのよ!魔法具は、絶対よ。だって、ベラを王女にしちゃうのよ。カミューラを悪役令嬢に、セレナを淫魔にまで出来ちゃうのよ。ありえないでしょう!なんで私は!」
声が虚しく響いている。
「あなた最初から聖女なんかじゃないわ」
と言ってしまった。
「このでしゃばりモブオンナ!」
「モブモブとうるさいのです。あなたなんてモドキですからね。不運の聖女役さんと呼ぶべきかしら?この聖女イベントが全て生徒会主催のイベントなのよ、あなた一人を騙す舞台にこんな沢山の役者が集まって、最高の騙された舞台の主役になったのだから、聖女モドキも輝いていたかもしれないわね、おめでとうございます聖女役、これにて完結ですね」
と嫌味を言うと、サクラさんがギャンギャンと声を上げて泣く。
子供の悪戯や意地悪ばかり続いた台本だったけど、成功して本当に良かった…
私も見事にカミューラ様の求める武闘派令嬢の仲間入りを果たした…
と思う。
何度も練習した甲斐がありました。
ハァーーーと空気を吐き出した。
乙女達がみんなしてやったりの顔をしながら、お互いの健闘を讃えあっていた。シルベルト様が私の後ろから声をかけた。
「大変だったが、足は痛まないか?」
と。
あぁ、確かに足は痛い気がする。興奮状態でそれにも気づかずにいた。何とも言えない顔で笑うと、彼は呆れたように、
「念の為医務室に行こうか」
と言う。
そしてサクラさんが舞台から消えて取調べ室に連行される為再び立たされ、両脇から腕を騎士に捕まれ、歩くように促された。
私の目の前に立つと、涙とともにギラリとした目つきで、足を振り上げた。
彼女の履いていた靴が飛んできた。それをシルベルト様が叩き落とした。
オッ、かっこいい…
普通にそう思ってしまった。
最後は靴が飛んできた。
下に落ちたのは、白いハイヒール。
踵は潰れてない。あの日履いていた私のではない。
片方靴を履いて、片方裸足だったら歩き難いだろうに。
「靴脱がしてよ」
と言った言葉が、彼女から聞いた最後の言葉になった。
「駄目だ」
と言われ騎士に両手をしっかり抱えられ、変なバランスで歩いている、白いドレスは濡れて裾が汚れ重くなって見える。
ミンネが、
「ザマァミロ」
と言った。その言葉は不思議と教会に響いた。
サクラさんは、ミンネを見ずに、止まることなく歩いて、扉の近くにいたカミューラ様とイリーネ様を見て、
「だから何だって言うのよ」
と言ったらしい。
これは後からカミューラ様に教えてもらった。
その意味はわからない。ただの悔し紛れに放った言葉なのかもしれない。
「駄目、駄目です。降ろして!恥ずかしすぎます」
と懸命に彼の腕を叩いた。
目が合う。
「…すまない、思わず、その、手が出た」
なんて真剣な顔で言われても困るんだけど、周りも騒がしいし、冷静になればなるほど恥ずかしい…
「この~、モブオンナ~」
と地を這うような声が床に倒れた聖女モドキから出てきた。起き上がろうとしている。
もうすでに待機していた騎士達が、囲んでいた。
もちろん、神父もシスターも騎士様なので取り押さえるための人員は足りている。
「いつもいつも邪魔ばかり、ティアラ!あんた何なのよ!」
えっ、正体が何故バレた!
アワアワと顔辺りを触れば、いつのまにかベールが取れてしまっていたようで、ちゃんとシルベルト様と再び目が合う。
「えっ、あっ、やってしまったわ。顔隠さなくちゃ!」
と慌てると、
「動くな、ティアラ嬢。危ないから、それにもうバレている。今更隠したところで、どうにもならないだろう」
と私を言い聞かせるように言う。
その声に落ちつきを取り戻せば、今の状況に再び気づいた。私、重いから!
「待って、恥ずかしいですから!降ろしてください」
と訴える。
多分真っ赤な顔だろう。
何故か、シルベルト様までみるみる内に赤くなってきた。
台座の上から大きな溜息と周りのキャッキャッする声が響いて聞こえて、申し訳ないぐらい恥じらいを現在感じている。私は、顔を見せない数多いる乙女の一人の役が基本なのに、勝手に顔出し舞台に上がってしまった…
クラード様が、咳払いを一回してから、
「もう、ここは関係ないとして、先に進める。先に見つかった黒魔術の紋様の血とサクラ嬢の血が一致した。よって、サクラ・セノーは、黒魔術を使用し、クラスメイトを操っていた、そして、そのクラスで使用したお茶からは、幻覚を誘引する薬が検出、部屋から小瓶が見つかった」
と話し、台座から、下で捕獲されたサクラさんを見下ろしていた。
「違います。小瓶は、ミンネから預かった物…
黒魔術は冗談で書いた偽物の模様です。あんなの適当な物で、意味なんてなくて…あれに効力なんてありません!」
と鼻から血を出しながらサクラさんは訴えている。あぁ押し倒した時に、私の頭が、鼻に当たったのね。
私、結構石頭だから…悪いことしたわね。
「私、そんな小瓶渡してません!」
とミンネ。
ミンネも自分でベールを取った。
「嘘よ、あなたからもらったわ」
とサクラさんが言う。
でも、彼女の鼻にばかり、目がいってしまう。鼻から血が出ているって教えてあげたい…
せっかくのメインの断罪シーンなのに…
「私に渡した紙は、敢えてそんな冗談で書いた紛い物を渡したということか?あんな大騒ぎしたお茶会で!自分の血を使って。どんな嫌がらせ行為だ!しかもあの茶会にいた半数の生徒は操られたと証言しているが?」
とクラード殿下が怒り口調で言った。
「それは、その…ミンネが黒魔術を使って、私はその利用されたんです…
私も操られていたんです」
サクラさんは、言葉が続かないみたいになってから、全てをミンネに擦りつけようとしていた。
「茶会の騒ぎの時、私と会話していたじゃないか?あの時説明を色々していたが、操られている状態で説明していたと言うのか?なら、あの時の君の発言は全てまともじゃなかった、証言にもならないということか」
「それは、その…」
しどろもどろになるサクラさん。ミンネは、怒りオーラがこちらまで届くほど。文句を言いたいのをきっと我慢している。台本では、ミンネの出番は終了しているから。
「報告!先程の髪飾りのピンが魔法具と判明しました!」
と騎士が扉から大きな声で言った。
はあーーーー
良かったーー
ドンと音がした。
サクラさんが立っていられず床に座ったようだ。騎士に囲まれているので低くなると見えない。
でもサクラさんの反応を見る限り、やっぱり、髪飾りが魔法具で間違いないようだ。
一週間探して見つからなかった魔法具。
探してない場所はないと聞いたあと、じっくりサクラさんを観察していれば髪留めのピンが髪の毛に隠れていたけど確かに細長い針でも可能なんじゃないかと思えた。
そして、こっそりとみんなに聞けば、ドレスの着付けの時も髪型は、触らないでと言われたと聞き、みんな納得して、髪留めに絞った。
「なんでよ…
どうしてこんなことになるのよ!
私が聖女の話よ。どうして壊れるのよ!魔法具は、絶対よ。だって、ベラを王女にしちゃうのよ。カミューラを悪役令嬢に、セレナを淫魔にまで出来ちゃうのよ。ありえないでしょう!なんで私は!」
声が虚しく響いている。
「あなた最初から聖女なんかじゃないわ」
と言ってしまった。
「このでしゃばりモブオンナ!」
「モブモブとうるさいのです。あなたなんてモドキですからね。不運の聖女役さんと呼ぶべきかしら?この聖女イベントが全て生徒会主催のイベントなのよ、あなた一人を騙す舞台にこんな沢山の役者が集まって、最高の騙された舞台の主役になったのだから、聖女モドキも輝いていたかもしれないわね、おめでとうございます聖女役、これにて完結ですね」
と嫌味を言うと、サクラさんがギャンギャンと声を上げて泣く。
子供の悪戯や意地悪ばかり続いた台本だったけど、成功して本当に良かった…
私も見事にカミューラ様の求める武闘派令嬢の仲間入りを果たした…
と思う。
何度も練習した甲斐がありました。
ハァーーーと空気を吐き出した。
乙女達がみんなしてやったりの顔をしながら、お互いの健闘を讃えあっていた。シルベルト様が私の後ろから声をかけた。
「大変だったが、足は痛まないか?」
と。
あぁ、確かに足は痛い気がする。興奮状態でそれにも気づかずにいた。何とも言えない顔で笑うと、彼は呆れたように、
「念の為医務室に行こうか」
と言う。
そしてサクラさんが舞台から消えて取調べ室に連行される為再び立たされ、両脇から腕を騎士に捕まれ、歩くように促された。
私の目の前に立つと、涙とともにギラリとした目つきで、足を振り上げた。
彼女の履いていた靴が飛んできた。それをシルベルト様が叩き落とした。
オッ、かっこいい…
普通にそう思ってしまった。
最後は靴が飛んできた。
下に落ちたのは、白いハイヒール。
踵は潰れてない。あの日履いていた私のではない。
片方靴を履いて、片方裸足だったら歩き難いだろうに。
「靴脱がしてよ」
と言った言葉が、彼女から聞いた最後の言葉になった。
「駄目だ」
と言われ騎士に両手をしっかり抱えられ、変なバランスで歩いている、白いドレスは濡れて裾が汚れ重くなって見える。
ミンネが、
「ザマァミロ」
と言った。その言葉は不思議と教会に響いた。
サクラさんは、ミンネを見ずに、止まることなく歩いて、扉の近くにいたカミューラ様とイリーネ様を見て、
「だから何だって言うのよ」
と言ったらしい。
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