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16真実
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「悪かったね、こんな風に残らせてしまって」
とクラード殿下に言われた。全く表情筋が動いていない。
本当に悪いと思っていますか?
今思えば、どう考えてもあんな台詞、後付けの適当なものよ。
シリル殿下が、
「まぁ、予想通り揉めたね。もう何をやってもあんな状態になるって諦めて、恩人探しは"勘"に頼ることにしたんだよね。それでさ、ティアラ嬢、君って本当にクリスマスパーティーの日、靴を落とした女生徒かい?」
と聞いてきた。
…
諦めてとか言うのは違うだろう、こんな全校生徒巻き込んで!なんて勝手な…
と、言いたいが、結局私も目の前にいる人が王太子だ王弟だという権力に負けて黙る。
…
「別に取って食おうとしてないよ、私達は。本当に感謝しているんだよ、これを言ったら理解されるかな?シルベルトの"勘"…あの日、直接対面しているシルベルトを信頼しただけ…
違うなら違うって言って。私達は考えなしだったとも思う。怒らないし、今回のイベントの落とし靴の姫君はティアラ嬢に決まったのだから…」
嘘をついても正直に言っても、どちらにせよ、この落とし靴の姫君は決まったと言われた。選出方法も勘なんて言われたし。私一人残されたのだから…
「私は階段に靴を確かに忘れましたが、私はそれは慌ててまして…もう片方をシルベルト様の頭に落としてしまったから」
と答えた。
「あぁ、やっぱり君だった…あの日の事は本当に感謝している」
と心から御礼を言われた。
そして生徒会メンバーがホッとしたように空気が緩んだ後、みんなが頭を下げた。
「止めてください」
そんなことをして欲しくない。偶然だもの。
やっぱりイベントという名の元で、実際には、あの血付きの靴の持ち主を探していたのかと納得した。
見つかりたくはなかったけど…
ただ卒業パーティーのパートナーになるわけではないと事前に言っていたのを確認出来ただけでも良しとしよう。
「はい、実はあの日、クリスマスパーティー用に下駄箱に入れていたハイヒールが無くなってしまって、ダンスの先生にお借りしたのです、靴のサイズが合わず、靴擦れが酷くて全て偶々です」
と言えば、
「あの時いたのは、君か!だから、キアヌス先生に新品のハイヒールを渡していたのか」
とシルベルト様に言われた。
確かに一瞬目が合ったけれども。
何故そんな事知っている?こっそり先生には渡したはずなのに。
「ええ!ティアラ嬢もあの日靴がなくなったの?セレナと同じで!」
とシリル殿下に言われた。
そう、私もなのだ。私も密かに誰かに恨まれていたのかしら?
「そう言えば、セレナは靴がないと騒いだ後、結局はハイヒールを履いていたよな?白の靴、あれはどこから持ってきたんだろう?」
と今、気付いた風でフラン様が言った。顔の痣が痛々しい。
「確かに無いと騒いだ後、イリーネ嬢がセレナの靴を燃やしたと証拠を掴んだ…ダンスは絶対みんなと踊ると言って、その後すぐ戻ってきて…会場に入る時には、ハイヒールを履いていたな。踊ったからな…はあ、俺、魔物とダンス」
とログワット様はガックリと頭と肩を落とした。
魔物?
生徒会メンバーが、私を見た。
「セレナが君の靴を取ったんじゃないか?」
と…
何ですと…
自分の靴がなくなったから、下駄箱から無差別に取ったというのか、
まさか!!
でもハイヒールを履いて会場入りしているなんて、すぐに用意できたはずはない。生徒会は通常の生徒より早く来て準備をしている。
もしそうだったなら、なんと理不尽な人なんだろう!
沸々と怒りがわく。
それを感じ取ったのか、
「何か色々悪かったね。あの時は私達も証拠を提出したり、クリスマスパーティーで、その彼女達の罪を追求する事ばかり気が向いていて、気に留めてなくて…セレナの話す事を全て鵜呑みにしてしまったから」
クラード殿下が、同情の眼差しを向けながら、続けて、
「でも、本当に君のおかげで正気に戻れたのは事実なんだ。御礼をさせて欲しい」
と言われた。
御礼って?
「何が欲しい?」
とシリル殿下に聞かれ、
浮かび上がるのは、女生徒の嫉妬の目。
目立つのも嫌だし、何度も呼び出されるのも嫌だ。
…
「では、サイズが合ったハイヒールを下さい。お恥ずかしいながら、我が家は貧乏侯爵家で、先生に新しい靴を返すのだけで精一杯で自分の分の靴を買えません。出来れば、靴を御礼にしていただけたら嬉しいです」
と言えば、
頷くシルベルト様が、
「では、夜会用のドレスとアクセサリー、靴をプレゼントする」
と言われ、慌てて否定した。
そんなことしたら、余計に目立ってしまう。
「靴だけで結構です。それにドレス等は…婚約者でもあるまいし過分でございますので、どうかこの件は騒ぎ立てずに終了させてください」
と言った。
どんだけの嫉妬を受けるかわからないじゃない。
「そう言ってくれると私達は助かるよ。ご令嬢は、お話がお好きな子が多いから…でも今回君には、ここにいる全員、形は違うけどきっかけという意味合いでは、助けてもらったから一人一足づつプレゼントするよ」
とシリル殿下が言ってくれた。
白の練習用も兼ねているハイヒール5足は、多い気がするけど、確かにパーティーや夜会に新しい物なら白だし合わせやすいかな。結局は、長い人生で必要になってくるだろうし、今貰って箱に入れておけばいい!
もう靴のサイズも変わらないはずよね。
「大変嬉しい御礼でございます」
と答えた。
たとえ一足づつもらったとしても、どこにでもある白のハイヒール、そこまで妬まれないだろう。
「しかし、それでは味気無くないか」
とまだ何か考えているような様子を見せるシルベルト様に、
「私は、靴が必要なのです」
と答えた。
余計なことをしないでいただきたい。
「そうなのか?」
こちらもよくわかってなさそうなクラード殿下にも、
「先程の令嬢達の必死な様を見ましたでしょう、生徒会の皆様は、ご令嬢の憧れでありますので僻みや妬みが色濃く出てしまいます。どうかここは穏便にあの靴でお願いします」
と再び指を差し踵の折れたハイヒールを強調した。
渋々了承した方もいたけど、どうにか納得してくれた。
そして、ログワット様から王都にある靴屋を紹介された。
「いえ、私は市販のもので結構です。そちらはオーダーメイドの高級靴の店じゃありませんか!」
と言えば、再び生徒会メンバーは驚いた顔をした。
シルベルト様が、
「先生に借りた市販の靴が合わないから、靴擦れを起こして血が出てしまったのに…君は侯爵令嬢だろう?いつもオーダーメイドだろう?」
と言われた。
私、先程貧乏侯爵家だって言ったのに。
「いえ、私は市販の靴でいいですから」
と言えば、シリル殿下が、
「それじゃ御礼にはならないからね、ログワットの紹介の店に行こうかね、ティアラ嬢」
と笑顔のまま言われた。
そして、ボソッと
「女の子なのに嘆かわしい…」
と言われ、あぁこういう所がノリが悪いということだわと、ミンネの言葉が出てきて思い直した。
やっぱり私の発言は空気を壊してしまう…
早く、ここから出よう。出たい。
「では、後日そちらのお店に行かせてもらいますね。ありがとうございます」
と一礼して部屋を出ようとした。
「あっ、一応全員を巻き込んだ手前発表はしたいんだけど、全校集会と掲示板どちらが良い?」
とクラード殿下が聞いてくれた。
聞いてくれるなんて、非常に助かる。
「是非、掲示板でお願いします。なるべく目立たないようこっそり、ひっそりと。もしよろしければ御礼も明記していただけたら、聞かれないで済む気がしますのでお願いします」
と言い、再び一礼して、扉から出た。
やっと解放された。
フゥーー
長かったわ、これでもう変な緊張しないですむわ、と一息ついた。
廊下の角を曲がると…
はぁ~
オレンジのネクタイの制服姿の嫉妬だか妬みの鬼が仁王立ちして待ち構えていた。
とクラード殿下に言われた。全く表情筋が動いていない。
本当に悪いと思っていますか?
今思えば、どう考えてもあんな台詞、後付けの適当なものよ。
シリル殿下が、
「まぁ、予想通り揉めたね。もう何をやってもあんな状態になるって諦めて、恩人探しは"勘"に頼ることにしたんだよね。それでさ、ティアラ嬢、君って本当にクリスマスパーティーの日、靴を落とした女生徒かい?」
と聞いてきた。
…
諦めてとか言うのは違うだろう、こんな全校生徒巻き込んで!なんて勝手な…
と、言いたいが、結局私も目の前にいる人が王太子だ王弟だという権力に負けて黙る。
…
「別に取って食おうとしてないよ、私達は。本当に感謝しているんだよ、これを言ったら理解されるかな?シルベルトの"勘"…あの日、直接対面しているシルベルトを信頼しただけ…
違うなら違うって言って。私達は考えなしだったとも思う。怒らないし、今回のイベントの落とし靴の姫君はティアラ嬢に決まったのだから…」
嘘をついても正直に言っても、どちらにせよ、この落とし靴の姫君は決まったと言われた。選出方法も勘なんて言われたし。私一人残されたのだから…
「私は階段に靴を確かに忘れましたが、私はそれは慌ててまして…もう片方をシルベルト様の頭に落としてしまったから」
と答えた。
「あぁ、やっぱり君だった…あの日の事は本当に感謝している」
と心から御礼を言われた。
そして生徒会メンバーがホッとしたように空気が緩んだ後、みんなが頭を下げた。
「止めてください」
そんなことをして欲しくない。偶然だもの。
やっぱりイベントという名の元で、実際には、あの血付きの靴の持ち主を探していたのかと納得した。
見つかりたくはなかったけど…
ただ卒業パーティーのパートナーになるわけではないと事前に言っていたのを確認出来ただけでも良しとしよう。
「はい、実はあの日、クリスマスパーティー用に下駄箱に入れていたハイヒールが無くなってしまって、ダンスの先生にお借りしたのです、靴のサイズが合わず、靴擦れが酷くて全て偶々です」
と言えば、
「あの時いたのは、君か!だから、キアヌス先生に新品のハイヒールを渡していたのか」
とシルベルト様に言われた。
確かに一瞬目が合ったけれども。
何故そんな事知っている?こっそり先生には渡したはずなのに。
「ええ!ティアラ嬢もあの日靴がなくなったの?セレナと同じで!」
とシリル殿下に言われた。
そう、私もなのだ。私も密かに誰かに恨まれていたのかしら?
「そう言えば、セレナは靴がないと騒いだ後、結局はハイヒールを履いていたよな?白の靴、あれはどこから持ってきたんだろう?」
と今、気付いた風でフラン様が言った。顔の痣が痛々しい。
「確かに無いと騒いだ後、イリーネ嬢がセレナの靴を燃やしたと証拠を掴んだ…ダンスは絶対みんなと踊ると言って、その後すぐ戻ってきて…会場に入る時には、ハイヒールを履いていたな。踊ったからな…はあ、俺、魔物とダンス」
とログワット様はガックリと頭と肩を落とした。
魔物?
生徒会メンバーが、私を見た。
「セレナが君の靴を取ったんじゃないか?」
と…
何ですと…
自分の靴がなくなったから、下駄箱から無差別に取ったというのか、
まさか!!
でもハイヒールを履いて会場入りしているなんて、すぐに用意できたはずはない。生徒会は通常の生徒より早く来て準備をしている。
もしそうだったなら、なんと理不尽な人なんだろう!
沸々と怒りがわく。
それを感じ取ったのか、
「何か色々悪かったね。あの時は私達も証拠を提出したり、クリスマスパーティーで、その彼女達の罪を追求する事ばかり気が向いていて、気に留めてなくて…セレナの話す事を全て鵜呑みにしてしまったから」
クラード殿下が、同情の眼差しを向けながら、続けて、
「でも、本当に君のおかげで正気に戻れたのは事実なんだ。御礼をさせて欲しい」
と言われた。
御礼って?
「何が欲しい?」
とシリル殿下に聞かれ、
浮かび上がるのは、女生徒の嫉妬の目。
目立つのも嫌だし、何度も呼び出されるのも嫌だ。
…
「では、サイズが合ったハイヒールを下さい。お恥ずかしいながら、我が家は貧乏侯爵家で、先生に新しい靴を返すのだけで精一杯で自分の分の靴を買えません。出来れば、靴を御礼にしていただけたら嬉しいです」
と言えば、
頷くシルベルト様が、
「では、夜会用のドレスとアクセサリー、靴をプレゼントする」
と言われ、慌てて否定した。
そんなことしたら、余計に目立ってしまう。
「靴だけで結構です。それにドレス等は…婚約者でもあるまいし過分でございますので、どうかこの件は騒ぎ立てずに終了させてください」
と言った。
どんだけの嫉妬を受けるかわからないじゃない。
「そう言ってくれると私達は助かるよ。ご令嬢は、お話がお好きな子が多いから…でも今回君には、ここにいる全員、形は違うけどきっかけという意味合いでは、助けてもらったから一人一足づつプレゼントするよ」
とシリル殿下が言ってくれた。
白の練習用も兼ねているハイヒール5足は、多い気がするけど、確かにパーティーや夜会に新しい物なら白だし合わせやすいかな。結局は、長い人生で必要になってくるだろうし、今貰って箱に入れておけばいい!
もう靴のサイズも変わらないはずよね。
「大変嬉しい御礼でございます」
と答えた。
たとえ一足づつもらったとしても、どこにでもある白のハイヒール、そこまで妬まれないだろう。
「しかし、それでは味気無くないか」
とまだ何か考えているような様子を見せるシルベルト様に、
「私は、靴が必要なのです」
と答えた。
余計なことをしないでいただきたい。
「そうなのか?」
こちらもよくわかってなさそうなクラード殿下にも、
「先程の令嬢達の必死な様を見ましたでしょう、生徒会の皆様は、ご令嬢の憧れでありますので僻みや妬みが色濃く出てしまいます。どうかここは穏便にあの靴でお願いします」
と再び指を差し踵の折れたハイヒールを強調した。
渋々了承した方もいたけど、どうにか納得してくれた。
そして、ログワット様から王都にある靴屋を紹介された。
「いえ、私は市販のもので結構です。そちらはオーダーメイドの高級靴の店じゃありませんか!」
と言えば、再び生徒会メンバーは驚いた顔をした。
シルベルト様が、
「先生に借りた市販の靴が合わないから、靴擦れを起こして血が出てしまったのに…君は侯爵令嬢だろう?いつもオーダーメイドだろう?」
と言われた。
私、先程貧乏侯爵家だって言ったのに。
「いえ、私は市販の靴でいいですから」
と言えば、シリル殿下が、
「それじゃ御礼にはならないからね、ログワットの紹介の店に行こうかね、ティアラ嬢」
と笑顔のまま言われた。
そして、ボソッと
「女の子なのに嘆かわしい…」
と言われ、あぁこういう所がノリが悪いということだわと、ミンネの言葉が出てきて思い直した。
やっぱり私の発言は空気を壊してしまう…
早く、ここから出よう。出たい。
「では、後日そちらのお店に行かせてもらいますね。ありがとうございます」
と一礼して部屋を出ようとした。
「あっ、一応全員を巻き込んだ手前発表はしたいんだけど、全校集会と掲示板どちらが良い?」
とクラード殿下が聞いてくれた。
聞いてくれるなんて、非常に助かる。
「是非、掲示板でお願いします。なるべく目立たないようこっそり、ひっそりと。もしよろしければ御礼も明記していただけたら、聞かれないで済む気がしますのでお願いします」
と言い、再び一礼して、扉から出た。
やっと解放された。
フゥーー
長かったわ、これでもう変な緊張しないですむわ、と一息ついた。
廊下の角を曲がると…
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オレンジのネクタイの制服姿の嫉妬だか妬みの鬼が仁王立ちして待ち構えていた。
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