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49使命
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ブランカ先輩と顔を見合わせた。ハンドサインで場所を変えようと提示されついていく。
「衝撃的な話を聞いたわね」
ブランカ先輩は、胸を押さえている。
顔は仄かにピンク色になり興奮している事がわかる。
そういう私も心臓の音がうるさい。
「は、い。王位継承順位の話なんて…」
「そうね、まさか学園長が国王陛下の隠し子だなんて…でも順位は変わらないのではないかしら?異母と言ったし、隠していたにしても、王太子教育も含めて疑問はあるわよね。だから王太子として再考するとか保留にするとか、クラード殿下への脅しじゃないかしら?だってクラウス・ノーマン様なんて知らないわけで、後ろ盾という意味では貴族達には皆無よ。まさかこんな話が聞けるなんて、後ろ姿を見かけたから授業抜け出してついて来て良かったわ、まだ興奮してるわ」
捲し立てて話すブランカ先輩。
授業抜け出したのか…
…
まだ興奮しているブランカ先輩に突然質問した。
「王族の事は、わからないのですが、ブランカ先輩は、カミューラ様がお嫌いですか?被害者の会と言ってましたが、何かされたのでしょうか?」
と聞くと、
「えっ?」
と驚いた後、動きが止まった。まぁ全然関係のない質問を放ったわけだから。
でも何となく聞いておきたい質問だった。
不思議とブランカ先輩からは、額にほんのり汗の光りがみえた。
「…カミューラ様は恐ろしい人。策略家で、人を駒のように操って、情報操作をしたり、脅したり、いじめたりが当たり前よ。彼女には注意しなきゃいけないのよ!」
これは前にも聞いたことあるような話だ。私が聞きたいのは、これではない。
「何かされたのですか?実害は?」
と聞くと、
ブランカ先輩は、しどろもどろで、
「私がやられたことは…セレナさんが…被害者がいて…ユリアーノ先輩だって」
と顔色が悪くなった。
「ブランカ先輩大丈夫ですか?」
と聞くと、
「えっ、そう、カミューラ様の…手先の女生徒が、私の原稿を破いたり、嘘をついて騙された時もあったし、私が書いた新聞も剥がされて燃やされたのよ!酷いと思わない!ユリアーノ先輩の事だって、後妻の話を持ってくるなんてありえないわ」
なんで間があったんだろう?
「ティアラ様、悪いけど特上の情報を掴んだから、お父様に報告したいの、では、また、後日お茶会でも開きましょうね」
とこの場から立ち去りたいとわかる勢いで言われた。
「待ってください、あと一つだけ、学園長とクランさん似てませんか?」
何故か私は食い下がった。
私も浮き足だっていたんだろうか。
手をブランカ先輩の方に、待ってと出した。先輩は、前に出した私の手を払った。それは意外に強い力で体勢が傾いて倒されてしまった。
「「あっ」」
それは一瞬の出来事で、地面に手を付くのと同時に足も地面にズサっと倒れた。
「あっごめんなさい、大丈夫、ティアラ様。驚いてしまってつい手が出て…」
「ブランカ先輩、勢いで手を前に出したのは私です。気にしないでください」
と心配顔のブランカ先輩に手を振る。
「あ、血が出ているわ」
とブランカ先輩に言われて気づいた。
「あっ、本当ですね、最初手がついたと思うんですけど、体重がかかってしまったんですね、きっと。痛くありません」
と言っていると、慌てて私の手にハンカチを当ててくれる。
「ウッ」
と言ったのはブランカ先輩。
え、何故かブランカ先輩が、私の手にハンカチを当てていた中腰の姿勢から突然地面に座り込んでしまった。
「ブランカ先輩どうしたんですか?」
目眩?
血がダメとか?
視線が合わないような。何処か虚ろというか呆然としているというか…
以前にも何処かで見たような表情。
「ブランカ先輩、どうしたんですか。しっかりして、大丈夫ですか!」
「…」
答えないし!
どうしよう。いくらなんでも一人では、抱えて医務室に連れて行けない。
でも、どう見てもさっきと様子が違う。
誰か呼びに行った方がいい。
ブランカ先輩がまだ私の手を握っているのを離し、血がついたハンカチが落ちた。それに構わず立ち上がり、
「先輩、今助けを呼んできますから」
と言ってその場を離れた。
ここは、外だったが、校内と武道館をつなぐ渡り廊下が近かった、通りがかりの人に声をかけようと急ぐと、シルベルト様が荷物を抱えて渡っていたので、すぐに声をかけた。
「すいません、助けてください」
「ティアラ嬢!?」
「ブランカ先輩が急に体調が…私では医務室に運べません。手を貸してください」
と言えば、持っている荷物をその場に置き、ついて来てくれた。
「立てるか?」
呆然と座っているブランカ先輩にシルベルト様が声をかけた。
「シルベルト・レイヤード…」
おっと、呼び捨てだ。
シルベルト様も眉間に皺が寄った。
「ブランカ先輩」
と私も声をかければ、
「誰…?」
と返ってきて…
さっきまでご一緒でしたよ、私達。
そんな印象薄でしょうか…
「ティアラ・ビルドですけど…」
「あぁ、そう、よ、ティアラ様と一緒にいて私、帰ろうとしていて、ティアラ様を手を払ってしまって、倒れたの。彼女の手から血が出てしまって、それをハンカチで…私何していたの?」
「おい、しっかりしろ!!ブランカ嬢どうした?」
「ティアラ様の血を触って、身体中から鳥肌のように電気が走ったようになって、手が熱くなって、」
「落ち着け、ブランカ嬢。大丈夫だゆっくり深呼吸をするんだ。その症状ならわかる。セレナの術だ、きっと。でもどこで…」
「セレナさんの術?」
二人が話しているのを呆然と聞いていた。でも気になって聞き返してしまった。
そしてシルベルト様が、私に振り返った。
「ブランカ嬢は大丈夫だ。後は任せてくれないか」
と言われた。
私には聞かれたくない話なのだろう、私をチラチラ見る。
凄い丁寧な感じを出しながら、邪魔と言われた気分になる。
「大丈夫なら、お先に失礼しますね。ブランカ先輩、シルベルト様」
と言って帰る。
でも私も気になるけどね、セレナさんの術ってやつ!!
(シルベルトside)
まさか、ブランカ嬢もセレナの…淫魔の術にかかっていたのか!
粘膜交換したっててことか…
「ブランカ嬢、頭の中がクリアになったか?」
と聞くと、
「はい」
と答えられた。
「立てるか?」
と言えば、すぐ立ちあがった。スカートを何度か叩き土を落としている。
「大丈夫か?」
「先程、セレナさんの術と言いましたね?心や頭を支配するというやつですか?」
とブランカ嬢から質問が来た。
あまり答えたくないが仕方ない。
「あぁ、そうだけど」
「それなら、私の場合ちょっと違いますね。セレナさんに関してじゃありません、いえ、セレナさんに関係したことですね。すいません。まだ混乱しているみたいですけど」
「生徒会室に行こう、ここで話すことじゃないな」
生徒会室に着くとクラード様が帰るところだった。
「どうした?シルベルト。ブランカ嬢を連れてきて」
とクラード様に言われ、つい先程の出来事を話した。
「ブランカ嬢も洗脳されたってこと…ならセレナとキスを?」
とログワットが容赦なく口にした。
「何言っているんですか?ログワット様キスってなんのことですか?セレナさんとキスなんてするわけないでしょう!!洗脳といえばそうですけど、拘っていたものが、崩れだ感じで、使命みたいなものから解放された感じです」
と言われた。
「何を言っている?」
クラード様もわからないと言う。
「私なぜか入学した時から新聞部に所属してカミューラ様の悪事を集めなければいけないって、カミューラ様は悪役令嬢だから、その情報を集めてヒロインに渡すのが私の仕事って思っていて…
それは、セレナさんに会う前ですね」
とブランカ嬢が話している最中に扉から音がした。
静かに近づき開けると、ティアラ嬢がそこにいた。
「聞き耳を立てるなんてね」
と呆れて言うと、
「あんな中途半端な状態にされて気にならない方がおかしいでしょう?」
と何故かプリプリ怒っていた。
これは逆ギレってやつか?
まぁ、確かに仕方ないかなと思って、部屋に入れた。
そしてブランカ嬢の話では、カミューラ嬢が悪で悪いことは全部カミューラ嬢から始まっていると思っていたと言う。それを書かなければ、証拠が必要と、私のやるべき使命だと思い込んでいたと話した。
「それも洗脳だよね。セレナに会う前か…」
ログワットは言った。
私もそう思う。
「わかった、それも父に伝えてみる」
「変ですよね」
ティアラ嬢はボソッと言った。
結局、そこで解散になった。
「衝撃的な話を聞いたわね」
ブランカ先輩は、胸を押さえている。
顔は仄かにピンク色になり興奮している事がわかる。
そういう私も心臓の音がうるさい。
「は、い。王位継承順位の話なんて…」
「そうね、まさか学園長が国王陛下の隠し子だなんて…でも順位は変わらないのではないかしら?異母と言ったし、隠していたにしても、王太子教育も含めて疑問はあるわよね。だから王太子として再考するとか保留にするとか、クラード殿下への脅しじゃないかしら?だってクラウス・ノーマン様なんて知らないわけで、後ろ盾という意味では貴族達には皆無よ。まさかこんな話が聞けるなんて、後ろ姿を見かけたから授業抜け出してついて来て良かったわ、まだ興奮してるわ」
捲し立てて話すブランカ先輩。
授業抜け出したのか…
…
まだ興奮しているブランカ先輩に突然質問した。
「王族の事は、わからないのですが、ブランカ先輩は、カミューラ様がお嫌いですか?被害者の会と言ってましたが、何かされたのでしょうか?」
と聞くと、
「えっ?」
と驚いた後、動きが止まった。まぁ全然関係のない質問を放ったわけだから。
でも何となく聞いておきたい質問だった。
不思議とブランカ先輩からは、額にほんのり汗の光りがみえた。
「…カミューラ様は恐ろしい人。策略家で、人を駒のように操って、情報操作をしたり、脅したり、いじめたりが当たり前よ。彼女には注意しなきゃいけないのよ!」
これは前にも聞いたことあるような話だ。私が聞きたいのは、これではない。
「何かされたのですか?実害は?」
と聞くと、
ブランカ先輩は、しどろもどろで、
「私がやられたことは…セレナさんが…被害者がいて…ユリアーノ先輩だって」
と顔色が悪くなった。
「ブランカ先輩大丈夫ですか?」
と聞くと、
「えっ、そう、カミューラ様の…手先の女生徒が、私の原稿を破いたり、嘘をついて騙された時もあったし、私が書いた新聞も剥がされて燃やされたのよ!酷いと思わない!ユリアーノ先輩の事だって、後妻の話を持ってくるなんてありえないわ」
なんで間があったんだろう?
「ティアラ様、悪いけど特上の情報を掴んだから、お父様に報告したいの、では、また、後日お茶会でも開きましょうね」
とこの場から立ち去りたいとわかる勢いで言われた。
「待ってください、あと一つだけ、学園長とクランさん似てませんか?」
何故か私は食い下がった。
私も浮き足だっていたんだろうか。
手をブランカ先輩の方に、待ってと出した。先輩は、前に出した私の手を払った。それは意外に強い力で体勢が傾いて倒されてしまった。
「「あっ」」
それは一瞬の出来事で、地面に手を付くのと同時に足も地面にズサっと倒れた。
「あっごめんなさい、大丈夫、ティアラ様。驚いてしまってつい手が出て…」
「ブランカ先輩、勢いで手を前に出したのは私です。気にしないでください」
と心配顔のブランカ先輩に手を振る。
「あ、血が出ているわ」
とブランカ先輩に言われて気づいた。
「あっ、本当ですね、最初手がついたと思うんですけど、体重がかかってしまったんですね、きっと。痛くありません」
と言っていると、慌てて私の手にハンカチを当ててくれる。
「ウッ」
と言ったのはブランカ先輩。
え、何故かブランカ先輩が、私の手にハンカチを当てていた中腰の姿勢から突然地面に座り込んでしまった。
「ブランカ先輩どうしたんですか?」
目眩?
血がダメとか?
視線が合わないような。何処か虚ろというか呆然としているというか…
以前にも何処かで見たような表情。
「ブランカ先輩、どうしたんですか。しっかりして、大丈夫ですか!」
「…」
答えないし!
どうしよう。いくらなんでも一人では、抱えて医務室に連れて行けない。
でも、どう見てもさっきと様子が違う。
誰か呼びに行った方がいい。
ブランカ先輩がまだ私の手を握っているのを離し、血がついたハンカチが落ちた。それに構わず立ち上がり、
「先輩、今助けを呼んできますから」
と言ってその場を離れた。
ここは、外だったが、校内と武道館をつなぐ渡り廊下が近かった、通りがかりの人に声をかけようと急ぐと、シルベルト様が荷物を抱えて渡っていたので、すぐに声をかけた。
「すいません、助けてください」
「ティアラ嬢!?」
「ブランカ先輩が急に体調が…私では医務室に運べません。手を貸してください」
と言えば、持っている荷物をその場に置き、ついて来てくれた。
「立てるか?」
呆然と座っているブランカ先輩にシルベルト様が声をかけた。
「シルベルト・レイヤード…」
おっと、呼び捨てだ。
シルベルト様も眉間に皺が寄った。
「ブランカ先輩」
と私も声をかければ、
「誰…?」
と返ってきて…
さっきまでご一緒でしたよ、私達。
そんな印象薄でしょうか…
「ティアラ・ビルドですけど…」
「あぁ、そう、よ、ティアラ様と一緒にいて私、帰ろうとしていて、ティアラ様を手を払ってしまって、倒れたの。彼女の手から血が出てしまって、それをハンカチで…私何していたの?」
「おい、しっかりしろ!!ブランカ嬢どうした?」
「ティアラ様の血を触って、身体中から鳥肌のように電気が走ったようになって、手が熱くなって、」
「落ち着け、ブランカ嬢。大丈夫だゆっくり深呼吸をするんだ。その症状ならわかる。セレナの術だ、きっと。でもどこで…」
「セレナさんの術?」
二人が話しているのを呆然と聞いていた。でも気になって聞き返してしまった。
そしてシルベルト様が、私に振り返った。
「ブランカ嬢は大丈夫だ。後は任せてくれないか」
と言われた。
私には聞かれたくない話なのだろう、私をチラチラ見る。
凄い丁寧な感じを出しながら、邪魔と言われた気分になる。
「大丈夫なら、お先に失礼しますね。ブランカ先輩、シルベルト様」
と言って帰る。
でも私も気になるけどね、セレナさんの術ってやつ!!
(シルベルトside)
まさか、ブランカ嬢もセレナの…淫魔の術にかかっていたのか!
粘膜交換したっててことか…
「ブランカ嬢、頭の中がクリアになったか?」
と聞くと、
「はい」
と答えられた。
「立てるか?」
と言えば、すぐ立ちあがった。スカートを何度か叩き土を落としている。
「大丈夫か?」
「先程、セレナさんの術と言いましたね?心や頭を支配するというやつですか?」
とブランカ嬢から質問が来た。
あまり答えたくないが仕方ない。
「あぁ、そうだけど」
「それなら、私の場合ちょっと違いますね。セレナさんに関してじゃありません、いえ、セレナさんに関係したことですね。すいません。まだ混乱しているみたいですけど」
「生徒会室に行こう、ここで話すことじゃないな」
生徒会室に着くとクラード様が帰るところだった。
「どうした?シルベルト。ブランカ嬢を連れてきて」
とクラード様に言われ、つい先程の出来事を話した。
「ブランカ嬢も洗脳されたってこと…ならセレナとキスを?」
とログワットが容赦なく口にした。
「何言っているんですか?ログワット様キスってなんのことですか?セレナさんとキスなんてするわけないでしょう!!洗脳といえばそうですけど、拘っていたものが、崩れだ感じで、使命みたいなものから解放された感じです」
と言われた。
「何を言っている?」
クラード様もわからないと言う。
「私なぜか入学した時から新聞部に所属してカミューラ様の悪事を集めなければいけないって、カミューラ様は悪役令嬢だから、その情報を集めてヒロインに渡すのが私の仕事って思っていて…
それは、セレナさんに会う前ですね」
とブランカ嬢が話している最中に扉から音がした。
静かに近づき開けると、ティアラ嬢がそこにいた。
「聞き耳を立てるなんてね」
と呆れて言うと、
「あんな中途半端な状態にされて気にならない方がおかしいでしょう?」
と何故かプリプリ怒っていた。
これは逆ギレってやつか?
まぁ、確かに仕方ないかなと思って、部屋に入れた。
そしてブランカ嬢の話では、カミューラ嬢が悪で悪いことは全部カミューラ嬢から始まっていると思っていたと言う。それを書かなければ、証拠が必要と、私のやるべき使命だと思い込んでいたと話した。
「それも洗脳だよね。セレナに会う前か…」
ログワットは言った。
私もそう思う。
「わかった、それも父に伝えてみる」
「変ですよね」
ティアラ嬢はボソッと言った。
結局、そこで解散になった。
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