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48情報
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情報のすり合わせをするべきでは、とのミンネの提案に乗った。
いつもの中庭ではなく隠れるように大きな木の近くのベンチ。
「私から話すね、ティア。まず今日初めてサクラから、ティアの話題が出たわ。昨日は、ずっとセレナさんとカミューラ様達の攻防についてだったんだけど。私も詳しいことは知らないから、なんかがっかりした顔されたわ。ティアに関しては、シルベルト様とイリーネ様と会ったのに紹介してくれなかったってこと、あとその中での話でシルベルト様の婚約者がティアだと聞いた事、後は適当に、イリーネ様と二人で、いじめられただのキツい言葉を言われただのだったかな」
と言ってパンを食べ始める。
「そう、まぁ全否定ね。さっきも言ったように注意というか質問はしたわ。それを意地悪だのイジメと受け取るってことね。迷惑な話。嫌になるわ。話は変わるけど、私、学園長に会ったの。警備員のクランさんって覚えてる?」
「まぁ、何となく、イケメンな若い警備員ね」
「うん、似ているの、凄く若くてイケメンよ。学園長の名前はクラウス・ノーマン」
「えっ!?ノーマンって王族?」
「簡単に名乗れる名前ではないよね?」
と聞くと、
「聞いた事ないけど…クラウス・ノーマン様ね」
ミンネが考えるように言った。
「そこも疑問だけど、私王族に詳しくないから、考えても仕方ないわ。昨日その地獄のような一戦の前に図書室でカミューラ様にも会ったの。なんかわからないけど噂で聞くような人ではなかったの、勿論ブランカ先輩が言うような、被害者の会が生まれるような人ではない気がしたのよ」
「え、良い人って事。怖い人ではなくて」
「そうね、傲慢な口調でもなかったわ。何かを我慢してそうな…あぁでも最初に言われたのは、私と巡り会うって事はあなたも何かの役目があるのねって言われた。まるでこの世界の中心は私みたいな言い方だった」
「いや十分女王様発言だと思うけど!」
「そうね、そうよね、でも…何を言っているのかわからなかったけど、傲慢さとは違和感があったの。ねぇ、ミンネはヒロインって知ってる?」
「物語の女の子?」
「まぁそうよね、その辺りを気にされているみたいで…カミューラ様が寄贈された本を今読んでいるの」
「何故本なんて寄贈されているの?」
「一度読んだ本は読まないそうよ」
「そう、売れば良いのに。公爵家はお金があるからそんな感覚ではないか。でもティアは悪い人とは思わなかったのでしょう。ならそれで良いんじゃない?用心した方がいいけどね」
「わかっている。私、人を見る目ないもの。セレナさんが悪女という本が出回って、こうやって民衆の心を誘導しているのかなって。言葉は言い様ってね。あとね、廊下で聞いたブランカ先輩の新作という話。あれは、ユリアーノ先輩の話って聞こえた。カミューラ様を悪役として書いているような話しぶりだったし…」
「確かに聞こえたわ。カミューラ様に絆されているじゃない、もう、どんどん自分から蟻地獄に落ちているよ、ティア、今度教会でお祓いっていうか、清めよう。なんでも初夏のイベントに聖水を配るらしいよ。それを飲んで悪運を祓うってどうかしら?」
「そんなイベントがあるの?」
「フフフ、建国祭の前に聖杯を浄めるらしいよ。ほら、セレナさんの黒魔術の件があるでしょう。乗り込んだ騎士隊から壁に描かれた模様に聖杯が置かれていたらしいよ。本当にそんな術、出来るのか疑問だけど、聖杯をそのままにしておけないからだって、父様が言っていたわ」
「詳しいわね、流石」
「まぁね、その教会に入れるのは、クラード殿下達に血を差し出した乙女達が招待される予定で、聖杯に清めた水を注ぎ聖水を乙女達に配るそう。誰が差し出したか誤魔化すために友人も誘って良いそうなの、ティア、そういう事だから、ね。一緒に参加しよう」
「まさか生徒会メンバーいるの?」
「まさか乙女だけでしょう、流石に術にかかった方達が来るとは思えないわ。聖杯を浄めることが目的でしょう」
「ミンネは私の悪運が黒魔術的な物と同様と思っているのね。でも確かに最近嫌な予感的なアレコレ、悪霊退散とか言ってるわ」
「何それ!なんか、ティアが変わっていく…怖いわ、全く…
それとあのサクラって子、誘導がとても上手いし、妙に説得感があるのよ。否定出来ないみたいな。ティアにとったら関わらないのが一番だと思うけど、クラスメイトでしょう、どうなっていくのかわからないわ。気をつけて」
「ありがとう、ミンネ。ミンネこそ気をつけて、彼女の後ろに王族がいるかもしれないから、手のひら返し的な…」
「うん」
そう言ってお互いバラバラに歩き始めた。
*
授業が終われば、すぐに扉に向かった。無視されている状況なので教室内は居づらい。
まだ廊下に出た生徒はまばら。足を急げば、
「慌てますと転びますよ」
穏やかな声が聞こえた。
廊下の端で、こちらを向いている顔は笑っていた。
やっぱり学園長は、クランさんに似ていると思う。
こんなにイケメンなのに何故か話題に上がってこないのは何故だろう?いや私が知らないだけで、騒がれているのかもしれない。
私は本当に情報に疎いから…
クラスメイトと話してないため、ますますこの手の話は聞こえてこない。
「はい、気をつけます」
と言えば、
「そういえば、少し前に事件が起きたそうですね。学園を守る運営側も早く気づかないといけませんね?貴女は何が起きたかわかりますか?」
?
事件ってセオルド様のことだろうか?
あまり、関わりたくない。
「わかりません」
と言えば、
「そうですか」
とまた笑ってから、
「あぁ、庭園の春の花が見事でしたよ。時間がありましたら、見る価値がありますよ」
「そうですね、是非見に行きたいと思います」
と言えば、ちょうどグラード殿下とフラン様が前を歩いて来た。
「学園長!どうしてもお伺いしたい事があります」
と厳しい顔付きでやって来た。
私は一礼して通りすぎる。
歩くと曲がり角に隠れるようにブランカ先輩がいた。
「えっ!」
と声を上げると、ブランカ先輩は、人差し指を立てて静かにと言う。そして私も隠れるように後ろにつく。
いやいや、ブランカ先輩…
これは盗み聞き…
まさか情報ってこんなスパイ擬き的に集めているの?
すると、突然、
「どうして、王位継承順位が変わると情報が流れるのですか?たとえ、あなたが異母兄だとしても、こんな突然どう考えてもおかしい!」
と怒り口調。
「ん?こんな内密な話を廊下でする王太子だったからじゃないかな?誰が聞いているかわからないですよ」
「明日には知れる事。あなたが陛下に進言されたのでしょう」
「困った王太子ですね。そういった周りへの配慮や用心深さがないからね、操られるんですよ。文句があるなら、陛下に言いなさい、ここは学園で、私は学園長であなたは生徒ですよ」
少し小馬鹿にしたような感じ。
無言になった後、歩き出す音が聞こえた。
異母兄、だと。
とんでもないことを聞いてしまったのではと鼓動が早くなった。
いつもの中庭ではなく隠れるように大きな木の近くのベンチ。
「私から話すね、ティア。まず今日初めてサクラから、ティアの話題が出たわ。昨日は、ずっとセレナさんとカミューラ様達の攻防についてだったんだけど。私も詳しいことは知らないから、なんかがっかりした顔されたわ。ティアに関しては、シルベルト様とイリーネ様と会ったのに紹介してくれなかったってこと、あとその中での話でシルベルト様の婚約者がティアだと聞いた事、後は適当に、イリーネ様と二人で、いじめられただのキツい言葉を言われただのだったかな」
と言ってパンを食べ始める。
「そう、まぁ全否定ね。さっきも言ったように注意というか質問はしたわ。それを意地悪だのイジメと受け取るってことね。迷惑な話。嫌になるわ。話は変わるけど、私、学園長に会ったの。警備員のクランさんって覚えてる?」
「まぁ、何となく、イケメンな若い警備員ね」
「うん、似ているの、凄く若くてイケメンよ。学園長の名前はクラウス・ノーマン」
「えっ!?ノーマンって王族?」
「簡単に名乗れる名前ではないよね?」
と聞くと、
「聞いた事ないけど…クラウス・ノーマン様ね」
ミンネが考えるように言った。
「そこも疑問だけど、私王族に詳しくないから、考えても仕方ないわ。昨日その地獄のような一戦の前に図書室でカミューラ様にも会ったの。なんかわからないけど噂で聞くような人ではなかったの、勿論ブランカ先輩が言うような、被害者の会が生まれるような人ではない気がしたのよ」
「え、良い人って事。怖い人ではなくて」
「そうね、傲慢な口調でもなかったわ。何かを我慢してそうな…あぁでも最初に言われたのは、私と巡り会うって事はあなたも何かの役目があるのねって言われた。まるでこの世界の中心は私みたいな言い方だった」
「いや十分女王様発言だと思うけど!」
「そうね、そうよね、でも…何を言っているのかわからなかったけど、傲慢さとは違和感があったの。ねぇ、ミンネはヒロインって知ってる?」
「物語の女の子?」
「まぁそうよね、その辺りを気にされているみたいで…カミューラ様が寄贈された本を今読んでいるの」
「何故本なんて寄贈されているの?」
「一度読んだ本は読まないそうよ」
「そう、売れば良いのに。公爵家はお金があるからそんな感覚ではないか。でもティアは悪い人とは思わなかったのでしょう。ならそれで良いんじゃない?用心した方がいいけどね」
「わかっている。私、人を見る目ないもの。セレナさんが悪女という本が出回って、こうやって民衆の心を誘導しているのかなって。言葉は言い様ってね。あとね、廊下で聞いたブランカ先輩の新作という話。あれは、ユリアーノ先輩の話って聞こえた。カミューラ様を悪役として書いているような話しぶりだったし…」
「確かに聞こえたわ。カミューラ様に絆されているじゃない、もう、どんどん自分から蟻地獄に落ちているよ、ティア、今度教会でお祓いっていうか、清めよう。なんでも初夏のイベントに聖水を配るらしいよ。それを飲んで悪運を祓うってどうかしら?」
「そんなイベントがあるの?」
「フフフ、建国祭の前に聖杯を浄めるらしいよ。ほら、セレナさんの黒魔術の件があるでしょう。乗り込んだ騎士隊から壁に描かれた模様に聖杯が置かれていたらしいよ。本当にそんな術、出来るのか疑問だけど、聖杯をそのままにしておけないからだって、父様が言っていたわ」
「詳しいわね、流石」
「まぁね、その教会に入れるのは、クラード殿下達に血を差し出した乙女達が招待される予定で、聖杯に清めた水を注ぎ聖水を乙女達に配るそう。誰が差し出したか誤魔化すために友人も誘って良いそうなの、ティア、そういう事だから、ね。一緒に参加しよう」
「まさか生徒会メンバーいるの?」
「まさか乙女だけでしょう、流石に術にかかった方達が来るとは思えないわ。聖杯を浄めることが目的でしょう」
「ミンネは私の悪運が黒魔術的な物と同様と思っているのね。でも確かに最近嫌な予感的なアレコレ、悪霊退散とか言ってるわ」
「何それ!なんか、ティアが変わっていく…怖いわ、全く…
それとあのサクラって子、誘導がとても上手いし、妙に説得感があるのよ。否定出来ないみたいな。ティアにとったら関わらないのが一番だと思うけど、クラスメイトでしょう、どうなっていくのかわからないわ。気をつけて」
「ありがとう、ミンネ。ミンネこそ気をつけて、彼女の後ろに王族がいるかもしれないから、手のひら返し的な…」
「うん」
そう言ってお互いバラバラに歩き始めた。
*
授業が終われば、すぐに扉に向かった。無視されている状況なので教室内は居づらい。
まだ廊下に出た生徒はまばら。足を急げば、
「慌てますと転びますよ」
穏やかな声が聞こえた。
廊下の端で、こちらを向いている顔は笑っていた。
やっぱり学園長は、クランさんに似ていると思う。
こんなにイケメンなのに何故か話題に上がってこないのは何故だろう?いや私が知らないだけで、騒がれているのかもしれない。
私は本当に情報に疎いから…
クラスメイトと話してないため、ますますこの手の話は聞こえてこない。
「はい、気をつけます」
と言えば、
「そういえば、少し前に事件が起きたそうですね。学園を守る運営側も早く気づかないといけませんね?貴女は何が起きたかわかりますか?」
?
事件ってセオルド様のことだろうか?
あまり、関わりたくない。
「わかりません」
と言えば、
「そうですか」
とまた笑ってから、
「あぁ、庭園の春の花が見事でしたよ。時間がありましたら、見る価値がありますよ」
「そうですね、是非見に行きたいと思います」
と言えば、ちょうどグラード殿下とフラン様が前を歩いて来た。
「学園長!どうしてもお伺いしたい事があります」
と厳しい顔付きでやって来た。
私は一礼して通りすぎる。
歩くと曲がり角に隠れるようにブランカ先輩がいた。
「えっ!」
と声を上げると、ブランカ先輩は、人差し指を立てて静かにと言う。そして私も隠れるように後ろにつく。
いやいや、ブランカ先輩…
これは盗み聞き…
まさか情報ってこんなスパイ擬き的に集めているの?
すると、突然、
「どうして、王位継承順位が変わると情報が流れるのですか?たとえ、あなたが異母兄だとしても、こんな突然どう考えてもおかしい!」
と怒り口調。
「ん?こんな内密な話を廊下でする王太子だったからじゃないかな?誰が聞いているかわからないですよ」
「明日には知れる事。あなたが陛下に進言されたのでしょう」
「困った王太子ですね。そういった周りへの配慮や用心深さがないからね、操られるんですよ。文句があるなら、陛下に言いなさい、ここは学園で、私は学園長であなたは生徒ですよ」
少し小馬鹿にしたような感じ。
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異母兄、だと。
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